知ってる?車の「Dピラー」徹底解説
車を知りたい
先生、「Dピラー」ってなんですか? 車の後ろの方にある柱のことみたいなんですが、よくわかりません。
自動車研究家
良い質問だね! 自動車には窓枠や屋根を支える柱がたくさんあるんだけど、「ピラー」とはその柱のことなんだ。前からAピラー、Bピラーと数えていって、4番目にあるのがDピラーだよ。
車を知りたい
なるほど、4番目の柱だからDピラーなんですね! でも、後ろから2番目の柱なら「リヤピラー」と呼ぶ方が分かりやすい気がします。
自動車研究家
その通り! 確かにほとんどの場合は「リヤピラー」と呼ぶことが多いんだ。ただ、メーカーによっては独自の呼び方をしていて、Dピラーと呼ぶ場合もあるんだよ。
Dピラーとは。
ミニバンやステーションワゴンに見られる車の支柱、ピラーのうち、前から4番目を指す用語に「Dピラー」があります。一般的には「リヤピラー」と呼ぶことが多いですが、メーカーによっては「Dピラー」と表現する場合もあるようです。
車の基礎知識:ピラーとは?
車に乗る時、何気なく触ったり、目にする部分である「ピラー」。実はこのピラー、車の強度や安全性、デザインにおいて重要な役割を担っていることをご存知でしょうか?
ピラーとは、車の屋根を支える柱状のパーツのことを指します。車体の側面を縦に見ると、フロントガラスとリアガラスの間にいくつかの柱が並んでいるのがわかると思います。この柱の一つ一つがピラーと呼ばれ、位置によってAピラー、Bピラー、Cピラー…と名前が変わっていきます。
ピラーは、車内空間の広さを確保しつつ、衝突時の衝撃から乗員を守るという重要な役割を担っています。そのため、ピラーの素材や構造は、車の安全性に大きく影響します。
今回の記事では、特に後部座席の後ろに位置する「Dピラー」について、その役割や形状による影響などを詳しく解説していきます。
Dピラーってどこ?その役割は?
車を横から見た時、窓枠の柱のような部分をピラーと呼びます。その中でも、一番後ろ、リアガラスと後部座席の窓の間にあるのが「Dピラー」です。
Dピラーは、車のデザインにおいて重要な役割を担っています。スポーティーなクーペのような曲線を描くデザインから、SUVらしい力強い直線的なデザインまで、Dピラーの形によって車の印象は大きく変わるのです。
また、Dピラーはデザインだけでなく、安全性や快適性にも大きく貢献しています。例えば、側面衝突時の衝撃を吸収する役割や、車内の居住空間を確保する役割などです。
ただ、Dピラーが太いと後方視界が悪くなるという側面も持ち合わせています。そのため、最近では、後方視界を確保するための工夫を凝らした車も増えてきています。
Dピラーのデザインに見るメーカーのこだわり
車の後部座席の側面、窓枠最後尾にある柱状の部分、それがDピラーです。
Dピラーは車のデザインにおいて、単なる構造的な役割だけでなく、メーカーの個性を表現する重要な要素となっています。
今回は、各メーカーがDピラーに込めるデザインへのこだわりを見ていきましょう。
例えば、スポーティーな車種では、Dピラーを傾斜させてルーフラインを滑らかにすることで、流れるような美しいフォルムを生み出しています。
一方、SUVなどでは、Dピラーを太く力強くすることで、車全体の頑丈さや安定感を強調するデザインがしばしば見られます。
また、Dピラーをブラックアウト処理することで、ルーフを浮き上がらせたように見せる「フローティングルーフ」も、近年人気を集めているデザイン手法です。
このように、Dピラーは、その形状や色使いによって、車の印象を大きく左右する要素と言えるでしょう。
さらに、Dピラーにブランドロゴや独自の装飾を施すことで、高級感や特別感を演出するメーカーもあります。
このように、Dピラーのデザインは、それぞれのメーカーが持つ哲学や個性を反映した、まさに「顔」と言える部分なのです。
Dピラーが運転のしやすさに与える影響
車のデザイン性を語る上で欠かせないDピラーですが、実は運転のしやすさにも大きく関わっています。特に影響が大きいのは後方視界の確保です。Dピラーが太かったり、傾斜が急だったりすると、斜め後方や真後ろの視界が遮られやすくなります。そのため、車線変更や駐車時に死角が増え、安全確認がしにくくなる可能性があります。
Dピラーの影響は後方視界だけでなく、車庫入れの難易度にも及びます。Dピラーが太い車は、車庫入れの際に後方の距離感が掴みにくく、思わぬ接触事故に繋がるリスクも。近年では、安全性を高めるため、Dピラーを細くしたり、デザインを工夫して視界を確保したりする車種も増えています。
Dピラーは車のデザインと安全性を両立させるための重要な要素と言えるでしょう。
安全性能におけるDピラーの重要性
車のスタイリッシュな外観を左右するDピラーですが、その役割は見た目だけにとどまりません。実は、乗員の安全を守る上でも非常に重要な役割を担っています。
Dピラーは、側面衝突時の衝撃を吸収し、車室の変形を防ぐことで乗員へのダメージを軽減します。また、車の構造を支える重要な柱として、横転時の車体の崩壊を防ぎ、乗員の生存空間を確保する役割も担います。
そのため、車の設計においてDピラーの強度や形状は安全性能に大きく影響します。近年では、衝突安全性を高めるために、高張力鋼板の使用や構造の工夫など、様々な技術が開発されています。