快適な走りの秘訣!電子制御式エンジンマウントとは
車を知りたい
先生、「電子制御式エンジンマウント」って、エンジンのかたまりを支える部品ですよね? どうしてそれが「乗り心地」に関係するんですか? エンジンをしっかり固定したほうが、乗り心地がよくなるように思うんですが…
自動車研究家
いい質問ですね! 実は、エンジンをガチガチに固定してしまうと、エンジンの振動がそのまま車体に伝わってしまい、乗り心地が悪くなってしまうんです。そこで、「電子制御式エンジンマウント」の出番です。
車を知りたい
なるほど。それで、電子制御で振動を吸収したり、伝えたりするんですね。でも、どうやって振動をコントロールするんですか?
自動車研究家
「電子制御式エンジンマウント」の中には、特殊な液体が入っていて、エンジンの状態に合わせて、その液体の通り道をコンピューターが制御しているんです。道を広くすると振動を吸収し、狭くすると振動を伝えにくくなる仕組みです。
電子制御式エンジンマウントとは。
「電子制御式エンジンマウント」とは、自動車のエンジンを車体に取り付けるマウントのことで、エンジンコントロールユニットによって制御され、停車時と走行時の快適性を両立させています。エンジンが停止している時は、コントロールユニットからの信号によってモーターが作動し、マウント内部の流体の通り道を広げます。これにより、マウントが振動を吸収しやすくなり、車内に伝わる振動を減らして静粛性を高めます。一方、走行中は、流体の通り道を狭めてマウントを硬くすることで、振動をしっかりと抑え、安定した乗り心地を実現します。
エンジンマウントの役割
車はエンジンが発生させる莫大なエネルギーで動いています。そのパワフルな心臓部であるエンジンは、当然ながら作動時に振動を発生させます。この振動が車体にそのまま伝わってしまうと、不快な騒音や振動として乗員に伝わってしまいます。そこで重要な役割を担うのがエンジンマウントです。
エンジンマウントは、エンジンと車体の間に設置され、振動を吸収するクッションのような役割を担っています。エンジンから発生する振動を効率的に吸収し、車内への伝達を最小限に抑えることで、快適な乗り心地を実現しています。また、エンジンを車体にしっかりと固定し、走行中の安定性を保つ役割も担っています。このエンジンマウントは、車の快適性と走行性能の両方に大きく貢献している重要な部品と言えるでしょう。
電子制御式エンジンマウントの仕組み
エンジンは、動作時にどうしても振動が発生してしまいます。この振動が車体に伝わると、不快な乗り心地の原因となるばかりでなく、走行性能にも悪影響を及ぼす可能性があります。そこで重要な役割を果たすのがエンジンマウントです。エンジンマウントは、エンジンと車体を繋ぐ役割を果たし、振動を吸収することで快適な乗り心地と安定した走行性能を実現しています。
従来のエンジンマウントは、ゴムや油圧などの機械的な仕組みで振動を吸収していました。しかし、電子制御式エンジンマウントは、センサーでエンジンの振動を検知し、コンピューター制御によってマウント内の油圧を瞬時に調整することで、より緻密な振動制御を可能にします。これにより、様々な路面状況や運転状況に合わせて、常に最適な振動吸収を実現できるようになりました。
アイドル時の振動吸収メカニズム
信号待ちなどで停車し、エンジンがアイドリング状態にある時、車内に微細な振動が伝わってくることがあります。この振動は、エンジンの回転運動によって発生するものです。従来のエンジンマウントは、ゴムや油圧を用いて振動を吸収していましたが、電子制御式エンジンマウントは、この振動をアクティブに打ち消すことで、より高いレベルの静粛性を実現しています。
具体的には、エンジンマウント内部に設置されたセンサーが、エンジンの振動を検知します。そして、その振動データに基づいて、制御ユニットがマウント内のアクチュエータに指令を出し、逆位相の振動を発生させることで、エンジンから車体への振動伝達を抑制するのです。
走行時の安定性向上メカニズム
電子制御式エンジンマウントは、走行状況に合わせてマウントの硬さを変化させることで、車体の安定性を向上させています。
例えば、カーブを走行する際には、車体は遠心力で外側に傾こうとします。
このとき、電子制御式エンジンマウントは外側のマウントを硬く、内側のマウントを柔らかく調整します。
これにより、エンジンの傾きを制御し、車体の傾きを抑えることで安定したコーナリングを実現します。
また、加速時や減速時には、車体は前後に揺れ動きがちです。
このときも、電子制御式エンジンマウントは状況に応じてマウントの硬さを調整し、車体の揺れを抑制します。
これにより、スムーズな加速や減速を実現し、快適な乗り心地に貢献します。
電子制御式エンジンマウントのメリット・デメリット
– 電子制御式エンジンマウントのメリット・デメリット
電子制御式エンジンマウントは、従来のエンジンマウントと比べて、振動抑制と走行性能向上の両立において大きなメリットがあります。
-# メリット
* -優れた振動抑制性能- エンジン回転数や走行状況に合わせてマウントの硬さを最適に制御することで、従来以上に振動を抑制し、車内の静粛性を向上させることができます。
* -走行性能の向上- コーナリング時などにはマウントを硬くすることでエンジンの動きを抑え、ハンドリング性能や走行安定性を向上させることができます。
* -燃費向上効果- マウントの制御によりエンジンから車体へ伝わるエネルギーロスを低減し、燃費向上に貢献する可能性があります。
-# デメリット
* -コスト高- 従来のエンジンマウントに比べて構造が複雑になるため、製造コストが高くなり、車両価格に反映される可能性があります。
* -重量増加- 電子制御システムの搭載により、重量が増加する可能性があります。
* -故障リスク- 電子制御部品を含むため、従来のエンジンマウントと比較して故障の可能性があります。
電子制御式エンジンマウントは、快適性と走行性能を高いレベルで両立させるための技術です。今後、さらなる技術開発により、コストダウンや信頼性向上が期待されます。