車の「出入れ性」って何？ 快適な荷物の積み下ろしのためのポイント

車の「出入れ性」って何？ 快適な荷物の積み下ろしのためのポイント

出入れ性とは？

車のカタログやレビューなどで見かける「出入れ性」という言葉。なんとなく意味は分かるけれど、具体的にどんなことを指すのでしょうか？

「出入れ性」とは、人が車に乗り降りしやすいかどうかを表す言葉です。 広い意味では、運転席や助手席だけでなく、後部座席へのアクセスや、荷物の積み下ろしのしやすさも含まれます。

今回は、快適な荷物の積み下ろしという観点から、出入れ性のポイントを見ていきましょう。

トランクリッドの高さ：バンパーとの関係

荷物の積み下ろしやすさ、つまり「出入れ性」を考える上で、トランクリッドの高さは重要な要素です。しかし、高さだけを見れば良いわけではありません。実は、バンパーとの高低差も大きく関係してくるのです。

例えば、背の高いSUV車などでは、トランクリッドの位置も高くなりがちです。この時、バンパーが低く設計されていると、重い荷物を積み込む際に腰に負担がかかってしまうことがあります。逆に、バンパーが高めに設定されていれば、荷物を置く際の高さの差が縮まり、体への負担を軽減できます。

車を選ぶ際には、カタログなどでトランクリッド開口部の地上高をチェックしてみましょう。さらに、ショールームなどで実車を確認する際には、実際に荷物を置く動作をしてみて、バンパーとの高低差が自分の体格に合っているか確かめることが大切です。

開口部の広さ：角度と形状

荷物の積み下ろしをスムーズに行うには、開口部の広さが重要です。広ければ広いほど、大きな荷物も楽に積み込めます。しかし、広さだけで判断するのは早計です。
開口部の角度にも注目しましょう。大きく開くドアは、乗り降りはもちろん、ベビーカーや自転車など、高さのある荷物を積み込む際にも便利です。また、開口部の形状も重要です。正方形に近い形であれば、荷物の出し入れがしやすいでしょう。逆に、開口部が狭かったり、複雑な形状をしていたりすると、荷物の出し入れに苦労する可能性があります。車を選ぶ際には、開口部の広さだけでなく、角度や形状にも注目し、快適に荷物の積み下ろしができるか確認することが大切です。

床面との段差：スムーズな移動のために

荷物の積み下ろしやすさ、つまり「出入れ性」は、特に重い荷物や大きい荷物を扱う際に重要になります。その中でも、地面と荷室の床面との段差は、スムーズな移動を大きく左右する要素です。段差が大きいほど、荷物を持ち上げる際に負担がかかり、腰を痛めてしまうリスクも高まります。逆に、段差が小さければ、軽い力で荷物を滑り込ませたり、台車を使って楽に運んだりすることができます。車を選ぶ際には、荷室の広さだけでなく、この段差にも注目することで、より快適な荷物の積み下ろしを実現できます。

車種による違い：ハッチバック、セダン、SUV

車の出入れ性、特に荷物の積み下ろしに関する利便性は、車種によって大きく異なります。ここでは、代表的な車種であるハッチバック、セダン、SUVについて、それぞれの特徴とメリット・デメリットを比較してみましょう。

-ハッチバック-後部ドアが跳ね上げ式になっているのが特徴で、開口部が広く、荷物の積み下ろしがしやすい点がメリットです。大きな荷物も楽に積み込むことができます。ただし、車高が低いため、重い荷物の積み下ろしは少し大変かもしれません。

-セダン-独立したトランクルームを持つスタイルで、荷室と居住空間が完全に分かれています。そのため、プライバシーの保護や、荷室からの臭いや音の侵入を防ぐ効果があります。一方、開口部が狭く、大きな荷物を積む際には工夫が必要になる場合があります。

-SUV-車高が高く、視界が広いのが特徴です。荷室も広く、大きな荷物も楽に積み込むことができます。さらに、開口部も広いので、荷物の積み下ろしもスムーズに行えます。ただし、車高が高いため、小さな子供や高齢者にとっては荷物の積み下ろしが大変な場合があります。

このように、車種によって荷物の積み下ろしやすさは大きく異なります。自分のライフスタイルや用途に合わせて、最適な車種を選びましょう。