エンジンオイルの粘度指数を読み解く

エンジンオイルの粘度指数を読み解く

車を知りたい

先生、「粘度指数」ってなんですか?

自動車研究家

良い質問だね!粘度指数は、簡単に言うと「温度変化に対するオイルの粘り方の強さ」を表す数字なんだ。例えば、暑い日でも寒い日でも、同じようにサラサラしているオイルと、温度によって粘り気が変わるオイルがあるよね?

車を知りたい

あ〜、なんとなく分かります。じゃあ、粘度指数が高い方が良いオイルなんですか?

自動車研究家

その通り!粘度指数が高いオイルは、温度変化に強く、いつも安定した性能を発揮してくれるんだ。だから、エンジンの保護や燃費向上に繋がるんだよ!

粘度指数とは。

「粘度指数」とは、車に使われる潤滑油やグリスなどの粘度が、温度変化によってどれだけ変化しにくいかを示す数値のことです。粘度指数が高いほど、温度が上がっても粘度が変わらず安定しているので、薄い油膜を保ちながら、幅広い温度環境下で使用できます。車のエンジンオイルには、この粘度指数を高めるための添加剤が含まれており、寒い冬のエンジン始動時や、高負荷運転時など、様々な状況下でも安定した潤滑性能を発揮します。

粘度指数(VI)とは?

粘度指数(VI)とは?

エンジンオイルを選ぶ際に、「5W-30」や「10W-40」といった表示を見かけることがあります。これはSAE粘度規格と呼ばれ、オイルの粘度を表す重要な指標の一つですが、もう一つ、見逃せないのが「粘度指数(VI)」です。

この粘度指数(VI)とは、温度変化に対するオイルの粘度変化の度合いを示す数値です。この数値が高いほど、温度変化による粘度の変化が少なく、安定した性能を発揮することを意味します。すなわち、高温時にも油膜を保持しやすく、低温時にも固くなりすぎない、オールラウンドなオイルと言えるでしょう。

なぜ粘度指数が重要なのか?

なぜ粘度指数が重要なのか?

エンジンオイルは、車がスムーズに走るために無くてはならない存在です。そのオイルを選ぶ上で重要な指標の一つが「粘度指数」です。 粘度指数は、温度変化に対するオイルの粘度変化の度合いを示す数値です。

では、なぜこの粘度指数が重要なのでしょうか? それは、エンジン内部の温度は走行状況によって大きく変化するためです。例えば、真冬の始動直後と高速道路走行時では、エンジンオイルの温度は数十℃も変化します。もし、粘度指数が低いオイルを使用していると、温度変化によって粘度が大きく変化し、エンジンの保護性能や燃費性能が低下してしまう可能性があります。

逆に、粘度指数が高いオイルは、温度変化による粘度変化が少なく、常に安定した性能を発揮します。そのため、エンジンの保護性能や燃費性能を向上させるためには、粘度指数の高いオイルを選ぶことが重要になります。

粘度指数の高いオイルと低いオイルの違い

粘度指数の高いオイルと低いオイルの違い

エンジンオイルを選ぶ際、「粘度」と並んで目にする機会が多い「粘度指数」。この数値は、温度変化に対するオイルの粘度変化の度合いを表しています。

粘度指数の高いオイルは、高温でも低温でも粘度変化が少なく、安定した性能を発揮します。一方、粘度指数の低いオイルは、温度変化によって粘度が大きく変動します。例えば、真夏の高温下ではサラサラになりやすく、エンジンの保護性能が低下する可能性があります。逆に、真冬の低温下では硬くなりやすく、エンジン始動時の抵抗が大きくなってしまうことも。

つまり、粘度指数の高いオイルは、幅広い温度環境で安定した性能を発揮すると言えるでしょう。ただし、車種や使用環境によって最適な粘度は異なるため、愛車に適したオイルを選ぶことが重要です。

粘度指数向上剤の役割

粘度指数向上剤の役割

エンジンオイルの粘度指数を語る上で、粘度指数向上剤の存在は欠かせません。粘度指数向上剤とは、その名の通り、オイルの粘度指数(VI)を向上させるための添加剤です。

粘度指数向上剤は、低温では縮まり、高温では広がる性質を持っています。この性質により、低温ではオイルの粘度が過度に上がってしまうのを抑え、高温では逆に粘度が下がりすぎるのを防ぎます

粘度指数向上剤の働きによって、エンジンオイルは広い温度範囲で安定した性能を発揮することができるのです。

愛車に最適な粘度指数を選ぶには?

愛車に最適な粘度指数を選ぶには?

エンジンオイルの粘度指数は、温度変化に対するオイルの粘度変化の度合いを示す重要な指標です。粘度指数が高いほど、温度変化による粘度の変化が少なく、安定した性能を発揮します。愛車に最適な粘度指数を選ぶためには、いくつかの要素を考慮する必要があります。

まず、車の取扱説明書を確認しましょう。そこには、メーカーが推奨する粘度指数が明記されています。推奨粘度指数は、エンジンの設計や性能、使用環境などを考慮して設定されているため、基本的にはそれに従うことが重要です。

次に、車の使用環境を考慮します。高温多湿な地域や寒冷地など、地域によって最適な粘度指数は異なります。一般的に、高温環境では高粘度指数、寒冷地では低粘度指数のオイルが適しています。

さらに、運転の仕方も考慮しましょう。高速走行やスポーツ走行が多い場合は、高粘度指数オイルの方がエンジン保護の観点からおすすめです。一方、街乗りなど、比較的負荷の少ない運転が多い場合は、低粘度指数オイルでも問題ありません。

愛車に最適な粘度指数を選ぶことは、エンジン性能の維持、燃費向上、エンジン寿命の延長などに繋がります。迷った場合は、専門家やディーラーに相談してみるのも良いでしょう。

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