エンジンに関する用語 自動車の歴史を変えた「空気噴射」技術
ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンとは異なる燃焼方式を採用することで、高い熱効率と力強いトルクを実現した画期的な発明です。その心臓部ともいえるのが、燃料を燃焼室へと送り込む「空気噴射」の技術です。
19世紀末、ルドルフ・ディーゼルは、空気の高圧縮によって燃料を自然発火させるという革新的なエンジンを着想しました。しかし、当時の技術では、高圧縮に耐えうる頑丈なエンジンを作ることは容易ではありませんでした。さらに、ディーゼルは、燃料を適切なタイミングで燃焼室に送り込み、効率よく燃焼させるためのシステムの開発にも苦心していました。
そこでディーゼルが採用したのが、「空気噴射」という方法でした。これは、圧縮された高温の空気中に、高圧で燃料を噴射することで、燃料を霧状に分散させ、均一かつ効率的に燃焼させる技術です。ディーゼルは、この技術によって、高圧縮と燃料の適切な噴射を両立させ、彼の構想を実現したのです。
