車のダッシュボード:その役割と構造
運転席と助手席の前に広がる、メーターやナビゲーションシステムなどが設置された空間。それがダッシュボードです。 その名の由来は、馬車の時代まで遡ります。 当時はまだエンジンが存在せず、馬が車体を引いていました。その際、馬が蹴上げる小石や泥から、乗員を守るために取り付けられた板のことを「ダッシュボード」と呼んでいたのです。 自動車の発明後も、その役割は受け継がれ、エンジンルームと乗員空間を隔てる壁としての役割、そして、スピードメーターや燃料計といった、運転に必要な情報を提供するインターフェースとしての役割を担うようになりました。 近年では、素材やデザインの進化、 エアバッグやカーナビゲーションシステムなど、安全装備や快適装備が充実し、ダッシュボードはますます重要な役割を担っています。