クルマに関する色々な状況 自動車の性能に影響する『境界層』とは?
自動車が風を切って走る時、目には見えないものの、空気抵抗という力が生まれます。この空気抵抗を小さくするために、自動車のデザインは長年進化を遂げてきました。そして、空気抵抗の発生に大きく関わっているのが、車体表面にできる薄い空気の層「境界層」です。
境界層とは、空気や水などの流体が物体の表面に沿って流れる際に、速度が変化する薄い領域のことを指します。物体表面にピッタリとくっついた空気は速度がゼロになりますが、表面から離れるにつれて徐々に速度が上がり、最終的には周りの流れの速度と同じになります。この速度が変化する層が、まさに境界層なのです。
境界層内では、空気の粘性によって摩擦が生じます。この摩擦が空気抵抗の発生源の一つであり、自動車の燃費や加速性能に影響を与えます。スムーズな形状の車体であれば、境界層は薄く、摩擦も小さくなります。しかし、凹凸のある形状や急な角度があると、境界層は厚くなり、摩擦も大きくなってしまうのです。
