エンジンに関する用語 幻のエンジン「プロコ」:燃費革命はなぜ実現しなかったのか?
1970年代、世界はオイルショックに揺れ、自動車業界は燃費向上という大きな課題に直面していました。そんな中、アメリカの巨大自動車メーカー、フォードは画期的なエンジンを開発し、世界を驚かせます。その名は「プロコ」。プロコは、従来のレシプロエンジンとは全く異なる回転式エンジンであり、燃費の大幅な向上と排ガスの低減を両立できる夢のエンジンとして注目を集めました。まるでSF映画から飛び出してきたようなそのフォルムは、未来への希望を感じさせたのです。
プロコの心臓部は、ローターと呼ばれる三角形の回転体です。このローターが回転することで燃焼室の容積が変化し、燃料の爆発力を推進力に変えます。従来のレシプロエンジンに比べて部品点数が少なく、構造がシンプルであることも大きな特徴でした。 フォードはプロコに莫大な開発費を投じ、実用化に向けて精力的に研究開発を進めました。しかし、1980年代に入ると、プロコは市場から姿を消してしまいます。 一体なぜ、燃費革命を起こすとまで期待されたプロコは、幻となっていしまったのでしょうか?
