車種って結局何?複雑な分類を解説!

車種って結局何?複雑な分類を解説!

車を知りたい

先生、「車種」って言葉はよく聞くんですけど、自動車の種類を表す言葉ってたくさんあって、違いがよく分かりません。 「車種」って、具体的にどういう意味ですか?

自動車研究家

いい質問だね。「車種」は、法律で明確に定義されている言葉ではないんだ。一般的には、メーカーが販売する際に、ある程度の共通の特徴を持った自動車をまとめて呼ぶ場合に使われることが多いよ。

車を知りたい

例えば、トヨタの「カローラ」とか「プリウス」は車種ってことですか?

自動車研究家

その通り!「カローラ」や「プリウス」は、トヨタというメーカーが販売している、それぞれに共通の特徴を持った自動車のグループなので、「車種」と呼べるね。 ただし、法律上の分類とは異なる場合もあるから、注意が必要だよ。

車種とは。

「車種」とは、自動車の種類を表す言葉ですが、その定義は法律によって異なります。道路運送車両法では、クルマは大きく「自動車」「原動機付き自転車」「軽車両」の3つに分類されます。自動車には、「普通自動車」「小型自動車」「軽自動車」などが含まれ、その種別やサイズなどは省令で詳しく定められています。原動機付き自転車は、エンジンの排気量によって「50cc以下(第1種)」と「125cc以下(第2種)」に分けられます。馬車などは軽車両に分類されます。さらに、用途に応じて「乗用車」や「貨物車」といった区分も通達で定められています。一方、道路交通法では、「自動車」「原動機付き自転車」「軽車両」「トロリーバス」の4つに分類されます。自動車には、「大型自動車」「普通自動車」「自動二輪車」などが含まれます。道路交通法における自動車と原動機付き自転車の分類は、道路運送車両法とは少し異なる点に注意が必要です。また、道路交通法では、使用目的によって「事業用自動車」と「自家用自動車」などの区分も存在します。これらの他に、JIS規格やISO規格などによる分類も存在します。

1. 「車種」の定義とは?

1. 「車種」の定義とは?

「車種」という言葉、日常会話ではよく使いますが、いざ説明しようとすると意外と言葉に詰まってしまうことはありませんか? 車検証を見れば「車名」は書いてありますが、「車種」という項目はどこにもないことに気づかれるでしょう。実は、「車種」には明確な法的定義は存在しません

一般的には、車の形状や大きさ、用途、エンジンタイプなど、いくつかの要素を組み合わせて大まかに分類したものを指します。メーカーが販売戦略上、ある程度の区切りで「〇〇車種」と呼称することも多く、それが一般的な認識として広まっているケースも少なくありません。

2. 道路運送車両法による分類

2. 道路運送車両法による分類

車の話になると、「普通車」「軽自動車」といった言葉がよく出てきますよね。日常会話ではこれで問題ありませんが、法律で車を分類する場合、もっと細かい区分が存在します。それが「道路運送車両法」による分類です。

この法律では、車の大きさや構造、用途に基づいて、細かく車両を分類しています。例えば、皆さんが普段「軽自動車」と呼んでいるものは、正式には「軽自動車」と「小型特殊自動車」に分けられます。また、「普通車」も「小型自動車」「普通自動車」「大型特殊自動車」など、いくつかの種類に分けられます。

さらに、同じ「普通自動車」の中でも、用途によって「貨物自動車(トラック)」と「乗用自動車(バス、タクシーを含む)」に分けられるなど、多岐にわたります。

このように、道路運送車両法では、私達が普段使っている車の分類よりも、より厳密で詳細な分類がなされているのです。この分類によって、それぞれに異なる税金や車検のルールが適用されます。車の購入や維持費を考える上で、重要な要素と言えるでしょう。

3. 道路交通法による分類との違い

3. 道路交通法による分類との違い

車種は、カタログやメディアなどで使われる分類と、道路交通法上の分類で異なる場合があります。例えば、メーカーが「SUV」と呼んでいても、道路交通法上は「普通乗用車」に分類されることがあります。これは、メーカーが車のデザインや用途を基に分類しているのに対し、道路交通法は車両の大きさや構造を基準に分類しているためです。

具体的には、道路運送車両法では、車両の大きさや重量、用途などによって分類が細かく定められています。例えば、軽自動車、小型特殊自動車、大型特殊自動車など、それぞれに明確な定義が存在します。

そのため、同じ車種であっても、メーカーの分類と道路交通法上の分類が異なる場合があり、注意が必要です。特に、車の購入や登録、車検などの際には、道路交通法上の分類を正しく理解しておくことが重要です。

4. 用途による区分:乗用車、貨物車など

4. 用途による区分:乗用車、貨物車など

車の分類方法はサイズや形状だけではありません。車を使う目的、つまり「用途」による区分も存在します。ここでは、代表的な用途区分とその特徴を見ていきましょう。

まず、私たちに最も馴染み深いのは「乗用車」でしょう。その名の通り、人を運ぶことを主な目的とした車で、快適性や走行性能が重視されます。セダン、クーペ、SUVなど、乗用車の中でも多様な種類があります。

次に「貨物車」は、荷物を運ぶことを目的とした車です。トラックやバンなどが代表例で、積載量や耐久性が求められます。商用車として、物流や配送など幅広い分野で活躍しています。

その他にも、乗客と荷物の両方を運ぶ「バス」や、工事現場で活躍する「特殊車両」など、様々な用途に合わせた車が開発されています。このように、用途による区分は、車の役割や機能を理解する上で重要な要素と言えるでしょう。

5. JISやISOなど、その他の分類基準

5. JISやISOなど、その他の分類基準

ここまで、日本独自の規格や、メーカーによる分類などを見てきましたが、車種を分類する際には、JISやISOといった国際的な基準も存在します。 JIS規格では、乗用車を「寸法」と「用途」を基準に分類しています。例えば、全長や排気量によって「小型車」「普通車」「大型車」といった区分がされます。また、用途に応じて「乗用車」「貨物車」「特殊用途自動車」といった分類もされます。

一方、ISO規格では、車両の技術的な特徴に基づいて分類が行われます。例えば、エンジンの種類や駆動方式、乗車定員などが考慮されます。

これらの規格は、主に車両の設計や製造、安全基準の策定などに用いられることが多く、私たちが日常的に車種を判断する際には、あまり意識することはないかもしれません。しかし、車種をより深く理解するためには、JISやISOといった基準も知っておくと役立つでしょう。

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