軽油の基礎知識: 冬のトラブルを防ぐには？
車を知りたい
先生、軽油ってガソリンスタンドでよく見かけますけど、ガソリンとは何が違うんですか？
自動車研究家
良い質問だね！ 軽油とガソリンは、どちらも石油から作られる燃料だけど、成分や性質が異なるんだ。簡単に言うと、軽油はガソリンよりも沸点が少し高くて、ディーゼルエンジンという種類のエンジンに使われているんだよ。
車を知りたい
ディーゼルエンジン…ですか？
自動車研究家
そう、トラックやバス、一部の乗用車に使われているエンジンだよ。ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンよりも燃費が良いとされているんだ。ただし、軽油は寒い地域では凍りやすいという特徴もあるんだよ。
軽油とは。
「軽油」は、車を動かすために使われる燃料の一つです。石油から作られ、炭素が16個から20個くらいのものが主成分です。寒い地域では、軽油に含まれるパラフィンという成分が固まってしまい、車がうまく動かなくなることがあります。
軽油とは何か？
軽油は、ガソリンと同じく原油から精製される燃料ですが、ガソリンよりも沸点の範囲が高く、粘度が高いという特徴があります。ディーゼルエンジンを搭載した自動車や船舶、建設機械などに幅広く使用されています。ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと異なり、圧縮着火という方法で燃料を燃焼させるため、軽油のような燃焼しやすい性質を持つ燃料が適しているのです。
軽油の用途とディーゼルエンジン
軽油は、主にディーゼルエンジンを搭載した自動車や船舶、建設機械などの燃料として使用されています。ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンと比べて熱効率が高く、燃費が良いという特徴があります。また、軽油はガソリンよりも安価であるため、燃料コストを抑えることができます。これらの理由から、軽油は多くの産業分野で重要な役割を担っています。
冬季に気をつけたい軽油の問題
冬になると、気温の低下によって軽油に含まれるワックス成分が析出し、結晶化することがあります。これが「ワックス析出」と呼ばれる現象で、フィルターが目詰まりを起こし、エンジンの不調や出力低下、最悪の場合はエンジンの始動不良を引き起こす原因となります。
特に気温が氷点下になるような寒冷地では注意が必要です。冬季は、寒冷地仕様の軽油を使用したり、燃料添加剤を添加するなどの対策を講じることが重要です。
パラフィンが引き起こすトラブル
軽油は、ガソリンと比べて燃費が良く、経済的な燃料として広く利用されています。しかし、冬場になると、軽油に含まれるパラフィンという成分が結晶化し、エンジンがかかりにくくなるといったトラブルが発生することがあります。
パラフィンは、ロウソクなどにも含まれる物質で、気温が低いほど結晶化しやすくなる性質があります。軽油中のパラフィンが結晶化すると、フィルターが目詰まりを起こし、燃料がエンジンに供給されにくくなるため、エンジンの始動不良や出力低下といった問題を引き起こします。最悪の場合、エンジンが完全に停止してしまうこともあります。
特に、気温が氷点下になるような寒冷地では、パラフィンによるトラブルのリスクが高くなるため注意が必要です。冬の軽油トラブルを防ぐためには、寒冷地仕様の軽油を使用する、燃料添加剤を使用する、こまめな給油を心掛けるなどの対策が有効です。
冬の軽油対策
冬になると、軽油を使った自動車でエンジンがかかりにくくなる、といったトラブルが起こることがあります。これは、気温が低下することで軽油中に含まれるワックス成分が析出し、燃料フィルターを詰まらせてしまうことが原因です。このようなトラブルを避けるためには、冬用の軽油を使用することが重要です。冬用軽油は、ワックス成分の凝固点が低く設定されているため、寒冷地でも問題なく使用することができます。
また、寒冷地では、燃料タンクに軽油を満タンにしておくことも有効な対策です。タンク内の空気が多いと、結露によって水分が発生し、燃料の凍結やエンジントラブルの原因となる可能性があります。満タンにしておくことで、タンク内の空気の量を減らし、結露の発生を抑えることができます。
さらに、燃料添加剤の使用も効果的です。燃料添加剤には、ワックス成分の析出を抑制したり、燃料の燃焼を促進したりする効果があります。冬の軽油トラブル防止に役立つ様々な種類の添加剤が販売されているため、用途に合わせて選ぶようにしましょう。