性能に関する用語 知られざる車の性能指標「グロスパワー」とは?
車のエンジン出力というと、カタログに記載されている「馬力」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、この馬力には実は「グロスパワー」と「ネットパワー」という2種類の測定方法があり、それぞれ異なる数値で表されます。
日本で現在一般的にカタログ値として採用されているのは「ネットパワー」と呼ばれるものです。これは、実際に車両に搭載した状態でのエンジン出力を計測したものです。一方、かつて日本では主流で、現在でも一部の国で用いられている「グロスパワー」は、エンジン単体を試験台に載せて計測した出力を表します。
このため、グロスパワーはネットパワーに比べて数値が大きくなりやすく、同じエンジンでも測定方法によって馬力が異なるという事態が発生します。これは、エンジン単体で計測するグロスパワーでは、実際には車に搭載されるマフラーやエアクリーナーなどの抵抗が考慮されていないためです。つまり、グロスパワーはエンジンの持つポテンシャルの大きさを示す数値と言えるでしょう。
