安全運転の守護神!リターダー徹底解説

安全運転の守護神!リターダー徹底解説

車を知りたい

先生、「リターダー」ってなんですか?大型トラックについているって聞いたことがあります。

自動車研究家

いい質問だね!「リターダー」は、簡単に言うとブレーキを補助する装置なんだよ。大型トラックは重いから、普通のブレーキだけでは止まれないんだ。

車を知りたい

そうなんですね。でも、なんで「リターダー」って言うんですか? 「遅らせるもの」っていう意味なんですか?

自動車研究家

その通り!リターダーは英語で「遅らせるもの」という意味で、プロペラシャフトの回転を抑えることでスピードを落とす仕組みになっているんだ。だから「リターダー」って呼ばれているんだよ。

リターダーとは。

「リターダー」とは、大型自動車において、主ブレーキの負担を軽減するために搭載される補助ブレーキシステム全般を指す言葉です。 「リターダー」は、英語で「遅らせる」「妨害する」という意味があり、その名の通り、プロペラシャフトの回転を抑制することで braking effect を発揮します。 主な種類として、流体式、電気式、永久磁石式などが挙げられます。 なお、エンジンリターダー、エンジンブレーキ、排気ブレーキなども、広義の意味ではリターダーの一種とみなされます。

リターダーとは?その役割と重要性

リターダーとは?その役割と重要性

大型トラックやバスなど、重量級の車両を目にしたことはありますか? 彼らは、私たちが日々使う製品の輸送や、安全な移動を支えてくれる、まさに現代社会の縁の下の力持ちです。しかし、その巨体ゆえに、私たち一般車とは異なる部分も多々あります。その一つが「リターダー」の存在です。

リターダーとは、簡単に言うとブレーキの補助装置のようなものです。重い荷物を積んだ大型車両が、長い下り坂を走行する際に、フットブレーキだけではブレーキの効きが追いつかなくなることがあります。そのような時に、リターダーを使うことで、ブレーキへの負担を軽減し、より安全に減速・停止することができるのです。

では、なぜリターダーは重要なのでしょうか? それは、安全性の向上に大きく貢献するからです。リターダーの使用により、ブレーキの過熱を防ぎ、フェード現象(ブレーキの効きが悪くなる現象)の発生を抑制することができます。これにより、ドライバーは常に安定した制動力を得ることができ、より安全な運転が可能となるのです。

リターダーの種類と仕組み

リターダーの種類と仕組み

大型トラックやバスなど、重量のある車両を安全に走行させる上で欠かせないのがリターダーです。長い下り坂などでフットブレーキだけに頼ると、フェード現象と呼ばれるブレーキの効きが悪くなる現象が起こり、大変危険です。リターダーは、フットブレーキとは異なる方法で車両の速度を制御する補助ブレーキシステムとして、安全な走行を支えています。

リターダーには、主に排気ブレーキエンジンブレーキ、そしてretarderの3つの種類があります。

排気ブレーキは、排気ガスをエンジン内部に閉じ込めて、エンジンの回転抵抗を利用して減速する方法です。

エンジンブレーキは、エンジンブレーキ搭載車であれば、シフトダウンすることによってエンジン回転数を上げ、エンジンブレーキを作動させます。

Retarderは、電磁式や油圧式などの種類があり、プロペラシャフトやドライブシャフトにブレーキをかけることで減速します。

それぞれの種類によって仕組みや効果が異なるため、車両の特性や走行状況に合わせて適切なリターダーを使用することが大切です。

流体式リターダー:油圧で制動力を発生

流体式リターダー:油圧で制動力を発生

流体式リターダーは、その名の通り油圧を利用して制動力を生み出すシステムです。作動油を充填したハウジング内部に、ローターと呼ばれる羽根車が備わっており、エンジンブレーキと似た原理で制動力を発生させます。

具体的には、プロペラシャフトからの回転がリターダー内部のローターに伝わり、作動油を攪拌。この際に発生する流体の抵抗が、回転エネルギーを熱エネルギーに変換することで、強力なブレーキ力を生み出す仕組みです。

流体式リターダーは、構造がシンプルで耐久性に優れている点、また、フェード現象が起こりにくい点などが大きなメリットとして挙げられます。一方で、発生する熱量が大きく、冷却システムが複雑になりやすいという側面も持ち合わせています。

電気式リターダー:電磁力でブレーキをかける

電気式リターダー:電磁力でブレーキをかける

電気式リターダーは、電磁誘導を利用してブレーキ力を発生させるシステムです。簡単に言えば、回転する金属ディスクに電磁石で磁界を発生させ、その抵抗を利用して減速します。摩擦材を使わないため、摩耗が少なく、長寿命なのがメリットと言えるでしょう。また、フットブレーキと比べて熱によるフェード現象が起きにくいのも特徴です。しかし、構造が複雑になりやすく、コストが高くなりがちという側面もあります。

リターダーの効果とメリット・デメリット

リターダーの効果とメリット・デメリット

リターダーは、エンジンの回転力を利用してブレーキを補助するシステムです。主な効果としては、フットブレーキの使用頻度を減らし、ブレーキフェードの発生を抑制することが挙げられます。

リターダーのメリットは、長い下り坂などでのブレーキの負担を軽減できる点です。特に重量のあるトラックやバスにとっては、安全性を高める上で非常に重要な役割を果たします。また、フットブレーキのように頻繁な操作が必要ないため、運転者の疲労軽減にも繋がります。

一方で、リターダーにはデメリットも存在します。例えば、作動時に大きな排気音が発生することが挙げられます。そのため、住宅街などでは使用を控えるなどの配慮が必要です。また、路面が凍結している場合はスリップの原因となる可能性があるため、注意が必要です。

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