トルク

性能に関する用語

車の出力:馬力とトルクの関係とは?

車の出力とは、車がどれだけのエネルギーを生み出し、推進力に変換できるかを表すものです。簡単に言えば、車がどれだけの力強さを持つかを示す指標と言えるでしょう。この出力は、馬力とトルクという2つの要素で表されます。それぞれの要素が車の性能にどう影響するのか、詳しく見ていきましょう。
駆動系に関する用語

車の変速段数:多ければ良いってもんじゃない?

- 変速段数とは? 車を運転する時、アクセルを踏むと車が進みますよね?この時、エンジンは常に一定の回転数で動いているわけではありません。状況に応じて、低い回転数で力強く動いたり、高い回転数でスピードを出したりする必要があります。 そこで活躍するのが「変速機」です。変速機は、エンジンの回転数を変化させて、タイヤに伝わる力を調整する役割を担っています。そして、「変速段数」とは、この変速機が持つギアの数のことを指します。 例えば、6速MT車であれば、変速機には6つのギアが搭載されており、運転者は状況に合わせて最適なギアを選択しながら運転することになります。
駆動系に関する用語

スーパーフロートルクコンバーターとは?

トルクコンバーターは、エンジンとトランスミッションの間に位置し、エンジンの動力をトランスミッションに伝える役割を担っています。 エンジン回転の力を油の力で伝えることで、滑らかに発進したり、変速ショックを吸収したりすることが可能になります。 また、停止状態でもエンジンを停止させずに駆動力を切断できるため、クリープ現象によるスムーズな発進を可能にするなど、快適な運転に欠かせない役割を果たしています。
駆動系に関する用語

ATの加速を左右?ストールトルク比を解説

ストールトルク比とは、トルクコンバーターの性能を表す重要な指標の一つです。トルクコンバーターは、AT車においてエンジンの動力を変速機に伝える役割を果たす部品ですが、このストールトルク比が高いほど、発進時や加速時に力強い走り出しを実現することができます。 具体的には、エンジンの出力を最大限に高めた状態で、出力軸が回転できないように固定した際に発生するトルクと、エンジンのトルクの比のことを指します。この数値が大きいほど、トルクコンバーターは多くのトルクを増幅させることができ、力強い発進加速に貢献するのです。
駆動系に関する用語

悪路走破の切り札!エキストラローを徹底解説

オフロード走行、特に険しい悪路を走破する際に耳にする「エキストラロー」。名前を聞いたことはあっても、具体的にどんな機能なのか、普通のローギアとは何が違うのか、疑問に思う方もいるかもしれません。 この記事では、そんなエキストラローについて、その仕組みやメリット、搭載車種などを詳しく解説していきます。
エンジンに関する用語

車の心臓部を動かす「始動トルク」とは?

車を走らせるためには、まずエンジンをかけなければなりません。エンジンをかける際に重要な役割を果たすのが「始動トルク」です。始動トルクとは、停止しているエンジンを回転させて始動させるために必要な力の大きさを指します。 例えるなら、重い物を動かす際に最初にグッと力を込める必要があるのと同じように、静止状態のエンジンを動かすためにも大きな力が必要です。この時、始動トルクが大きければスムーズにエンジンが始動し、逆に小さすぎるとエンジンがかかりにくくなってしまいます。
駆動系に関する用語

CVTの心臓部!ライン圧を徹底解説

CVT、すなわち無段変速機は、滑らかな変速で快適なドライブを実現する技術として広く知られています。そのスムーズな変速を支えているのが、油圧によってプーリーを押し付ける力、「ライン圧」です。 CVTの心臓部ともいえるこのライン圧は、エンジン回転数やアクセル開度、車速などの情報に基づいて常に変化し、最適な変速比を生み出します。 本稿では、CVT機構において重要な役割を担うライン圧について、その仕組みや役割、そして関連するトラブルについて詳しく解説していきます。
駆動系に関する用語

次世代モーター: シンクロナスリラクタンスモーターとは?

モーターの駆動には欠かせない「トルク」。回転させるために必要な力を表すこのトルクは、モーターの種類によってその発生原理が異なります。永久磁石を用いるモーターが磁石の吸引・反発力を利用するのに対し、シンクロナスリラクタンスモーターは、磁石を使わずに「リラクタンストルク」と呼ばれる力を利用して回転します。 では、リラクタンストルクとは一体どのような力なのでしょうか? 簡単に言えば、リラクタンストルクとは、磁気抵抗の少ない方向に回転子が回転しようとする力のことです。シンクロナスリラクタンスモーターの回転子には、磁石は使われていません。代わりに、磁気的に抵抗の低い部分と高い部分が、巧みに配置されています。ここに電流を流すことで磁界を発生させると、回転子は磁気抵抗の低い方向へと回転し続けるのです。
駆動系に関する用語

クルマの走行を支える「差動入力」の仕組み

クルマがスムーズにカーブを曲がれるのは、左右のタイヤの回転差を吸収する「デファレンシャルギア(デフ)」のおかげです。 このデフの働きを理解するには、「入力軸」と「出力軸」という2つの重要な要素を押さえる必要があります。 入力軸は、エンジンからの動力をデフに伝える役割を担います。 プロペラシャフトを介してデフに接続され、回転運動を伝達します。 一方、出力軸は、デフで調整された回転を左右のタイヤに伝える役割を担います。 デフケースから左右に伸びるドライブシャフトを通じて、タイヤに接続されています。 入力軸から伝わった回転は、デフ内で複雑な歯車の組み合わせによって調整され、左右の出力軸へと分配されます。 この際、直進時は左右の出力軸に同じ回転が伝わりますが、カーブでは外輪側の出力軸に多くの回転が伝わる仕組みになっています。 これにより、左右のタイヤの回転差を吸収し、スムーズなコーナリングを実現するのです。
駆動系に関する用語

自動車を支える「入力トルク」:その役割と重要性

「トルク」という言葉を耳にしたことはありますか? 車好きの方なら馴染み深い言葉かもしれませんが、そうでない方は「一体何だろう?」と思うかもしれません。 この「トルク」、実は車が動く上で非常に重要な役割を担っています。 今回は、自動車における「入力トルク」について、その役割と重要性を分かりやすく解説していきます。
エンジンに関する用語

BMWの革新!バルブトロニックを徹底解説

自動車の心臓部であるエンジン。その性能を左右する要素の一つに「バルブ」があります。 BMWが開発したバルブトロニックは、このバルブ制御を革新した技術として、世界中の自動車メーカーから注目を集めました。では、一体どんな技術なのでしょうか?
エンジンに関する用語

スワールコントロールバルブ:燃費とパワーの秘密

スワールコントロールバルブ(SCV)とは、自動車のエンジン内部に取り付けられたバルブのことです。主にガソリンエンジンに搭載されており、空気の渦巻きをコントロールすることで、燃費向上と出力向上を両立させる役割を担っています。 SCVは、吸気ポート内に設置され、状況に応じてバルブを開閉することで、エンジン内部に吸い込まれる空気の流れを調整します。
エンジンに関する用語

車の加速を左右する「慣性効果」とは?

車はアクセルペダルを踏むと加速し、ブレーキペダルを踏むと減速します。では、エンジン内部では何が起こっているのでしょうか? エンジン内部のピストンの動きや、吸排気の流れには「慣性効果」が大きく関わっています。 慣性効果とは、物質がその運動状態を維持しようとする性質のことを指します。自動車の場合、空気や排気ガスも「物質」として捉えることができます。 エンジン内部では、ピストンが上下運動することで、吸気、圧縮、爆発、排気のサイクルを繰り返しています。この時、吸気行程においては、空気は静止状態から動き始め、慣性によって流れ込みにくくなる現象が起こります。反対に、排気行程では、排気ガスは動きを続けようとするため、スムーズに排出されます。 この慣性効果を効率的に利用することで、エンジンの出力向上や燃費改善を図ることができます。例えば、吸気管の長さや形状を工夫することで、慣性による吸入空気量の増加を狙うことができます。
エンジンに関する用語

意外と知らない?車の「共鳴過給システム」

「共鳴過給システム」って、聞いたことはあるけど、実際どんな仕組みなのか、どんなメリットがあるのか、よくわからない方も多いのではないでしょうか? 簡単に言うと、これはエンジンの排気ガスが持つエネルギーを利用して、エンジンのパワーを向上させる技術のことです。 「ターボチャージャー」とよく似ていますが、ターボのような過給機を使わずに、排気ガスの「波」をコントロールすることで、エンジンの効率を向上させています。
エンジンに関する用語

車の「電スロ」って?仕組みとメリットを解説

「電スロ」とは、電子制御スロットルバルブの略称で、車のアクセルペダルとエンジンを繋ぐ重要な部品です。従来の車では、アクセルペダルとスロットルバルブがワイヤーで繋がっていましたが、電スロ搭載車では、アクセルペダルの踏み込み量を電気信号に変換し、ECU(電子制御ユニット)を介してスロットルバルブを電子制御しています。
性能に関する用語

車の加速を決める「トルク」を徹底解説!

車を動かすための重要な要素である「トルク」。カタログなどで「Nm(ニュートンメートル)」という単位をよく見かける人もいるのではないでしょうか? この章では、「トルクとは何か」「Nmという単位はどういう意味なのか」について、わかりやすく解説していきます!
エンジンに関する用語

車の性能を左右する「インテークポート」とは?

- インテークポートの基礎知識 車を動かすために必要不可欠なエンジン。そのエンジンに空気を取り込むための重要なパーツが「インテークポート」です。今回は、車の性能に大きく関わるインテークポートについて、その基礎知識を解説していきます。 インテークポートは、エンジンの内部に繋がる空気の通路です。エンジンは、空気と燃料を混ぜて爆発させることで動力を得ています。その際に必要な空気を、シリンダーと呼ばれる燃焼室に送り込む役割を担うのがインテークポートです。 インテークポートの形状や長さは、エンジンの出力特性に大きく影響します。空気の流れをスムーズにすることで、より多くの空気を効率的に取り込むことができ、エンジンの出力アップに繋がります。 インテークポートは、車の性能を左右する重要なパーツであることがお分かりいただけたでしょうか。次の章では、インテークポートの形状による出力特性の違いについて、さらに詳しく解説していきます。
駆動系に関する用語

クルマを動かす力:駆動動力とは?

駆動力とは、読んで字のごとく「クルマを駆動する力」のことです。エンジンやモーターで生み出されたエネルギーは、複雑な機構を経てタイヤに伝わり、回転運動を生み出します。この回転運動が路面を蹴る力となり、クルマを前進させるのです。 つまり駆動力とは、単にエンジンやモーターの力強さだけを指すのではなく、様々な要素が組み合わさって生まれる、クルマの走りを左右する重要な要素と言えます。
エンジンに関する用語

エンジンの個性を図解!性能曲線を読み解こう

クルマのカタログや雑誌などで、複雑なグラフを目にしたことはありませんか?それは、エンジンの性能を表す重要な指標となる「エンジン性能曲線」かもしれません。一見すると難解に見えるこのグラフですが、読み解くことで、そのエンジンの個性やポテンシャルを深く理解することができます。この章では、エンジン性能曲線の基礎知識から、具体的な見方までを分かりやすく解説していきます。
エンジンに関する用語

ロングポートマニホールド:トルクと効率の秘密

ロングポートマニホールドとは、エンジンの吸気効率を高めるために設計された intake manifold の一種です。通常の intake manifold と比較して、吸気ポートが長く設計されていることが特徴です。この構造により、吸気の流れがスムーズになり、低回転域でのトルク向上と燃費の改善に貢献します。
エンジンに関する用語

低速カムって何?エンジンのパワーアップに関係するの?

エンジン内部の重要な部品であるカムシャフト。その中でも「低速カム」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。一体、低速カムとは何なのでしょうか? 低速カムとは、エンジンの低回転域でのトルクを向上させるように設計されたカムシャフトのことを指します。カムシャフトは、バルブの開閉タイミングを制御する部品であり、その形状によってエンジンの出力特性が大きく変化します。 低速カムは、バルブの開閉タイミングを早めたり、リフト量を少なくしたりすることで、低回転域での吸入空気量を増やし、燃焼効率を向上させる役割を担っています。これにより、発進時や加速時など、日常的に使用する回転域での力強さを得ることができます。
駆動系に関する用語

トルクステアとは? FF車や4WD車の走り方を左右する要因

「トルクステア」という言葉をご存知でしょうか。トルクステアとは、アクセルを踏み込んだ際に車が左右どちらかにハンドルを取られる現象のことを指します。特にFF車(前輪駆動車)で発生しやすく、その加速性能やハンドリングに影響を与えるため、FF車や4WD車を運転する上で知っておきたい現象です。
駆動系に関する用語

乾式多板クラッチ:構造と特徴、メリット・デメリット

乾式多板クラッチとは、摩擦材を介して複数の摩擦板を圧着させることで、動力を伝達するクラッチです。その名の通り、潤滑油を使用せず乾いた状態で動作するのが特徴です。自動車やバイクなどの湿式多板クラッチとは異なり、主に産業機械や工作機械など、高負荷・高トルクの動力伝達が必要とされる場面で活躍します。
エンジンに関する用語

車の心臓部!吸気系を徹底解説

車は、人間でいう心臓が動くことで、全身に血液を送り届けています。車にとっての心臓の役割を果たすのがエンジンですが、エンジンが動くためには、燃料を燃焼させる必要があります。その燃料の燃焼に欠かせないのが「空気」です。吸気系とは、エンジンが必要とする空気を効率よく取り込むためのシステムを指します。 吸気系は、エンジンが正常に動作し、車を走らせるために非常に重要な役割を担っています。適切な量の空気をエンジンに送り込むことで、燃料の燃焼効率が向上し、パワーや燃費が向上します。逆に、吸気系に問題があると、エンジンの出力低下や燃費悪化、排気ガスの悪化など、車の性能に悪影響を及ぼす可能性があります。