雨の日の危険！知っておきたい「ウォーターフェード」
車を知りたい
先生、ウオーターフェードって、ブレーキが水に濡れて効きにくくなる現象のことですよね？
自動車研究家
その通りです。ブレーキが水に濡れることで、摩擦力が低下し、ブレーキの効きが悪くなる現象をウオーターフェードと言います。では、なぜ水に濡れると摩擦力が低下するのでしょうか？
車を知りたい
うーん、水って潤滑油みたいな働きをするから…でしょうか？
自動車研究家
いいところに気がつきましたね！まさにその通りです。水はブレーキパッドとディスクの間に薄い膜を作り、滑りやすくしてしまうため、摩擦力が低下するのです。
ウオーターフェードとは。
「ウオーターフェード」とは、車が冠水路などを走行する際に、ブレーキ部分が水に濡れてしまい、その水が潤滑油のような役割を果たすことで、ブレーキの効きが悪くなる現象のことです。ディスクブレーキはドラムブレーキと比べて構造上、この現象の影響を受けにくいですが、ディスク部分がむき出しになっているため、激しい雨の中を高速で走行すると、水しぶきによってブレーキが濡れてしまい、ウオーターフェードが発生することがあります。そのため、ブレーキ周りの部品の形状を工夫したり、水はけの良いブレーキパッドを採用するなどの対策が必要です。オートバイでは、ウオーターフェードに強いメタリック系のブレーキパッドが多く使用されています。なお、この現象からブレーキの効きが回復することを「ウオーターリカバリー」と言います。
ウォーターフェードとは？
突然の大雨に見舞われることの多い梅雨や台風シーズン。車を運転する人にとって、雨の日はいつも以上に気を引き締めて走行する必要があるでしょう。
路面が濡れているとスリップしやすくなるだけでなく、「ウォーターフェード現象」によって思わぬ事故に繋がってしまう可能性があります。「ウォーターフェード現象」とは、一体どのような現象なのでしょうか？
発生のメカニズム
ウォーターフェード現象は、路面に溜まった水によってタイヤが浮き上がり、グリップ力が極端に低下してしまう現象です。
車が走行すると、タイヤは路面の水を押し出しながら走っています。しかし、速度が速くなったり、雨量が多くなったりすると、タイヤが水を押し出す能力を超えてしまい、タイヤと路面の間に水の膜ができてしまいます。
この水の膜によってタイヤが路面から離れてしまうことで、ハンドル操作やブレーキが効きにくくなり、スリップ事故に繋がりやすくなるのです。
ディスクブレーキとドラムブレーキの違い
ブレーキの仕組みを理解することも、ウォーターフェード現象への理解を深める上で重要です。 ブレーキシステムは、主に「ディスクブレーキ」と「ドラムブレーキ」の2種類に分けられます。 ディスクブレーキは、車輪と一緒に回転する円盤状の「ブレーキローター」を、パッドで挟み込むことで制動力を発生させる仕組みです。 一方、ドラムブレーキは、車輪と共に回転する円筒形の「ブレーキドラム」の内側にブレーキシューを押し当てて制動力を発生させます。 一般的に、ディスクブレーキは放熱性に優れ、制動力も高く設定できるため、多くの車種でフロントブレーキに採用されています。対してドラムブレーキは構造がシンプルで安価なため、軽自動車やコンパクトカーの後輪ブレーキに採用されることが多いです。
ウォーターフェードへの対策
ウォーターフェードの危険を回避するために、いくつかの有効な対策があります。まず、タイヤの溝の深さをこまめにチェックしましょう。タイヤの溝は、路面の水を排水する役割を担っており、溝が浅くなると排水性能が低下し、ウォーターフェード現象が起こりやすくなります。次に、雨の日はスピードを控えめにしましょう。スピードが出ているときは、タイヤと路面の間に水が入り込みやすくなるため、ウォーターフェード現象が発生しやすくなります。また、車間距離を十分に取ることも重要です。前の車が急ブレーキをかけた場合でも、余裕を持って停車できるようにしておきましょう。これらの対策を心掛けることで、雨の日のドライブをより安全なものにすることができます。
雨の日の安全運転のために
雨の日は、晴れている日に比べて視界が悪くなり、路面も滑りやすくなるため、事故のリスクが高まります。特に注意が必要なのが「ウォーターフェード」と呼ばれる現象です。これは、タイヤと路面の間に水が入り込むことで、車がスリップしやすくなる現象です。
ウォーターフェードは、速度が出ているときや、タイヤの溝が shallowい場合に起こりやすくなります。また、道路に水が溜まっている場所では、特に注意が必要です。ウォーターフェードを防ぐためには、スピードを控えめにすること、タイヤの溝をこまめにチェックすること、水たまりを避けて走行することなどが重要です。
雨の日は、時間に余裕を持って運転し、安全運転を心がけましょう。