設計に関する用語 自動車と「公差外」:不良品が招くリスクとコスト管理
自動車は、数万点もの部品が複雑に組み合わさって初めて、安全かつ快適に走行できる乗り物です。そして、この複雑な構造を実現するためには、一つ一つの部品が設計図通りに正確に作られていることが不可欠です。しかし、現実的には、全く同じ形状や寸法の部品を、誤差なく作り続けることは非常に困難です。そこで登場するのが「公差」という考え方です。
「公差」とは、製品の品質を確保するために、部品の寸法や形状、重さなどに対して許容される誤差の範囲のことです。自動車部品の場合、この公差が厳密に定められており、製造過程においては、全ての部品がこの公差の範囲内に収まっているかどうかが厳しく検査されます。もし、公差から外れた「公差外」の部品が見つかった場合、その部品は使用することができず、廃棄処分となるか、修正を加える必要が生じます。
