ワットリンク式サスの特徴とメリット

車を知りたい
先生、「ワットリンク式サスペンション」って、普通の「リンク式サスペンション」と何が違うんですか?

自動車研究家
良い質問ですね! 「リンク式サスペンション」は、金属の棒で車体とタイヤを繋いでいるサスペンション形式のことですが、「ワットリンク式」は、その中でも特に「Z」のような形の部品を使うことで、タイヤの位置をより正確に保つことができるんです。

車を知りたい
「Z」の形ですか? なんでそんな形にする必要があるんですか?

自動車研究家
「Z」の形にすることで、車が上下に動いた時のタイヤの傾きを抑えたり、左右に曲がるときのタイヤの動きをスムーズにしたりすることができるんです。そのおかげで、安定した走りを実現できるんですよ。
ワットリンク式サスペンションとは。
「ワットリンク式サスペンション」とは、Z字型のワットリンク機構を採用することで、車軸の位置を正確に制御するサスペンションのことです。 通常の5リンク式サスペンションでは、横方向の位置決めをラテラルロッドが担いますが、ワットリンク式ではこのラテラルロッドの代わりにワットリンクを用いることで、車体の上下動に伴う横揺れや左右旋回時の挙動の差を抑制し、より自然で安定した操縦性を実現しています。 ワットリンクは、上下2本のリンクの両端を車体に、中央部を車軸に接続することで構成されます。 また、5リンク式サスペンションのアッパーリンクを後方に配置し、アッパーリンク、ロワリンク、デッドアクスルに取り付けたブラケットと組み合わせることで、横から見てワットリンクのような形状を構成した「縦置きワットリンク」も存在します。
ワットリンク式サスペンションとは?

ワットリンク式サスペンションとは、車体とサスペンションを繋ぐ機構の一種で、主に後輪に使用されます。その名の通り、ジェームズ・ワットという人物が考案した機構が由来となっています。ワットリンク式サスペンションは、左右方向への動きを制限する「ラテラルリンク」と、車体中心に配置された「コントロールアーム」で構成されています。このシンプルな構造によって、コーナリング時の横方向の動きを抑制し、優れた安定性を実現するのが特徴です。
5リンク式との違いとメリット

ワットリンク式サスペンションは、主に後輪駆動車のリアサスペンションに採用される機構で、高性能な5リンク式サスペンションを簡素化した構造を持ちます。
5リンク式は、横方向の動きを制御するラテラルリンクを左右に1本ずつ、計2本備えています。対してワットリンク式は、ラテラルリンクの代わりに、中央に配置された短いコントロールアームと、それを支える2本のロッドを組み合わせた機構を採用しています。このシンプルな構造により、5リンク式と同等の高い運動性能を維持しつつ、部品点数と重量の削減を実現しています。
さらに、ワットリンク式は、コストを抑えつつ、優れた直進安定性と乗り心地を実現できる点もメリットとして挙げられます。そのため、セダンやスポーツカーなど、幅広い車種に採用されています。
横揺れ抑制と旋回性能の向上

ワットリンク式サスペンションは、その独特な構造から、旋回時の車両の挙動を安定させる効果に優れています。 従来の左右独立懸架式サスペンションでは、旋回時に車体が外側に傾くロールが発生し、タイヤの接地性が低下する傾向がありました。しかし、ワットリンク式サスペンションでは、横方向への動きを制限するリンク機構が、車体のロールを抑制します。これにより、旋回時のタイヤの接地性を保持し、安定したコーナリングを実現します。 同時に、駆動輪のトラクションが向上するため、よりスムーズで力強い加速が可能になります。 また、横揺れが抑制されることで、ドライバーへの不快な揺れも軽減され、快適な乗り心地にも貢献します。
ワットリンクの構造と仕組み

-# ワットリンクの構造と仕組み
ワットリンク式サスペンションは、左右のトレーリングアームをピボットを介して連結し、さらに車体側にもう一つのリンク(パンハードロッドやラテラルロッド)を設ける構造が特徴です。この構造により、車体とサスペンションを効果的に連結し、優れた運動性能を実現しています。
具体的には、左右のトレーリングアームが車輪の上下動を吸収し、車体側のリンクが車軸の横方向への動きを抑制します。これにより、コーナリング時やブレーキング時の車体の安定性が向上し、スムーズで快適な乗り心地を提供します。
採用車種と今後の展望

ワットリンク式サスペンションは、その優れた性能にもかかわらず、コストや設計の複雑さから、採用車種が限られています。 主に、ホンダの軽自動車やコンパクトカー、そして一部のスポーツカーなどに採用されてきました。
しかし、近年ではその高い走行性能と快適性から、徐々に注目が集まってきています。 特に、環境規制の強化に伴い、軽量化と燃費向上が求められる自動車業界において、ワットリンク式サスペンションは大きな可能性を秘めていると言えるでしょう。
今後は、更なるコストダウンや設計の自由度向上などが進めば、より幅広い車種への採用が期待されます。
