
自動車の心臓部!知られざる『抜線』の世界
「抜線」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか? 鉄道に詳しい方なら、電車が線路から外れてしまう事故を想像するかもしれません。しかし、ここでご紹介するのは、自動車部品の製造に欠かせない、ある工程のことです。 自動車のエンジン内部には、ピストンが動くための円筒形の空間「シリンダ」があります。抜線とは、このシリンダの内面を削り、滑らかな鏡面を作る工程を指します。 鏡のように滑らかになったシリンダ内面は、ピストンの動きをスムーズにし、エンジンの性能を最大限に引き出すために非常に重要なのです。