ボディーに関する用語 自動車の安全性支える「ろう接継ぎ手」
「ろう接」とは、金属を接合する方法の一つです。溶接と混同されがちですが、ろう接では母材である金属自身は溶かさず、代わりに「ろう」と呼ばれる金属を溶かして接合します。ろうは母材よりも低い温度で溶けるため、熱による母材への影響を抑えられます。
このろう接、実は私たちの身近にある自動車の製造に欠かせない技術となっています。エンジン、トランスミッション、ブレーキシステムなど、自動車の様々な部品に用いられ、高い強度と耐久性を必要とする箇所に採用されています。特に、近年普及が進む電気自動車では、バッテリーパックの冷却システムなど、高い気密性と信頼性が求められる箇所でろう接の技術が活かされています。
