車の走りやすさの秘密兵器!ドルーピングポンプとは?

車の走りやすさの秘密兵器!ドルーピングポンプとは?

車を知りたい

先生、「ドルーピングポンプ」って、パワーステアリングに使われているポンプらしいんですけど、どんなものかよく分かりません。普通のポンプと何が違うんですか?

自動車研究家

良い質問だね!確かに、普通のポンプと名前が似ているから分かりづらいよね。 ドルーピングポンプは、普通のポンプとは違って、エンジン回転数が上がっても、オイルの吐出量を一定に保つように調整する機能が付いているんだ。

車を知りたい

へえー!エンジン回転数が上がっても、オイルの吐出量を一定に保つんですか?どうしてそんなことをする必要があるんですか?

自動車研究家

もし、エンジン回転数に比例してオイルの吐出量が増えてしまうと、どうなると思う?例えば、高速道路で車を運転している時、ハンドルが軽すぎて、運転しづらいと感じたことはないかな?

車を知りたい

ああ!確かに高速道路だとハンドルが軽すぎる感じがします! ドルーピングポンプは、それを防いでくれるんですね!

ドルーピングポンプとは。

「ドルーピングポンプ」とは、自動車のパワーステアリング(PS)に使われるポンプの一種で、設定した回転数になるとオイルの吐出量を減らす機能を持つものです。これは、エンジン回転数に連動してオイル吐出量が変わる従来のポンプでは、高速走行時にハンドルが軽くなりすぎて安定した操舵が難しくなる問題を解決するためです。ドルーピングポンプは、回転数が上がると余分なオイルを内部で逃がすことで、ギヤボックスに送られるオイル量を調整し、過剰なアシスト力を抑えます。ただし、この方式では、ギアチェンジなどでエンジン回転数が変動するとアシスト力も変化してしまうため、滑らかな操舵感を得にくいという課題が残ります。この課題は、車速に応じてアシスト力を調整する速度感応式PSによって解決されます。

パワステの影の立役者、ドルーピングポンプとは

パワステの影の立役者、ドルーピングポンプとは

車を運転する上で、快適なハンドリングは欠かせません。スムーズに車を操作するために、パワーステアリングは重要な役割を担っています。そして、そのパワステを支える縁の下の力持ちと言えるのが、ドルーピングポンプです。

ドルーピングポンプは、エンジン回転数に応じて油圧を変化させることができるポンプです。従来のポンプは、エンジン回転数に関わらず一定の油圧でオイルを送っていましたが、ドルーピングポンプは、低回転時には低い油圧、高回転時には高い油圧と、状況に応じて油圧を調整することができます。

この機能により、低速走行時や駐車時にはハンドル操作が軽くなり、高速走行時には安定したハンドリングを実現できます。 ドライバーの負担を軽減し、快適な運転をサポートしてくれるドルーピングポンプは、まさにパワステの影の立役者と言えるでしょう。

回転数とアシスト力の関係性

回転数とアシスト力の関係性

ドルーピングポンプはエンジンの回転数に応じてアシスト力を変化させることで、滑らかな走りを実現する重要な役割を担っています。 回転数が低い状態、例えばアイドリング時や低速走行時には、アシスト力は少なめに設定されます。これは、ハンドル操作が過敏になりすぎるのを防ぎ、安定した走行をサポートするためです。一方、高速道路での合流や追い越しなど、回転数が高くなる状況では、アシスト力が増加します。これにより、少ない力でハンドル操作が可能となり、ドライバーの負担を軽減することができます。このように、ドルーピングポンプは回転数とアシスト力を巧みに調整することで、あらゆる走行状況において最適なハンドリングを提供してくれるのです。

高速走行時の問題点とドルーピングの役割

高速走行時の問題点とドルーピングの役割

車が高速で走行すると、空気抵抗の影響を大きく受けます。特に、車体の下部に流れ込む空気は、車体を持ち上げようとする揚力を発生させます。この揚力は、タイヤの接地圧を低下させ、操縦安定性を悪化させる原因となります。

そこで活躍するのが、ドルーピングポンプです。ドルーピングポンプは、車体底部の空気を積極的に排出することで、車体下面の気圧を下げ、車体を地面に押し付ける力を強めます。この効果により、高速走行時の揚力を抑え、タイヤの接地性を高め、安定した走行を実現します。

ドルーピングポンプの仕組み:余分なオイルを制御

ドルーピングポンプの仕組み:余分なオイルを制御

エンジンオイルは車の心臓部であるエンジンをスムーズに動かすために欠かせない存在です。しかし、オイルは常に必要な量だけ供給されていればいいわけではありません。 エンジンの回転数や負荷によって、最適なオイル量は変化します。そこで活躍するのがドルーピングポンプです。

ドルーピングポンプは、エンジン内部の状況に合わせてオイルの供給量を調整するという重要な役割を担っています。従来のオイルポンプは、エンジン回転数の上昇に伴ってオイルの供給量も増加していく仕組みでした。しかし、高回転時に過剰なオイルが供給されると、抵抗が増加し、エンジンのパワーロスや燃費悪化につながってしまいます。

一方、ドルーピングポンプは、必要な量以上のオイルが供給されそうになると、圧力を逃がす弁を開き、オイルの供給量を抑制します。 このように、ドルーピングポンプは、エンジンの状態に合わせてオイル量を最適に制御することで、燃費向上、出力向上、さらには環境負荷の低減にも貢献しているのです。

速度感応式PSで進化する快適性

速度感応式PSで進化する快適性

快適なドライブを支える技術の一つに、パワーステアリング(PS)があります。従来の油圧式PSでは、エンジン回転数に応じて油圧を調整していましたが、近年では電子制御化が進み、速度感応式PSが主流になりつつあります。

速度感応式PSは、車速センサーの情報に基づいて電動モーターを制御し、走行速度に応じてアシスト量を変化させるシステムです。低速走行時はアシスト量を増やしてハンドル操作を軽くし、高速走行時はアシスト量を減らして安定性を高めます。これにより、街乗りから高速道路まで、あらゆるシーンで快適なハンドリングを実現します。

そして、この速度感応式PSの進化を支える重要な部品の一つが、ドルーピングポンプです。ドルーピングポンプは、油圧を最適に制御することで、速度感応式PSのスムーズで自然なアシストフィーリングを実現する役割を担っています。従来の油圧ポンプよりも高精度な制御が可能となり、ドライバーの意図に忠実なハンドリングを可能にするなど、快適性向上に大きく貢献しています。

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