BMWの走りを支える「インテグラルリヤアクスル」とは?

車を知りたい
先生、「インテグラルリヤアクスル」って、よく聞くんですけど、具体的にはどんな構造で、どんなメリットがあるんですか?

自動車研究家
いい質問だね!「インテグラルリヤアクスル」は、BMWが得意とするリアサスペンションの形式だよ。簡単に言うと、複数の部品を組み合わせた、独立式のサブフレーム構造になっているんだ。

車を知りたい
サブフレーム構造ってことは、普通の独立懸架とは違うんですか?

自動車研究家
そう!一般的な独立懸架と比べて、ボディへの取り付け方が特殊なんだ。2重防振マウントを介してボディに固定することで、振動を吸収しやすくなって、乗り心地が良くなるんだよ。さらに、アルミ製なので軽量化にも貢献しているんだ。
インテグラルリヤアクスルとは。
「インテグラルリヤアクスル」とは、BMW独自のリアサスペンションシステムのことです。このシステムは、車体への振動伝達を抑える二重防振マウントを介して取り付けられた独立式のアルミ製サブフレームと、5本のサスペンションアームで構成されています。5本のサスペンションアームは、サブフレームに取り付けられた横方向の動きを制御する3本のラテラルコントロールアーム、車体へ直接取り付けられた縦方向の動きを制御するトレーリングアーム、そして上部のラテラルコントロールアームとトレーリングアームを繋ぐインテグラルリンクで構成されています。この構造により、加速時や減速時の車体の沈み込みや浮き上がりを抑制する効果(アンチダイブ、アンチスクォト特性)に優れ、前後方向へのも十分な許容範囲を確保しています。その結果、優れた直進安定性、ハンドリング性能、路面変化への対応性、そして快適な乗り心地を実現しています。
インテグラルリヤアクスルの構造と仕組み

インテグラルリヤアクスルは、左右の後輪を一本の車軸で繋ぎ、デファレンシャルギアなどの駆動系部品を車体側に直接固定する構造を持っています。一般的な独立懸架サスペンションとは異なり、左右の車輪が独立して上下動することができない構造です。そのため、シンプルかつ軽量に作ることができ、コスト削減にも繋がります。また、車体側のスペースを広く取れるため、荷室容量の拡大やデザインの自由度向上にも貢献します。
独立式サスペンションとの違い

一般的に、車のサスペンションは左右の車輪が独立して動く「独立式」が主流です。乗り心地や路面追従性に優れている点がメリットで、多くの乗用車に採用されています。一方、BMWが採用するインテグラルリヤアクスルは、左右の車輪が一体となった構造を持つ「非独立式」に分類されます。独立式に比べて構造がシンプルになるため、スペース効率やコスト面で優位です。また、車体剛性を高くしやすく、耐久性にも優れている点が特徴です。ただし、路面の凹凸の影響を受けやすい側面もあり、乗り心地の面では独立式に劣るとされてきました。しかし、BMWは独自の技術によってインテグラルリヤアクスルの進化を続け、快適性と走行性能を両立させています。
インテグラルリヤアクスルのメリット

インテグラルリヤアクスルは、その構造上の特性から、数多くのメリットを生み出します。
まず、軽量であることが挙げられます。独立懸架式サスペンションと比較して部品点数が少なく、シンプルな構造であるため、軽量化に貢献します。これは、燃費向上はもちろんのこと、運動性能の向上にも大きく寄与します。
次に、車体後部のスペースを広く確保できる点もメリットです。コンパクトな構造であるため、サスペンション周りのスペースを抑えることができ、ラゲッジスペースなどの居住空間や荷室を広く確保することができます。
さらに、高い耐久性を備えている点も見逃せません。シンプルな構造ゆえに、部品点数が少なく、故障のリスクが低減されます。そのため、過酷な走行条件下でも安定した性能を発揮し、長期間にわたって使い続けることが可能です。
BMWの走りに貢献するポイント

インテグラルリヤアクスルは、軽量かつ高剛性な設計が特徴です。
その構造は、サスペンションの構成部品を軽量な車軸キャリアに直接取り付けることで、従来の形式と比べて大幅な軽量化を実現しています。
軽量化は燃費向上に繋がり、環境性能を高めることにも貢献します。
また、高剛性な設計は、サスペンションの動きを正確に制御することを可能にし、路面からの入力を的確に捉え、ドライバーの意図した通りに車を走らせることができます。
これにより、BMWらしい、路面に吸い付くような安定した走りを実現しています。
今後の進化と展望

インテグラルリヤアクスルは、BMWの走行性能を支える重要な要素技術です。今後も、更なる進化が期待されています。例えば、軽量化は常に重要なテーマです。素材の進化や構造の見直しによって、更なる軽量化が実現すれば、燃費向上や運動性能の向上に貢献するでしょう。また、電動化への対応も重要な課題です。EV化が進む中で、インテグラルリヤアクスルも電動化に対応した設計が求められます。具体的には、モーターやバッテリーを搭載するスペースを確保しつつ、従来通りの高い運動性能を維持する必要があります。
これらの進化によって、インテグラルリヤアクスルは、将来のBMW車においても、快適性と運動性能を高い次元で両立させるための重要な役割を担っていくと考えられます。
