走りを変える！イリジウム点火プラグとは？
車を知りたい
先生、イリジウム点火プラグって普通の点火プラグと何が違うんですか？
自動車研究家
良い質問だね！イリジウム点火プラグは、先端にイリジウムという金属を使っているところが大きく違うんだ。イリジウムは融点がすごく高い金属なんだよ。
車を知りたい
融点が高いと何か良いことがあるんですか？
自動車研究家
そうなんだ。融点が高いと、高温にさらされるエンジンの中でも電極の先端が溶けにくくなる。だから、より長く使えるし、エンジンの性能も安定するんだよ。
イリジウム点火プラグとは。
「イリジウム点火プラグ」とは、自動車のエンジンに使われる点火プラグの一種で、電極の先端に融点の高いイリジウムを使用しています。点火プラグは、中心電極の先端を細くすることで放電特性を向上させることができますが、その反面、先端が損耗しやすくなるという問題があります。そこで、白金よりもさらに融点の高いイリジウムを使うことで、この問題を解決しています。イリジウムはもろい金属ですが、レーザー加工技術の進歩により、ニッケル製の電極に接合することが可能になりました。イリジウム点火プラグは、デンソーによって開発され、実用化に至りました。
イリジウム点火プラグ：高性能の秘密
イリジウム点火プラグは、その名の通り、電極の先端にイリジウム合金を使用した点火プラグです。イリジウムはプラチナよりも融点が非常に高く、優れた耐久性を誇ります。この特性により、イリジウム点火プラグは一般的なプラグに比べて電極を細くすることが可能になりました。電極が細くなると、火花が飛びやすく、より強力なスパークを発生させることができます。その結果、エンジンの始動性向上、加速性能の向上、燃費の向上など、様々なメリットが期待できます。
融点の高さがもたらすメリット
イリジウムプラグの大きな特徴の一つに、その融点の高さがあります。 一般的なニッケルプラグに比べて約1000℃も高い融点を誇るイリジウムは、高温になりやすいエンジン内部でも電極の摩耗を最小限に抑えることができます。 この優れた耐熱性によって、プラグの寿命が飛躍的に向上し、長期間にわたって安定した点火性能を発揮することが可能となります。 つまり、イリジウムプラグを選ぶことは、エンジンのパフォーマンスを最大限に引き出し、快適なドライブを長く楽しむことに繋がるのです。
イリジウム電極： 耐久性と性能の両立
イリジウム点火プラグと聞いても、それが何を変えてくれるのか、いまいちピンとこない方もいるかもしれません。しかし、この小さな部品が、エンジンの心臓部である燃焼効率を大きく左右する重要な役割を担っているのです。 その秘密は、中心電極にイリジウム合金を採用している点にあります。イリジウムはプラチナよりも融点が非常に高く、過酷な環境下でも電極の消耗を抑え、長寿命化を実現します。これは、従来のプラグに比べて交換頻度を大幅に減らせることを意味し、メンテナンスの手間やコスト削減にも繋がります。そして、耐久性だけではありません。 イリジウム合金は優れたスパーク性能も持ち合わせています。細い電極先端は、低い電圧でも安定した強力なスパークを発生させ、混合気を確実に着火。その結果、エンジンの始動性向上、加速性能の向上、燃費の改善など、様々な効果が期待できます。まさに、耐久性と性能の両方を高い次元で実現した、次世代の点火プラグと言えるでしょう。
レーザー加工技術による革新
従来の点火プラグと比較して、イリジウム点火プラグは、その中心電極の細さが大きな特徴です。この細さは、従来の技術では実現不可能なものでした。
それを可能にしたのが、レーザー加工技術です。レーザーを用いることで、極めて精密な加工が可能となり、イリジウム合金製の電極をわずか0.6mmという細さで実現しました。
この細さは、単に見た目の問題ではありません。電極が細くなることで、スパークに必要な電圧が低減され、より強力なスパークを発生させることが可能になります。その結果、エンジンの燃焼効率が向上し、加速性能の向上や燃費の改善といった効果が期待できます。
デンソーの挑戦：開発と実用化
自動車部品メーカーとして世界トップクラスのシェアを誇るデンソー。その技術力の高さを象徴する製品の一つが、イリジウム点火プラグです。かつては高級車のみの特権であったイリジウム点火プラグを、より多くのクルマに搭載するため、デンソーは挑戦を続けました。世界で初めてイリジウム合金を用いた点火プラグを開発し、量産化を実現したのは、まさにその挑戦の成果と言えるでしょう。デンソーのたゆまぬ努力によって、今では多くのドライバーが高性能なイリジウム点火プラグの恩恵を受けられるようになったのです。