知ってる?車の「ローギヤ」を使いこなす

知ってる?車の「ローギヤ」を使いこなす

車を知りたい

先生、ローギヤってどういう意味ですか? 車の変速機で使う言葉ですよね?

自動車研究家

いい質問だね! ローギヤは、簡単に言うとエンジンの力を一番強くタイヤに伝えるギアのことだよ。 ゆっくり走る時や、坂道を登る時に使うんだ。

車を知りたい

なるほど。でも、なんで一番強いギアをローギヤって言うんですか? 低速だから低いギアという意味ですか?

自動車研究家

その通り! ローギヤは英語で”Low gear”と書くんだ。 ギア比が低くて、エンジンの回転数を落とさずに大きな力を出せるから、低いギアという意味でローギヤって呼ばれているんだよ。

ローギヤとは。

自動車用語の「ローギヤ」について説明します。マニュアル車(MT)では、1速ギヤを「ファーストギヤ」の代わりに「ローギヤ」と呼ぶことがあります。また、トランスファーや2速減速型終減速機などには、高速と低速(ハイとロー)の切り替え機構があり、低速側を「ローギヤ」と呼びます。この高速と低速の切り替えは、はす歯歯車(ヘリカルギヤ)を使う場合は、減速時がローギヤ、直結時がハイギヤとなり、カップリングスリープを操作することで切り替えます。一方、遊星歯車を使う場合は、1セット1軸で減速(ローギヤ)と直結(ハイギヤ)の両方ができるメリットがあります。

ローギヤとは?

ローギヤとは?

「ローギヤ」って聞いたことはあるけど、実際にどんな時に使えばいいのかわからない…そんな方も多いのではないでしょうか? 普段の運転ではあまり使う機会がないかもしれませんが、実はローギヤは車の走行性能を最大限に引き出すためにとても役立つ機能なんです!

ローギヤとは、簡単に言うとエンジンの力を強く路面に伝えるためのギアのこと。
「1速」や「2速」といった低いギアのことを指し、発進時や急な坂道、悪路走行などで絶大な威力を発揮します。

MT車におけるローギヤ

MT車におけるローギヤ

マニュアル車(MT車)を運転する醍醐味の一つに、自分の意思でギアを選択できるという点があります。中でも「ローギヤ」は、その強力な駆動力を活かして、様々な状況で活躍します。 急な坂道発進や、悪路からの脱出など、大きな力を必要とする場面では、ローギヤの力強い走りが頼りになります。 また、エンジンブレーキを効果的に効かせたい場合にも、ローギヤは有効です。 特に下り坂でスピードを抑制したい時などに、ローギヤのエンジンブレーキは安全運転に役立ちます。 ただし、ローギヤはあくまでも特別なギアであることを忘れてはいけません。 通常の走行では使用せず、必要な場面でのみ使うように心がけましょう。

トランスファーや終減速機でのローギヤ

トランスファーや終減速機でのローギヤ

一般的な乗用車ではあまり見かけないかもしれませんが、SUVやトラックなど、悪路走破性を重視した車種には、トランスミッションとは別に「トランスファー」と呼ばれる機構が搭載されていることがあります。このトランスファーにも、ローギヤが設定されている場合があり、より強力な駆動力で悪路を走破したり、急な坂を登ったりする際に役立ちます

また、「ファイナルギヤ」や「デフギヤ」と呼ばれる終減速機にも、ローギヤード化というカスタマイズが施されることがあります。これは、通常走行時のエンジン回転数を抑えて燃費を向上させたり、より低い速度域でのトルクを向上させて走行性能を変化させたりする目的で行われます。しかし、終減速比の変更は専門的な知識が必要となるため、信頼できる専門店に相談することをおすすめします。

ローギヤの仕組み:歯車と遊星歯車

ローギヤの仕組み:歯車と遊星歯車

車の変速機内部には、複雑に噛み合った歯車が組み込まれており、その組み合わせを変えることで、エンジンの回転力をタイヤに伝える力に変換しています。この歯車の組み合わせの中で、ローギヤは最も大きな歯車と小さな歯車の組み合わせで構成されています。

エンジンから動力が伝わってくる側の大きな歯車を「リングギヤ」、タイヤ側に動力を伝える小さな歯車を「サンギヤ」と呼びます。そして、このリングギヤとサンギヤの間に位置し、両方の歯車と噛み合いながら自転する歯車を「プラネタリギヤ(遊星歯車)」と呼びます。

ローギヤに入れた状態では、リングギヤが回転すると、プラネタリギヤを介してサンギヤがゆっくりと回転します。この時、リングギヤの回転数に対してサンギヤの回転数が少なくなるため、大きな力を発生させることができるのです。

ローギヤを使いこなす場面とメリット

ローギヤを使いこなす場面とメリット

「ローギヤ」って、普段あまり使わないし、一体どんな時に使うの?と思っている方も多いのではないでしょうか。実はローギヤは、燃費向上や安全運転にも繋がる、知っていると便利な機能なんです。

ローギヤは、エンジンブレーキを効かせたい時や、大きなパワーを必要とする時に活躍します。具体的には、急な下り坂や、雪道などの滑りやすい路面を走行する際に有効です。

ローギヤを使う最大のメリットは、フットブレーキだけに頼らずに済むため、ブレーキの負担を軽減できること。 fading と呼ばれるブレーキの過熱による制動力の低下を防ぎ、より安全な運転に繋がります。また、エンジンブレーキを使うことで、燃費向上も期待できます。

普段使い慣れないローギヤですが、使い方をマスターすれば、様々な場面で運転をサポートしてくれる心強い味方になります。次の章では、ローギヤを使う具体的な場面と、その方法について詳しく解説して行きます。

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