クルマの進化!2系統冷却システムとは?

車を知りたい
先生、「2系統冷却システム」ってなんですか? エンジンを冷やすシステムは1つじゃないんですか?

自動車研究家
いい質問だね! 実はエンジンの中でも、場所によって最適な温度が違うんだ。シリンダーヘッドは冷たく、シリンダーブロックは暖かく保つ方が効率が良いんだよ。

車を知りたい
へえー、そうなんですね! なんで場所によって違うんですか?

自動車研究家
シリンダーヘッドは吸気口に近いから、冷やすことで空気の密度が高くなって、より多くの空気をエンジンに取り込めるんだ。一方、シリンダーブロックはピストンが動く部分だから、暖かくすることで動きが滑らかになって、摩擦が減るんだよ。
2系統冷却システムとは。
自動車用語の「2系統冷却システム」とは、シリンダーヘッドとシリンダーブロックで冷却温度を変えるシステムのことです。シリンダーヘッドは低い温度に保つことで、吸入効率や充填効率が向上し、ノッキングも防ぎやすくなるという利点があります。一方、シリンダーブロック側は、ピストンとの摩擦を減らすために高い温度が適しています。そこで、それぞれの部分に最適な温度で冷却できるよう、2系統の冷却システムが開発されました。
エンジン冷却の基礎知識

クルマのエンジンは、燃料を燃焼させて動力を得ています。 しかし、この燃焼プロセスでは、非常に高い熱が発生します。もし、この熱を適切に処理しないと、エンジンはオーバーヒートを起こし、最悪の場合、故障や火災の原因になりかねません。 エンジンを適切な温度範囲に保つために重要な役割を果たすのが「冷却システム」です。
2系統冷却システムの仕組み

従来の車では、エンジンルーム内のほぼ全ての熱源を、ラジエーターとひとつの冷却水経路で冷やすのが一般的でした。しかし、近年の車はハイブリッド化や電動化が進み、エンジンとモーターなど、異なる温度で効率的に稼働する熱源を複数持つようになりました。 そこで登場したのが、2系統冷却システムです。これは、文字通り2つの系統の冷却水経路を使って、それぞれの熱源に最適な温度管理を行うシステムです。例えば、エンジンには高温の冷却水を、モーターやバッテリーには低温の冷却水を循環させることで、それぞれの性能を最大限に引き出し、燃費向上や排出ガス低減などに貢献します。
吸気効率向上への貢献

2系統冷却システムはエンジンの冷却効率を高めるだけでなく、吸気効率の向上にも貢献しています。エンジンが高温になると、吸い込む空気の温度も上昇し、酸素密度が低下してしまいます。 2系統冷却システムによって吸気温度を適切に保つことで、酸素密度が濃く、より多くの空気をエンジンに送り込むことが可能になります。その結果、燃焼効率が向上し、出力向上や燃費向上に繋がります。
ノッキング抑制効果

2系統冷却システムは、エンジンのパフォーマンス向上、特にノッキングの抑制に効果を発揮します。従来の1系統冷却システムでは、エンジン全体を均一に冷却していましたが、2系統冷却システムでは、燃焼室周辺とそれ以外の部分を独立して冷却することができます。高負荷時に特に高温になりやすい燃焼室周辺を重点的に冷却することで、混合気の過早着火であるノッキングの発生を抑制し、エンジンの安定稼働を実現します。 その結果、出力向上や燃費向上にも繋がるため、多くの自動車メーカーが注目する技術となっています。
燃費向上への期待

2系統冷却システムは、エンジン内部の温度を最適に保つことで、燃費の向上に大きく貢献します。従来の1系統冷却システムと比べ、冷却水の経路を2つに分け、エンジンブロックとシリンダーヘッドを別々に冷却できるため、それぞれの部位に最適な温度管理が可能になるのです。
エンジンブロックは、始動直後から高温に保つことで燃焼効率を向上させ、摩擦抵抗を低減できます。一方、シリンダーヘッドは、オーバーヒートを防ぐため冷却を優先します。
このように、2系統冷却システムは、エンジン全体の温度を最適化することで、燃費向上、排ガス低減、出力向上など、さまざまなメリットをもたらします。
