車の心臓を守る!サーモスタットの役割と重要性

車の心臓を守る!サーモスタットの役割と重要性

車を知りたい

先生、サーモスタットってなんですか?車のエンジン冷却系にあるって聞いたんですけど。

自動車研究家

よくぞ聞いてくれました! サーモスタットは、エンジンの温度を適切に保つための重要な部品です。例えるなら、お風呂のお湯の温度を一定に保つための蛇口のような役割をしています。

車を知りたい

蛇口ですか?でも、エンジンの中の水温をどうやって調節するんですか?

自動車研究家

サーモスタットは、温度によって開いたり閉じたりするバルブを持っています。エンジンが冷えている時はバルブを閉じて、温めている時は開いてラジエーターに冷却水を送り出すことで、水温を調整しているんです。

サーモスタットとは。

自動車用語の「サーモスタット」とは、エンジンの冷却水を適切な温度に保つための温度調整器です。エンジンが冷えている時はラジエーターへの水路を閉じて、エンジン内部だけで冷却水を循環させ、素早く温めます。適温に達すると、ラジエーターへの水量を調整して水温を一定に保ちます。多くの場合、温度変化で体積が変わるワックスを用いて、バルブを開閉する仕組みが採用されています。サーモスタットは、冷却水の出口側に取り付ける出口制御式と、入口側に取り付ける入口制御式があり、開く温度が異なります。出口制御式は82~88℃、入口制御式は76~82℃で開くものが一般的です。また、ラジエーターシャッターにもサーモスタットが使用されています。

サーモスタットとは?

サーモスタットとは?

車のエンジンは、適切な温度で稼働することで最大限の性能を発揮します。その温度管理を担う重要な部品の一つが、サーモスタットです。 サーモスタットは、エンジンの冷却水を制御し、常に最適な温度範囲を保つ役割を担っています。 冷却水の温度が低い時は、エンジン内部の循環を遮断することで暖気を促し、 一定温度に達すると冷却水を循環させてオーバーヒートを防ぎます。 小さな部品ながら、エンジンのパフォーマンスと寿命に大きく関わる重要な役割を担っているのです。

エンジンの温度管理における役割

エンジンの温度管理における役割

車は、エンジン内部で燃料を燃焼させることで力を得ていますが、この燃焼プロセスは高温を発生させます。 エンジンの性能を最大限に引き出し、寿命を延ばすためには、適切な温度を保つことが非常に重要です。そこで活躍するのが「サーモスタット」です。

サーモスタットは、エンジンの冷却水を制御する弁のような役割を果たしています。エンジンが冷えている時は冷却水の循環を止め、暖機を促進します。そして、エンジンが適切な温度に達すると冷却水を循環させ、オーバーヒートを防ぎます。この働きによって、エンジンは常に最適な温度帯で稼働することができるのです。

サーモスタットの仕組み:ワックスペレットの働き

サーモスタットの仕組み:ワックスペレットの働き

エンジンにとって最適な温度を保つサーモスタット。その心臓部ともいえるのがワックスペレットです。この小さな部品は、温度変化に敏感に反応する特殊なワックスが封入されています。

エンジンが冷えている状態では、ワックスペレットは固体化しており、冷却水の循環を遮断します。エンジンが温まってくると、ワックスペレット内のワックスが溶け始め、体積が膨張します。この体積変化がサーモスタット内のバルブを押し開くことで、冷却水が流れ始め、エンジンを冷やすことができるのです。

出口制御式と入口制御式の違い

出口制御式と入口制御式の違い

エンジンにとって最適な温度を保つサーモスタットには、大きく分けて二つのタイプが存在します。冷却水の出口を制御する「出口制御式」と、入口を制御する「入口制御式」です。

出口制御式は、エンジンの上部にサーモスタットが設置され、ラジエーターへの冷却水の流量を調整します。構造がシンプルで安価であることがメリットですが、エンジンが冷えている時は冷却水が循環しないため、暖機に時間がかかってしまう点がデメリットと言えるでしょう。

一方、入口制御式はエンジンの下部にサーモスタットが設置され、エンジン内部とラジエーター間の冷却水の流量を調整します。この方式は、冷却水の循環経路が短く、暖機が早いというメリットがあります。その反面、出口制御式に比べて部品点数が多くなるため、コストが高くなる傾向があります。

どちらの方式にもメリット・デメリットがありますが、最近の車では暖機時間の短縮や燃費向上のため、入口制御式を採用するケースが増えています。

サーモスタットの不具合を見逃すな!

サーモスタットの不具合を見逃すな!

エンジンを最適な温度で保つサーモスタットですが、その小さな部品が故障すると、車全体に大きな影響を与える可能性があります。
例えば、サーモスタットが開きっぱなしになると、エンジンが適切な温度まで上がらず、燃費が悪化したり、暖房が効きにくくなったりします。逆に、閉じっぱなしになると、エンジンがオーバーヒートを起こし、深刻なダメージを与えてしまうこともあります。
日頃から愛車の状態に気を配り、少しでも異変を感じたら、早めに点検を受けることが大切です。

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