車の心臓を守る!強制循環冷却システムの仕組み
車を知りたい
先生、強制循環冷却システムの説明で、『この循環量はエンジンの入口水温に対する出口水温の上昇度合いにより決定される。』とありますが、どういうことですか?
自動車研究家
良い質問ですね!エンジンの温度は常に一定に保たれている必要があるんだけど、状況によって発生する熱量は変わるよね?例えば、長い坂道を登り続ける時と、街乗りをしている時では、エンジンの負荷が全く違うよね。
車を知りたい
確かに、坂道を登り続ける時の方が、エンジンは熱くなりそうです!
自動車研究家
その通り!だから、エンジンの入口と出口の水温差を測ることで、エンジンがどれくらい頑張っているかを判断し、その時の状況に合わせて冷却水の循環量を調整しているんだ。例えば、水温差が大きければ多くの冷却水を循環させて、水温差が小さければ少ない冷却水を循環させるんだよ。
強制循環冷却システムとは。
自動車の冷却システムである「強制循環冷却システム」について説明します。このシステムは、ウォーターポンプを使ってエンジンとラジエーターの間に冷却水を強制的に循環させることでエンジンの温度を適切に保ちます。
エンジンの周りを囲むウォータージャケット内の冷却水は、エンジンの熱を吸収して温度が上昇します。この温まった冷却水をウォーターポンプがラジエーターへと送り、ラジエーターで冷却された後、再びウォータージャケットへと戻ります。この循環は、エンジンの入口と出口での冷却水の温度差に基づいて調整されます。
ほとんどの自動車のエンジンは、この強制循環冷却システムを採用しており、ウォーターポンプが重要な役割を果たしています。また、このシステムは冷却水を密閉された状態で加圧することで、冷却水の沸点を高く保つ効果もあります。例えば、冷却水が水の場合、900kPaの圧力を加えることで沸点は約119℃まで上昇します。
エンジンの熱と戦う!冷却システムの重要性
車は、エンジン内部で燃料を爆発させることで、大きなエネルギーを生み出し、私たちを目的地まで運んでくれます。しかし、この爆発によって発生する熱は想像以上に大きく、放置するとエンジンが溶けてしまうほどの高温になることもあります。そこで重要な役割を担うのが「冷却システム」です。
冷却システムは、エンジン内部の熱を効率的に吸収し、外部へ放出することで、エンジンを適切な温度に保つ役割を担っています。このシステムが正常に働かなくなると、エンジンはオーバーヒートを起こし、深刻なダメージを受けてしまいます。最悪の場合、走行不能に陥ってしまうことも。
つまり、冷却システムは車の心臓部であるエンジンを保護し、安全かつ快適なドライブを実現するために必要不可欠なシステムと言えるのです。
強制循環冷却システム:そのメカニズムを解明
車は、エンジン内部で燃料を燃焼させることでパワーを生み出しています。しかし、この燃焼プロセスは高温を発生させ、放置するとエンジン部品に深刻なダメージを与えてしまいます。そこで活躍するのが「強制循環冷却システム」です。
このシステムは、エンジン内部を循環する冷却水を使って、エンジンの熱を効率的に吸収・放出します。冷却水は、まずエンジン内部のウォータージャケットと呼ばれる通路を通り、高温になったエンジンブロックやシリンダーヘッドから熱を奪います。その後、冷却水はラジエーターへと送られ、そこで外気によって冷やされます。そして再びエンジンへと戻り、このサイクルを繰り返すことで、エンジン温度を適切な範囲に保っているのです。
ウオーターポンプ:冷却水の循環を支える心臓部
車は、エンジン内部で燃料を燃焼させることで大きな力を生み出しています。しかし、この燃焼プロセスは高温を発生させ、放置するとエンジン部品の損傷や性能低下を引き起こす可能性があります。そこで重要な役割を担うのが強制循環冷却システムです。
このシステムにおいて、ウオーターポンプは「心臓部」と呼ぶにふさわしい役割を担っています。ウオーターポンプは、エンジンが稼働すると同時に作動し、冷却水を循環させるポンプです。冷却水は、ウオーターポンプによってラジエーター、エンジン、ヒーターコアなどを循環します。この循環により、エンジンで発生した熱を効率的に吸収し、ラジエーターで冷却することで、エンジンを適切な温度に保ちます。
ウオーターポンプの駆動方式には、ファンベルトによって駆動されるものと、電動モーターによって駆動されるものの2種類があります。近年では、燃費向上や静粛性などの観点から、電動モーター式のウオーターポンプを採用する車種が増加傾向にあります。
ウオーターポンプはエンジンの冷却に欠かせない部品の一つであり、その性能維持は、車の安定走行と長寿命化に大きく貢献します。
ラジエーター:熱を放出して冷却効率アップ
エンジンルームの最前線に陣取るラジエーター。その役割は、エンジン内部で温められた冷却水を外部の空気で冷やすことです。 冷却水は、ラジエーター内部の細い管をくまなく通ることで、効率的に冷却されます。まるで、熱くなった体を冷ますために、風通しの良い場所に立つかのようです。ラジエーターの前面にはグリルが設置されており、走行風がラジエーターに当たることで、さらに冷却効率を高めています。
加圧による沸騰点上昇: エンジン保護の鍵
エンジン内部で爆発的に発生する熱は、想像以上に高温です。何も対策しなければ、金属製のエンジンは容易に溶けてしまう温度です。そこで活躍するのが強制循環冷却システムです。このシステムは、高温になったエンジンを冷却水で冷やし、適切な温度に保つ重要な役割を担っています。
ところで、なぜ冷却水は高温のエンジン内部でも沸騰しないのでしょうか? その秘密は、冷却システム内の圧力を高めることにあります。圧力が高まると、水の沸点は100℃よりはるかに高い温度まで上昇します。この加圧による沸騰点上昇のおかげで、冷却水は高温下でも液体状態を保ち、エンジンを効果的に冷却し続けることができるのです。