バルブスティックとは?原因と予防策を解説

バルブスティックとは?原因と予防策を解説

車を知りたい

先生、「バルブスティック」ってなんですか? 車のエンジンに関することらしいんですけど、よく分かりません。

自動車研究家

「バルブスティック」は、エンジンのバルブが正常に動かなくなる現象のことだよ。 エンジンの中には、空気や排気ガスが出入りするバルブがあるんだけど、それが「バルブガイド」という場所に引っ付いてしまうんだ。

車を知りたい

へえ、バルブが引っ付いちゃうんですか? どうしてそんなことが起きるんですか?

自動車研究家

主な原因は、エンジンオイルの劣化やスラッジ(汚れ)なんだ。スラッジがバルブに付着して、ベタベタにくっついてしまうんだね。そうすると、バルブがスムーズに動かなくなって、エンジンの性能が低下してしまうんだよ。

バルブスティックとは。

「バルブスティック」とは、自動車のエンジン内部で起こる現象で、バルブがバルブガイドに張り付いてしまうことを指します。これは、エンジンオイルの劣化や燃焼室内の汚れが原因で発生することがあります。例えば、燃焼室で発生したスラッジがバルブオーバーラップ時に吸気側へ逆流したり、排気ガスの一部を吸気側に戻すEGRシステムによってカーボンなどが吸気系に入り込み、バルブステムに付着することで、バルブが動きにくくなってしまいます。また、バルブオイルシールがオイルを過剰にかき落としてしまうことも、バルブスティックの原因の一つとなります。

バルブスティックとは?

バルブスティックとは?

「バルブスティック」とは、エンジン内部のバルブが、本来動くべき場所から動かず、固着してしまう現象です。 エンジンオイルの劣化やスラッジの蓄積などが原因で起こりやすく、放置するとエンジンが始動しなくなるなど、重大なトラブルに繋がることがあります。

バルブスティックの発生メカニズム

バルブスティックの発生メカニズム

バルブスティックとは、高温高圧な環境下でエンジン内部のバルブが、シリンダーヘッドやバルブシートにくっついてしまう現象です。 エンジンオイルの劣化や高温による蒸発によってカーボンなどの堆積物がバルブステムに付着し、それが高温で固着することで発生します。

通常、バルブはスムーズに上下運動することでエンジンの吸排気を制御していますが、バルブスティックが起こるとこの動きが阻害されます。その結果、エンジン出力が低下したり、最悪の場合はエンジンが破損する可能性もあるため注意が必要です。

オイル下がりが原因となるケース

オイル下がりが原因となるケース

エンジンオイルの減少に悩まされている場合、バルブスティックが原因として考えられます。バルブスティックとは、エンジン内部のバルブが正常に動作しなくなる現象です。その中でも、オイル下がりによってバルブスティックが発生するケースがあります。

オイル下がりとは、本来シリンダーヘッドに留まっているべきエンジンオイルが、ピストン側に漏れて燃焼してしまう現象です。オイル下がりによって、燃焼室に過剰なオイルが流れ込み、バルブステムと呼ばれるバルブの軸部分にスラッジが付着しやすくなります。スラッジとは、オイルの劣化や不純物によって生じる粘着性の高い物質です。スラッジがバルブステムに付着すると、バルブがスムーズに動作しなくなり、バルブスティックを引き起こす可能性があります。

EGRが原因となるケース

EGRが原因となるケース

EGRシステムは、排気ガスの一部を吸気系に再循環させることで、燃焼温度を下げ、窒素酸化物(NOx)の排出量を抑制する効果があります。しかし、このEGRシステムがバルブスティックの原因となるケースがあります。
EGRシステムによって排気ガスが再循環されると、その中に含まれる煤や未燃焼ガスなどが吸気バルブに付着しやすくなります。これが長期間にわたって繰り返されると、バルブに堆積物が蓄積し、動きが悪くなってしまうのです。
特に、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べて煤の発生量が多いため、EGRシステムが原因となるバルブスティックが起こりやすい傾向にあります。定期的なメンテナンスを行い、EGRシステムや吸気バルブのクリーニングを行うことで、バルブスティックのリスクを低減することができます。

バルブスティックの予防策

バルブスティックの予防策

バルブスティックの発生を予防するには、日頃からのエンジンメンテナンスが重要です。 エンジンオイルをこまめに交換して、エンジン内部を常にクリーンに保つように心がけましょう。また、質の高いガソリンを使用することも、バルブスティックの予防に効果的です。さらに、長期間エンジンを停止しておく場合は、定期的にエンジンを始動させることで、バルブが固着するのを防ぐことができます。これらの予防策を講じることで、バルブスティックのリスクを大幅に減らすことができます。

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