車の分類、実は複雑？種類と違いを解説！

車の分類、実は複雑？種類と違いを解説！

道路運送車両法に基づく自動車の種類

「車」と一言で言っても、軽自動車やトラック、バスなど様々な種類の車が街中を走っていますよね。では、法律上ではどのように分類されているのでしょうか？ この章では、道路運送車両法に基づいた自動車の種類について解説していきます。

普通自動車：サイズと用途でさらに分類

「普通自動車」とひとくくりにされがちですが、実はサイズや用途によってさらに細かく分類されています。
例えば、サイズの区分では「5ナンバー」や「3ナンバー」といった言葉を耳にすることがあるでしょう。これは、車体の大きさやエンジンの排気量によって区分されたもので、それぞれ税金や車検費用も異なります。
また、用途によっても区分があり、人を運ぶことを目的とする「乗用車」と、荷物を運ぶことを目的とする「貨物車」に分けられます。さらに乗用車の中でも、乗車定員やボディタイプによってセダン、クーペ、SUV、ミニバンなど、様々な種類が存在します。このように、一言で「普通自動車」と言っても、その種類は多岐に渡るのです。

小型自動車：排気量で区分、250ccの壁とは？

「小型自動車」と聞いて、皆さんはどんな車を思い浮かべるでしょうか？ 実は、一口に小型自動車と言っても、道路運送車両法と道路交通法という2つの法律で異なる区分がされています。

道路運送車両法では、排気量250cc以下の車を「軽自動車」、それ以上の排気量を持つ車を「小型自動車」と定義しています。この250ccの壁が、税金や車検費用など、維持費に大きな差を生み出す要因となっています。

一方、道路交通法では、普通自動車免許で運転できる大きさを基準に「小型自動車」と「普通自動車」を区別しています。つまり、排気量が大きくても、車両の大きさによっては「小型自動車」に分類される場合もあるのです。

このように、小型自動車の定義は法律によって異なるため、注意が必要です。車を購入する際は、それぞれの法律における区分を理解した上で、自分に合った車を選びましょう。

軽自動車：維持費が魅力、貨物と旅客の違いも

「軽自動車」といえば、コンパクトで維持費が安いというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。しかし、ひとくちに軽自動車といっても、実は「貨物」と「旅客」の二つの種類に分けられます。

貨物を運ぶことを目的とする「軽貨物車」は、商用車として多く利用されています。代表的な車種としては、スズキのエブリイやダイハツのハイゼットなどが挙げられます。一方、人を運ぶことを目的とする「軽乗用車」は、普段使いしやすいサイズ感が人気です。ホンダのN-BOXやスズキのスペーシアなど、近年では室内空間の広さを売りにした車種も増えています。

軽自動車は、維持費の安さから、セカンドカーとしても人気があります。目的に合わせて車種を選ぶことで、より快適なカーライフを送ることができるでしょう。

特殊自動車、原動機付自転車… その他の車両区分

ここまで見てきた乗用車や貨物車以外にも、実は車にはたくさんの種類があります。その一部をご紹介しましょう。

– 特殊な用途に活躍する「特殊自動車」

建設機械や農業機械のように、特殊な用途のために作られた車を「特殊自動車」と呼びます。ショベルカーやブルドーザー、フォークリフトなどが代表例です。これらの車両は、公道を走る際にナンバープレートを取得する必要がありますが、一般的な車とは異なる基準で区分され、運転免許も専用のものを必要とします。

– コンパクトで身近な「原動機付自転車」

50cc以下のエンジンを搭載したバイクや、電動アシスト自転車のうち、一定の要件を満たすものは「原動機付自転車」と呼ばれ、車の仲間に数えられます。ナンバープレートを取得し、ヘルメットを着用して走行する必要があります。

– その他にもたくさんの種類が！

この他にも、車には様々な種類があります。例えば、大型自動車と小型自動車の間に位置する「普通自動車」や、被牽引自動車の中でも特に重量のある「トレーラー」など、その区分は多岐にわたります。

車の分類は、一見複雑そうに見えますが、それぞれの車両の大きさや用途、性能によって決められています。今回の記事が、車の分類について、少しでも理解を深めるきっかけになれば幸いです。