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駆動系に関する用語

「クラッチオリフィス」: なぜ滑らかな発進に必要?

クラッチオリフィスとは、自動変速機(AT)や無段変速機(CVT)といったオートマチック車のトルクコンバーター内部にある、小さな穴のことです。一見、単純な構造ですが、この小さな穴が滑らかな発進や変速ショックの軽減に大きく貢献しています。
駆動系に関する用語

車の加速を左右する「クラッチ点」とは?

エンジンが生み出す力をタイヤに伝え、車を動かすためには、「クラッチ」という部品が重要な役割を担っています。クラッチは、エンジンとトランスミッションの間に位置し、動力の接続と遮断を行う役割を担います。 このクラッチの接続状態が変化するポイント、すなわちエンジンの力が徐々にタイヤに伝わり始めるポイントを「クラッチ点」と呼びます。クラッチペダルを徐々に離していくと、ある時点でエンジン回転数が少し下がり、同時に車が動き始めます。この瞬間こそがクラッチ点です。 クラッチ点は、スムーズな発進や変速操作において非常に重要です。クラッチ点を意識することで、車を意のままに操り、快適なドライブを楽しむことができます。
駆動系に関する用語

意外と知らない?クラッチレリーズフォークの役割

「クラッチレリーズフォーク」って、あまり聞き慣れない言葉かもしれません。でも、マニュアル車でスムーズなギアチェンジをするためには欠かせない、重要な部品なんです。 簡単に言うと、クラッチレリーズフォークは、運転席のクラッチペダルと、エンジンの回転をタイヤに伝える機構をつなぐ、橋渡し的存在です。ペダルを踏むことで、このフォークが動き、クラッチの接続を切る、という仕組みになっています。
環境に関する用語

クリーンエネルギー車の種類とメリット

クリーンエネルギー車とは、ガソリン車と比べて二酸化炭素排出量が少ない、もしくは全く排出しない自動車のことを指します。 地球温暖化が深刻化する中、世界中でその開発・普及が進められています。
駆動系に関する用語

クラッチペダル完全理解: 構造から配置まで

運転免許でお馴染みのクラッチペダル。MT車には必須の存在ですが、普段AT車に乗っている方は、その役割をいまいち理解していない方も多いのではないでしょうか? クラッチペダルは、エンジンの動力をタイヤに伝えるための重要な役割を担っています。 車が動く仕組みを簡単に説明すると、エンジンで発生した動力が、ミッション、プロペラシャフト、デファレンシャルギアなどを経由してタイヤに伝わることで動きます。この動力が伝わる経路の中で、クラッチはエンジンとミッションの間に位置し、ペダル操作によって動力の伝達を切ったり繋げたりする役割を担っています。 つまり、クラッチペダルを踏むとエンジンとミッションの動力が切り離され、ペダルを戻すと再び動力が繋がる仕組みです。 この仕組みを利用することで、スムーズな発進や変速操作が可能になるのです。
エンジンに関する用語

ディーゼル車の縁の下の力持ち!グロープラグとは?

ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンと異なり、スパークプラグによる点火を用いずに燃料に火をつけます。その代わりに、シリンダー内の空気を圧縮して高温にし、そこに燃料を噴射することで自己着火させています。しかし、気温が低い冬場などでは、圧縮だけでは十分な温度を得ることが難しく、エンジンがかかりにくくなってしまいます。 そこで活躍するのがグロープラグです。グロープラグは、エンジンの燃焼室内に取り付けられており、イグニッションキーをオンにすると電流が流れて発熱します。この熱によって燃焼室内の温度を上昇させ、ディーゼル燃料の自己着火を助けるのです。 つまりグロープラグは、ディーゼルエンジンをスムーズに始動させるために必要不可欠な役割を担っていると言えるでしょう。
その他

知ってた?自動車用語「空車状態」の意味

「空車状態」って、車関係の用語でよく見聞きするけれど、実際はどんな状態のことを指すか、きちんと説明できますか?なんとなくイメージはできても、いざ聞かれると戸惑ってしまう方もいるのではないでしょうか。 この「空車状態」は、道路交通法で明確に定義されている重要な用語なんです。今回は、意外と知られていない「空車状態」の真の意味について、詳しく解説していきます!
駆動系に関する用語

進化するクラッチドラム:構造と製造技術の変遷

クラッチドラムは、エンジンの動力をトランスミッションに断続的に伝達するクラッチ機構において、中心的な役割を担う部品です。 エンジン出力軸に取り付けられたクラッチディスクと、トランスミッション入力軸に接続されたクラッチドラムは、圧着と解放を繰り返すことで、滑らかな変速操作や発進を可能にするのです。 クラッチドラムの材質や形状、製造技術は、自動車の進化とともに変化してきました。 高出力化、軽量化、耐久性向上などの要求に応えるため、素材や製造方法が改良され続けています。 クラッチドラムは、自動車の快適な運転体験を提供するために、重要な役割を果たしていると言えるでしょう。
設計に関する用語

自動車の品質を支える「組立公差」の秘密

皆さんは「組立公差」という言葉を聞いたことがありますか? 自動車をはじめとする工業製品は、数多くの部品を組み合わせて作られています。その際、部品一つひとりの寸法が設計図通りに作られていたとしても、実際に組み合わせてみると、わずかなズレが生じてしまうことがあります。このズレを許容できる範囲としてあらかじめ設定しておくのが「組立公差」です。 自動車の場合、この組立公差が走行性能や安全性、快適性、さらには製品寿命にまで大きく影響します。例えば、ボディの組み立てにおけるわずかなズレは、走行中の振動や騒音、燃費の悪化につながる可能性があります。また、エンジンやブレーキなどの重要保安部品では、組立公差のわずかな狂いが重大事故に繋がることさえあります。 このように、自動車の品質を支える上で、組立公差は非常に重要な要素と言えます。 高い品質を維持するために、自動車メーカーは設計段階から組立公差を厳密に管理し、製造現場でも徹底した品質管理を行っているのです。
駆動系に関する用語

車の走りを支える駆動軸:その役割と仕組み

駆動軸とは、車のエンジンが生み出すパワーをタイヤに伝え、車を走らせるための重要な部品です。 エンジンやモーターで発生した回転力は、トランスミッションやデファレンシャルギアなど、いくつかの装置を経て駆動軸に伝わります。 そして、この駆動軸が回転することで、タイヤに駆動力が伝わり、車は前進、後進、旋回など、様々な動きが可能になるのです。
エンジンに関する用語

クランクシャフトベアリングキャップ: エンジンの隠れた立役者

クランクシャフトベアリングキャップは、自動車のエンジンにおいて重要な役割を担う部品の一つです。 エンジン内部で回転運動を行うクランクシャフトを支え、スムーズな回転を助ける役割を担っています。 この部品が無ければ、エンジンは正常に動作することができないため、まさに「縁の下の力持ち」といえるでしょう。
駆動系に関する用語

自動車の心臓部!クラウンホイールアンドピニオンとは?

クラウンホイールアンドピニオンは、車の後輪駆動システムにおいて、エンジンの力をタイヤに伝える重要な役割を担っています。簡単に言うと、プロペラシャフトから伝わってきた回転力を90度変え、後輪に伝えるための歯車セットのことです。 クラウンホイールは、その名の通り王冠のような形をした大きな歯車で、デファレンシャルギアケース内に設置されています。一方、ピニオンギアは比較的小さな円錐形の歯車で、プロペラシャフトと接続されています。 エンジンからの回転力は、プロペラシャフト、ピニオンギア、クラウンホイールの順に伝わり、最終的に後輪を回転させます。 この際、ピニオンギアとクラウンホイールの歯数の比率によって、回転速度とトルクが変化します。この比率を「ファイナルギア比」と呼び、加速重視か燃費重視かなど、車の特性を決める上で重要な要素となります。
エンジンに関する用語

組立てピストン:高性能エンジンの秘密兵器

組立てピストンとは、その名の通り、複数の部品を組み合わせて作るピストンのことです。一般的なピストンは一体成型で作られますが、組立てピストンは、強度や熱伝導率の異なる素材を組み合わせることで、より過酷な条件下でも耐えられる高い性能を実現しています。例えば、高温に強い素材を燃焼室側に、軽量な素材をスカート部分に用いることで、耐久性と軽量化を両立させています。
駆動系に関する用語

クルマの心臓部!クラッチプレッシャープレートの役割とは

クラッチプレッシャープレートは、エンジンとトランスミッションの間に位置する、円盤状の部品です。 クラッチカバーとフライホイールの間に収まっており、動力を伝達したり遮断したりするという、重要な役割を担っています。 自動車の運転において、スムーズな発進や変速操作は欠かせません。クラッチプレッシャープレートは、こうした操作を陰ながら支える、まさに「クルマの心臓部」といえるでしょう。
エンジンに関する用語

エンジン性能UP!クロスフローの仕組み

車のエンジンにおいて、吸気と排気の効率はパワーに直結する重要な要素です。その効率を上げるための技術の一つに「クロスフロー」があります。 クロスフローとは、エンジン内部の吸気と排気の経路を、可能な限り直線的にし、互いに交差するように配置する設計思想のことです。 これにより、吸気と排気がスムーズに行われ、エンジンの出力向上や燃費改善に貢献します。
駆動系に関する用語

車の駆動方式の違いとは?

車の駆動方式とは、エンジンの力をどのタイヤに伝えて走るかという仕組みのことです。 車を動かすために力を受けるタイヤを「駆動輪」、それ以外のタイヤを「従輪」と呼びます。駆動輪が異なると、走行性能や燃費効率、乗り心地などが変化します。代表的な駆動方式として、FF、FR、4WDなどがあります。
駆動系に関する用語

クイックステアリングとは? メリット・デメリットを解説

- クイックステアリングの基礎知識 クイックステアリングとは、ハンドルの回転量に対してタイヤの切れ角が大きくなる機構のことです。 通常の車よりもハンドルを小さく切るだけで、タイヤが大きく動くため、俊敏なハンドリングを実現できます。 スポーツカーや高級車に多く採用されており、ワインディングロードやサーキット走行などで、より機敏でスポーティーな走りを楽しむことができます。 また、狭い道での切り返しや、駐車時などのハンドル操作も楽に行うことができます。
環境に関する用語

懐かしの車用語「クランク室貯蔵式」とは?

「クランク室貯蔵式」という言葉を聞いて、ピンとくる方はかなりの車好きでしょう。今ではほとんど見かけなくなったこの方式、一体どんなものだったのでしょうか? クランク室貯蔵式とは、2ストロークエンジンの潤滑方法の一つです。読んで字のごとく、エンジンオイルをクランク室と呼ばれるエンジン内部の空間に貯蔵し、混合気を介してエンジン全体に循環させていました。
エンジンに関する用語

車の心臓部!クランクシャフトの役割と重要性

- クランクシャフトとは? クランクシャフトは、車のエンジン内部において、ピストンの上下運動を回転運動に変換する重要な部品です。 エンジンの動力源である燃焼圧力を受けて上下するピストンと連結し、その動きを回転力に変えることで、車を動かすためのエネルギーを生み出します。 形状は、クランク(軸)とそれを支えるジャーナルと呼ばれる複数の支点で構成されており、このクランク部分がピストンの動きを受けて回転することで、滑らかな回転運動を生み出します。
駆動系に関する用語

知っておきたい!クラッチリザーバータンクの役割

クラッチリザーバータンクは、車のクラッチシステムにおいて重要な役割を担っています。しかし、その役割や重要性について、あまりよく知らないという方も多いのではないでしょうか? クラッチリザーバータンクは、ブレーキフルードのリザーバータンクと同様に、クラッチフルードを貯蔵する役割を担っています。クラッチフルードは、クラッチペダルを踏んだ力を、クラッチマスターシリンダーやレリーズシリンダーといった油圧系統を通じて、クラッチ板の断続動作に変換するために必要不可欠な液体です。 リザーバータンクは、このクラッチフルードを適切な量だけ貯蔵し、油圧系統へ供給する役割を担う、いわば縁の下の力持ち的存在と言えるでしょう。
機能に関する用語

大型車の安全を守る!空気圧倍力ブレーキとは?

大型トラックやバスなどの重量車は、乗用車に比べてはるかに大きな質量を持っているため、停止させるために強力な制動力が必要です。もしも乗用車と同じブレーキシステムを使っていたら、ドライバーはペダルを踏み込むのに大変な力が必要となり、とっさの時に安全な制動距離を確保することが難しくなります。 重量車のブレーキシステムには、安全性を確保するために、乗用車以上の制動力を発揮できる特別な仕組みが必要となるのです。
駆動系に関する用語

クルマの心臓部!グリス封入ベアリングとは?

クルマのなめらかな動きを支えている縁の下の力持ち、それがベアリングです。その中でも、グリス封入ベアリングは、メンテナンスの手間を省きながら、長期間安定した性能を発揮できるという特徴があります。 グリスが内部の金属部品同士の摩擦を減らし、摩耗を防ぐことで、クルマの走行をスムーズにしているのです。
駆動系に関する用語

クルマの心臓を守る!クランクシャフトねじり振動とは?

自動車のエンジンルームに鎮座する、複雑な形状をした金属の塊。それがクランクシャフトです。一見すると何をしているのか分かりづらいパーツですが、実はエンジンの動力を車輪に伝えるという、非常に重要な役割を担っています。 エンジン内部でピストンが上下運動する際に発生する力を、クランクシャフトは回転運動に変換します。この回転力が、ミッションやプロペラシャフト、デファレンシャルギアといった駆動系のパーツを介してタイヤへと伝わり、車は走ることができるのです。 まさにエンジンパワーの要といえるクランクシャフト。しかし、過酷な環境下で常に稼働し続けるため、様々な負荷にさらされています。その中でも特に注意が必要なのが、「ねじり振動」と呼ばれる現象です。
エンジンに関する用語

縁の下の力持ち! エンジンの要「クランクピン」

自動車やバイクの心臓部であるエンジン。その中でも、ピストンの直線運動を回転運動に変換する重要な役割を担っているのが「クランクシャフト」です。そして、このクランクシャフトを構成する部品の一つに、今回ご紹介する「クランクピン」があります。