エンジンに関する用語 エンジン寿命を左右する?「はねかけ式潤滑方式」とは
エンジン内部の潤滑方式にはいくつかの種類が存在しますが、その中でも比較的シンプルな構造で知られるのが「はねかけ式潤滑方式」です。
この方式は、クランクシャフトと呼ばれる回転軸の先端に設けられたオイルディッパーと呼ばれる部品によって、オイルパンに貯まったエンジンオイルをすくい上げ、クランクシャフトやシリンダー壁面などに「はねかける」ことで潤滑を行います。 高速回転するクランクシャフトの勢いを利用するため、オイルポンプのような複雑な機構を必要とせず、構造がシンプルになるというメリットがあります。
はねかけられたオイルは、各部品の表面に油膜を形成し、摩擦や摩耗を軽減する役割を果たします。その後、重力によってオイルパンに戻り、再びディッパーによってすくい上げられるというサイクルを繰り返します。
