メンテナンスに関する用語 愛車を長持ちさせるオイル上がり対策
愛車と共に長く走り続けるためには、日々のメンテナンスが欠かせません。中でも、エンジンオイルに関するトラブルは、放置すると重大な故障に繋がる可能性もあり、注意が必要です。今回は、エンジンオイルのトラブルの中でも「オイル上がり」に焦点を当て、その仕組みや原因、そして具体的な対策方法について解説していきます。
「オイル上がり」とは、エンジンオイルが本来あるべき場所であるクランクケースから燃焼室に上がってしまう現象を指します。エンジン内部では、ピストンが上下運動を繰り返すことで動力が生み出されていますが、このピストンとシリンダーの間には、わずかな隙間が存在します。この隙間を「ピストンリング」と呼ばれる部品が塞いでいるのですが、経年劣化や摩耗などによってピストンリングの密閉性が低下すると、エンジンオイルがこの隙間を通り抜けて燃焼室へ侵入してしまうのです。
