知って得する車の燃費『シティ燃費』とは？
車を知りたい
先生、「シティ燃費」って何か教えてください。
自動車研究家
「シティ燃費」は、街中での運転を想定した燃費の目安だよ。アメリカの燃費規制で基準になっているんだ。具体的には、街中でのストップ＆ゴーを再現した特別な装置の上で車を走らせて測定するんだよ。
車を知りたい
へえー、街中を走っているのと近い状況で測定するんですね！じゃあ、高速道路での燃費とは違うんですか？
自動車研究家
その通り！高速道路での燃費は「ハイウェイ燃費」って言って、別々に測定するんだ。そして「シティ燃費」と「ハイウェイ燃費」の平均値が「コンバインド燃費」といって、実際に車を買う時のカタログなどに表示されている燃費の値になるんだよ。
シティ燃費とは。
「シティ燃費」とは、アメリカの燃費規制に使われる燃費の指標です。具体的には、市街地での走行を想定したテストモードでシャシーダイナモメーターを用いて測定された燃費値を指します。一方、高速道路での走行を想定したテストモードで測定された燃費値は「ハイウェイ燃費」と呼ばれます。 シティ燃費とハイウェイ燃費は調和平均され、「コンバインド燃費」として表示されます。 さらに、メーカーは販売する全ての車のコンバインド燃費を平均して算出し、企業平均燃費（CAFE）規制の対象となります。 シティ燃費とハイウェイ燃費はディーラーの展示車に表示されているため、購入者はすぐに燃費値を確認することができます。
燃費表示の『シティ燃費』ってなに？
車を購入する際にカタログなどで必ず目にする「燃費」表示。カタログに記載されている燃費は、実際に運転する状況とは異なる条件で計測されているため、購入後に「あれ？カタログ値と違うぞ…？」と感じた経験がある方もいるのではないでしょうか？
実は燃費には、高速道路走行を想定した「高速道路燃費」、市街地走行を想定した「シティ燃費」など、いくつかの種類があります。
この記事では、「シティ燃費」について、その意味や計測方法、実際の走行との関係などを詳しく解説していきます。
アメリカの燃費規制とシティ燃費の関係
アメリカの燃費規制は、日本の燃費基準と密接に関係しています。実は、日本で表示される「シティ燃費」は、もともとアメリカの燃費規制である「LA-4モード」という測定方法で計測された数値なのです。LA-4モードは、ロサンゼルスの市街地を想定した走行パターンで燃費を測定する方法で、ストップ＆ゴーの多い日本の道路状況にも近いため、参考にしやすい数値と言えるでしょう。
しかし、近年ではより実走行に近い燃費表示が求められるようになり、日本では2018年10月以降、WLTCモードという新しい測定方法が導入されました。WLTCモードは、LA-4モードよりも高速走行や加速が多い走行パターンであるため、一般的にWLTCモードで測定した燃費は、LA-4モードよりも低くなる傾向にあります。
とはいえ、アメリカの燃費規制は、日本の燃費基準に影響を与えてきた歴史があり、シティ燃費はその関係性を示すひとつの指標と言えるでしょう。車を比較検討する際には、WLTCモードの燃費だけでなく、シティ燃費も合わせて確認することで、より深く燃費性能を理解することができます。
シティ燃費はどうやって測定するの？
シティ燃費は、都市部走行を想定した燃費測定方法で算出されます。具体的には、JC08モードと呼ばれる日本の独自の試験サイクルを用いて計測が行われます。このJC08モードは、信号や渋滞の多い都市部での走行を再現したもので、発進・停止やアイドリング状態などが多く含まれています。そのため、実際の都市部での走行に近い燃費を把握できるのが特徴です。
ハイウェイ燃費との違いは？
カタログに記載されている燃費には、実は『JC08モード燃費』と『WLTCモード燃費』の二種類が存在します。
JC08モード燃費は、都市部を想定した比較的穏やかな運転を想定した燃費で、ストップ＆ゴーが多い日本の道路事情に合った指標と言えるでしょう。
一方、WLTCモード燃費は高速道路での走行を想定した、より高い速度域での燃費を指します。
つまり、一般的に言われる『シティ燃費』はJC08モード燃費、『ハイウェイ燃費』はWLTCモード燃費とほぼ同じ意味合いと考えてよいでしょう。
シティ燃費を参考に賢い車選びを
車を運転する上で避けては通れないガソリン代。少しでも燃費の良い車に乗りたいと誰もが考えるでしょう。カタログなどでよく目にする『燃費』表示ですが、実は走行条件によって数値が大きく変わることをご存知ですか？
実用的でよりリアルな燃費の目安となるのが『シティ燃費』です。この記事では、シティ燃費の概要やその重要性、車選びにおける活用方法について詳しく解説していきます。