安全運転の第一歩!日常点検でクルマの異変を見つける
車を知りたい
先生、「日常点検」って、運転する前にタイヤを蹴って確認するだけでしょ? タイヤの溝が残っていれば大丈夫ですよね?
自動車研究家
う~ん、タイヤを蹴って確認するのは、日常点検の一部ではあるけど、それだけじゃ十分とは言えないかな。確かにタイヤの溝は重要だけど、他にも確認することがたくさんあるんだよ。
車を知りたい
えー、タイヤ以外に何を確認するんですか?
自動車研究家
例えば、ランプはちゃんと点灯するか、オイルや冷却水の量は十分か、異臭はしないかなども確認する必要があるよ。毎日車に乗る前に、これらの項目を簡単にチェックすることで、安全な走行に繋がるんだよ。
日常点検とは。
「日常点検」とは、ドライバーが自身の車を安全に運転するために毎日行うべき点検のことです。1994年の道路運送車両法改正により、ドライバーは自分の車の状態を常に把握し、適切に maintenance する法的義務を負うことになりました。以前は「1日1回運行前点検」という形式的な規定でしたが、改正によって「日常点検整備」という、安全に対する社会的責任をより強く意識した規定へと変わりました。具体的には、タイヤの空気圧やひび割れ、損傷、ランプの点灯、ワイパーの動作、排ガスの色などを、外観から確認します。さらに、ボンネットを開けて、エンジンオイル、冷却水、バッテリー液の量が適切か、エンジン音やブレーキ音に異常がないか、異臭がしないかなども確認します。これらの点検を習慣化し、常に車の状態を把握することが重要です。
日常点検とは? なぜ重要?
日常点検とは、特別な道具を使わずに、誰でも簡単にできるクルマの状態確認のことです。 エンジンオイルの量やタイヤの空気圧、ランプ類の点灯などを日々チェックすることで、初期トラブル発見に繋がり、大きな事故や故障を未然に防ぐことに役立ちます。
安全で快適なドライブを楽しむためにも、日常点検を習慣づけていきましょう。
点検するポイント:タイヤ編
クルマの足元を支え、安全に走行するために欠かせないタイヤ。路面と接する唯一の部分だからこそ、日頃から状態をチェックすることが大切です。
まずはタイヤの空気圧を確認しましょう。空気圧は指定された範囲内であることが重要です。低すぎると燃費が悪くなったり、パンクのリスクが高まったりするだけでなく、操縦性が不安定になることも。逆に高すぎると乗り心地が悪くなるだけでなく、バーストの危険性も高まります。ガソリンスタンドなどには空気圧測定器が設置されていることが多いので、定期的にチェックしましょう。
次にタイヤの溝も見てみましょう。溝は排水性を保つために重要な役割を果たしており、摩耗するとスリップしやすくなります。溝の深さはスリップサインを目安に、1.6mm以上あることを確認しましょう。また、タイヤの側面も忘れずにチェック。傷やひび割れなどがないか確認しましょう。タイヤは紫外線や経年劣化によって傷みやすいため、定期的な交換も大切です。
点検するポイント:エンジンルーム編
エンジンルームは、車の心臓部とも言える重要な場所です。日頃から少しの注意を払って点検することで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
まずはボンネットを開け、エンジンルーム全体を見渡してみましょう。 汚れが目立つ場合は、洗車時に軽く水拭きすると良いでしょう。
次に、以下のポイントを重点的にチェックしましょう。
* -エンジンオイルの量と状態- エンジンオイルのレベルゲージを引き抜き、オイル量が上限と下限の間にあるかを確認します。オイルの色が黒く汚れていたり、異臭がする場合は交換のサインです。
* -冷却水の量- 冷却水のリザーバータンクを確認し、冷却水の量が上限と下限の間にあるかを確認します。冷却水は、エンジンを冷やすために重要な役割を果たします。
* -ブレーキフルードの量- ブレーキフルードのリザーバータンクを確認し、フルード量が上限と下限の間にあるかを確認します。ブレーキフルードは、ブレーキペダルを踏んだ力をブレーキに伝える役割を果たします。
* -バッテリーの接続状態- バッテリーのターミナルに腐食や汚れがないかを確認します。腐食や汚れがあると、エンジンがかかりにくくなることがあります。
これらの点検は、特別な知識や技術がなくても簡単に行うことができます。 定期的にエンジンルームをチェックし、安全で快適なドライブを楽しみましょう!
点検するポイント:ランプ類・その他
クルマに乗り込む前に、まずは外観をチェックしましょう。今回は、安全な走行に欠かせないランプ類と、その他注意すべき点検ポイントをご紹介します。
■ランプ類
エンジンをかけていない状態で、ヘッドライト、スモールライト、ウインカー、ブレーキランプ、バックランプ、ナンバー灯など、全てのランプが正常に点灯・点滅するかを確認します。切れている場合は、早めに球切れの交換をしましょう。昼間でもトンネル内や悪天候時はライトを点灯させる必要があるので、日頃から点検を心がけましょう。
■ウォッシャー液
フロントガラスの汚れを落とすウォッシャー液は、安全運転の視界を確保するために必須です。液量を確認し、減っていたら補充しましょう。冬場は凍結防止のため、不凍タイプのウォッシャー液を使用するのがおすすめです。
■タイヤ
タイヤの空気圧は、燃費や走行性能に影響を与えるだけでなく、バーストなどのトラブル防止にも繋がります。ガソリンスタンドなどで定期的にチェックし、適正値に調整しましょう。また、溝の深さやひび割れがないかも確認し、摩耗が激しい場合は交換を検討しましょう。
■エンジンオイル
エンジンオイルは、エンジンの潤滑や冷却などを担う重要な役割を担っています。 エンジンオイル量の点検は、エンジンを停止してから数分後に行いましょう。ディップスティックを引き抜き、オイルの量と汚れ具合をチェックします。 量が減っていたら補充し、汚れが酷い場合は交換のサインです。
■冷却水
エンジンのオーバーヒートを防ぐ冷却水も、定期的な点検が必要です。リザーブタンクの液量を確認し、減っていたら補充しましょう。冷却水は、エンジンが冷えている状態で点検・補充してください。
日常点検は、安全運転だけでなく、クルマの寿命を延ばすことにも繋がります。日頃からこまめな点検を心がけ、安全で快適なドライブを楽しみましょう。
日常点検を習慣化して安全運転を
車を安全に運転するためには、日頃からのメンテナンスが欠かせません。しかし、車に詳しくない人にとっては、専門的な点検は難しいと感じることも多いでしょう。そこで重要になるのが「日常点検」です。日常点検は、特別な知識や技術がなくても、誰でも簡単にできるチェック項目が中心となっています。
忙しい日々の中でも、ほんの数分間、車に目を向けることで、普段は見過ごしてしまうような小さな変化に気づくことができます。例えば、タイヤの空気圧や溝の深さは、安全な走行に直結する重要な要素です。また、エンジンオイルの量やランプ類の点灯状態を確認することも、車の状態を把握するために大切です。
日常点検を習慣化することで、車の異変に早期に気づくことができ、大きなトラブルを未然に防ぐことにつながります。安心して運転を楽しむためにも、ぜひ、今日からでも日常点検を生活の一部に取り入れてみましょう。