クルマの据え切り、大丈夫?知っておきたい注意点

クルマの据え切り、大丈夫?知っておきたい注意点

車を知りたい

先生、「据え切り」って、車を停めたままハンドルを切ることでしょ? 車に悪いって聞いたことがあるんだけど、本当ですか?

自動車研究家

いい質問だね! 確かに昔は車を停めたままハンドルを切ると、車に負担がかかるから良くないと言われていたんだ。 特に、パワーステアリングがない車だと、ハンドルを切るのも重かったし、車にも負担がかかっていたんだよ。

車を知りたい

じゃあ、今はパワステが付いてるから大丈夫ってこと?

自動車研究家

その通り! 最近の車はパワステが標準装備されているし、据え切りにも耐えられるように設計されているから、普通に使う分には問題ないよ。 ただし、あまりにも長時間据え切りを続けたり、無理な角度でハンドルを切ったりするのは、車に負担をかけることになるから、気をつけようね。

据え切りとは。

据え切りとはどんな操作?

据え切りとはどんな操作?

「据え切り」って聞いたことはあるけれど、実際どんな操作のこと?と疑問に思っている方もいるかもしれません。簡単に言うと、車がほとんど動かない状態でハンドルを切る操作のことを指します。例えば、駐車場で方向転換する時や、路上でUターンする際にハンドルを大きく切る場面を想像してみてください。あの時のような、タイヤに大きな負担がかかっている状態でのハンドル操作が「据え切り」です。

パワステ以前はNG?据え切りの歴史

パワステ以前はNG?据え切りの歴史

「クルマを傷めるから据え切りはダメ!」そんな風に教わったことはありませんか? 実は、一概に据え切りがダメだったのは昔の話。現在のクルマでは、そこまで神経質になる必要はありません。

パワーステアリングが搭載される以前の車は、ハンドル操作に大きな力が必要でした。そのため、タイヤを動かさずにハンドルを切ると、タイヤやステアリング機構に大きな負担がかかり、部品の摩耗や破損に繋がっていたのです。

しかし、パワーステアリングの登場により状況は一変します。パワステは油圧やモーターの力でハンドル操作を補助してくれるため、タイヤへの負担が大幅に軽減されました。そのため、現在販売されているほとんどの車において、据え切り自体が故障の原因となることは少なくなっています。

現代の車でも負担は大きい?

現代の車でも負担は大きい?

「少しだけだから…」と、ついついやってしまいがちな据え切り。一昔前に比べて車の性能は格段に向上していますが、だからといって現代の車でも据え切りによる負担は決して小さくありません。ハンドル操作をアシストするパワーステアリングや、タイヤのグリップ力を高めるサスペンションなど、これらの機構は据え切りによって大きな負荷を受けています。特に、パワーステアリングは油圧で動力を伝えているため、据え切りを繰り返すと油圧系統に負担がかかり、故障の原因となることも。また、タイヤも一点に集中して力が加わるため、偏摩耗を早める原因になります。

据え切りを減らす運転テクニック

据え切りを減らす運転テクニック

狭い駐車場や車庫入れの際についやってしまいがちな据え切り。しかし、タイヤや路面への負担が大きく、車の寿命を縮める原因にもなりかねません。そこで今回は、据え切りを減らすための運転テクニックをご紹介します。

まず心がけたいのが、ハンドル操作は車が動いている状態で行うこと。停止した状態でのハンドル操作は、まさに据え切りに繋がります。車庫入れなど、切り返しが必要な場合は、車を少し前進させてからハンドルを切りましょう。また、一度で決めようとせず、数回に分けて切り返すことも有効です。焦らず、安全を確認しながら操作することが大切です。

さらに、バックで駐車スペースに入ることも据え切り防止に効果的です。バックで進入する方が、ハンドル操作の角度が小さくなり、スムーズに駐車できます。慣れるまでは大変かもしれませんが、安全確認を徹底した上で、積極的に練習してみましょう。

車の状態を保つために

車の状態を保つために

車の状態を保つためには、据え切りを極力避けることが大切です。ハンドルを切った状態で停車すると、タイヤやサスペンション、パワーステアリングなどに負担がかかります。特に、重い車体を持つ車や、古い車ほど、その影響を受けやすいと言えます。こまめな移動や切り返しが難しい場合でも、できる限りハンドルを真っ直ぐに戻してから停車するように心がけましょう。

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