車の歴史を読み解く！アプライドモデルって何？

車の歴史を読み解く！アプライドモデルって何？

アプライドモデルとは？

車好きなら一度は耳にしたことがある「アプライドモデル」。これは、同じ車種でも製造時期によって細かい仕様変更が加えられたモデルを区別するための呼称です。まるで生き物の進化のように、車はモデルチェンジやマイナーチェンジといった大きな節目を迎えるだけでなく、より良い車へと進化するために、常に細かい改良が重ねられています。アプライドモデルは、こうした「進化の過程」を識別するための重要な手がかりとなるのです。

車両型式番号との関係

アプライドモデルと車両型式番号は、一見するとどちらも車の形式を表すもののように思えますが、その役割は異なります。
車両型式番号は、国土交通省が定める道路運送車両法に基づき、メーカーが新規に車を販売する際に申請して取得する番号です。
一方、アプライドモデルは、メーカーが独自に設定するもので、主にマイナーチェンジや年式を表す記号や番号のことを指します。

車両型式番号は、一度取得されると、基本的にはその車の基本設計が大きく変更されない限り、同じ番号が使われ続けます。例えば、初代トヨタ プリウスはNHW10という車両型式番号ですが、10年間の間にマイナーチェンジを繰り返しながらも、この番号は変わっていません。

しかし、同じ車両型式番号を持つ車でも、年式やグレード、販売時期によって、細かな仕様や装備の違いが存在することがあります。そこで、メーカーは、これらの違いを明確にするために、独自にアプライドモデルを設定しているのです。

アプライドモデルは、カタログや車検証に記載されている場合もありますが、メーカーや車種によっては、明確に表示されていないこともあります。しかし、車の購入を検討する際には、車両型式番号だけでなく、アプライドモデルにも注目することで、より詳細な情報を得ることができ、自分にぴったりの一台を選ぶ助けとなるでしょう。

アプライドモデルでわかること

アプライドモデルとは、同じ車種でも年式や時期によって細かく分けられた区分のことです。自動車メーカーは、より良い車を作るために、常に技術開発や改良を行っています。その結果、たとえ同じ車種名でも、製造された時期によって搭載されているエンジン、装備、デザインなどが異なる場合があるのです。

このアプライドモデルを調べることで、その車がいつ、どのような改良を受けたのかを知ることができます。例えば、燃費が向上した、新しい安全装置が搭載された、デザインが一部変更されたなど、車の進化の過程を辿ることができます。中古車を購入する際などに、アプライドモデルを参考にすれば、より自分の好みに合った一台を見つけ出すことができるでしょう。

アプライドモデルの見方

アプライドモデルは、車検証を見ればすぐに分かります。 車検証の「型式」の欄に記載されている記号が、アプライドモデルを表しています。 例えば、「DBA-GRB」といった型式の「B」の部分がアプライドモデルを表し、「アプライドB」と呼ばれます。 この記号はメーカーや車種によって法則性が異なるため、自分の車種のアプライドモデルが何を意味するのかを理解しておくことが重要です。

中古車選びに役立つアプライドモデル

中古車を探していると、「A型」「後期モデル」といった表記を目にすることがあります。これは、同じ車種であっても、製造時期によって細かな仕様変更が加えられていることを示しています。この製造時期による仕様変更を識別するために用いられるのが「アプライドモデル」です。

アプライドモデルは、メーカーや車種によって表記方法が異なります。アルファベット順(A型、B型…）や、年式と組み合わせて（2020年モデル、2021年モデル…）表示されることが多いようです。

中古車選びの際にアプライドモデルをチェックするメリットは、自分の好みに合った装備やデザインの車を見つけられる点にあります。例えば、前期モデルでは装備されていなかった安全装置が、後期モデルで標準装備されたというケースはよくあります。また、燃費性能が向上していたり、内外装のデザインが変更されていることもあります。

中古車サイトなどで気になる車を見つけたら、まずはその車の年式とアプライドモデルを調べてみましょう。そして、自分の求める条件と照らし合わせてみることをおすすめします。