クルマを守る!極圧性潤滑油の役割とは?

車を知りたい
先生、この文章に出てくる『極圧性潤滑油』って、普通の潤滑油と何が違うんですか?

自動車研究家
良い質問だね!普通の潤滑油は、主に金属同士の摩擦を減らす役割を果たすんだけど、『極圧性潤滑油』は、さらに高い圧力がかかる部分でも、油膜を維持して摩擦や摩耗を防ぐ効果が高いんだ。

車を知りたい
へえー!じゃあ、どんな時に『極圧性潤滑油』を使うんですか?

自動車研究家
例えば、自動車のギアのように、高負荷がかかる部分に使われることが多いね。特に、ハイポイドギアという種類は、摩擦が大きくなるため、『極圧性潤滑油』が必須なんだ。
極圧性潤滑油とは。
自動車用語の「極圧性潤滑油」とは、潤滑油に極圧添加剤を加えたものです。この添加剤は、金属同士の接触が避けられない境界潤滑状態において、油膜を強化することで破断を防ぐ役割を担います。極圧添加剤には、リン系、亜鉛系、硫黄系、鉛系、ホウ系など、様々な種類があります。
ギヤ油は、APIやMIL規格に基づき、極圧添加剤の量に応じてGL-1からGL-5に分類されます。ギヤの種類や使用環境の過酷さに応じて、適切なグレードのギヤ油が選択されます。例えば、ハイポイドギヤは、高い面圧と歯筋方向への大きな滑りが生じる過酷な環境で使用されるため、極圧添加剤を多く含むGL-5が使用されます。一方、MT(マニュアルトランスミッション)には、GL-3やGL-4などが用いられます。
過酷な環境で働く!潤滑油の重要性

自動車のエンジン内は、高温・高圧という非常に過酷な環境です。金属部品同士が超高速で接触し、摩擦熱が発生し続けるこの環境下では、金属表面は想像以上の負荷にさらされています。
このような過酷な環境でエンジンをスムーズに動かし、部品の摩耗や焼き付きを防いでいるのが潤滑油です。潤滑油は金属表面に油膜を形成することで、金属同士の直接的な接触を防ぎ、摩擦や摩耗を低減する役割を担っています。
極圧性潤滑油ってなに?

クルマのエンジンやギアには、常に大きな摩擦や圧力がかかっています。この摩擦や圧力を軽減し、部品の摩耗や損傷を防いでくれるのが潤滑油の役割です。
潤滑油には様々な種類がありますが、その中でも特に過酷な条件下で活躍するのが「極圧性潤滑油」です。 極圧性潤滑油は、通常の潤滑油では耐えられないような高い圧力や温度にも耐えられるように開発された、まさに「タフ」な潤滑油なのです。
極圧添加剤の種類と特徴

エンジンオイルやギアオイルなどの潤滑油には、ベースオイルに加えて様々な添加剤が配合されています。その中でも過酷な条件下で金属同士の接触による摩擦や摩耗を抑制するのが極圧添加剤です。
極圧添加剤には、大きく分けて硫黄系化合物、リン系化合物、塩素系化合物などがあります。それぞれの化合物には特性があり、用途に応じて使い分けられています。
例えば、硫黄系化合物は高温高負荷条件での極圧性に優れ、ギアオイルなどに広く用いられています。一方、リン系化合物は、耐摩耗性や摩擦低減効果に優れ、エンジンオイルやCVTフルードなどに添加されます。塩素系化合物は、かつては広く利用されていましたが、環境負荷の観点から近年では使用が制限されています。
このように、極圧添加剤は種類によって特徴が大きく異なります。そのため、使用用途や条件に最適な種類の極圧添加剤が配合された潤滑油を選ぶことが重要です。
ギヤ油の選び方:GL規格を知ろう!

エンジンオイルと並んで重要な潤滑油であるギヤ油。過酷な環境下で稼働するギアを摩耗や損傷から守るためには、用途に合ったギヤ油を選ぶことが重要です。
ギヤ油の性能を表す規格の一つに、API(米国石油協会)が定める「GL規格」があります。これは、ギヤ油に求められる性能を「GL-1」から「GL-6」までの等級で示したもので、数字が大きくなるほど過酷な条件に対応できる高性能なオイルであることを意味します。
例えば、「GL-5」は高速回転や高負荷がかかるギアに適した規格で、スポーツカーやハイパワー車に多く用いられています。一方、軽自動車や乗用車には「GL-4」で十分な場合がほとんどです。
愛車の取扱説明書には、推奨されるギヤ油の規格が記載されています。GL規格を参考に、適切なギヤ油を選んで、あなたの愛車をしっかりと守りましょう。
ハイポイドギヤとMTに求められる潤滑性能

ハイポイドギヤは、駆動力を伝えるための重要な部品ですが、その歯車は複雑な形状をしており、歯面間の滑りが大きくなるという特徴があります。また、マニュアルトランスミッション(MT)も、動力の断続や変速を行う際に、歯車同士が大きな力を受けながら接触と離脱を繰り返すという過酷な環境に置かれています。
これらの過酷な状況下では、一般的な潤滑油では油膜が破れてしまい、金属同士が直接接触して摩耗や損傷を引き起こす可能性があります。そこで活躍するのが「極圧性潤滑油」です。極圧性潤滑油は、高い圧力にも耐えられる強力な油膜を形成し、ハイポイドギヤやMTの摩耗や損傷を抑制します。これにより、駆動系の耐久性を向上させ、スムーズな走行と長寿命化に貢献します。
