塑性加工

設計に関する用語

クルマを支える縁の下の力持ち!『かしめ』の技術

「かしめ」とは、金属板や部品などを、専用の工具を使って圧力をかけることで変形させ、互いに固定する技術です。一見すると、接着剤や溶接と似たような技術に思えるかもしれません。しかし、かしめは、 熱を加えずに金属を変形させて接合するため、金属の強度を損なわずに、高い強度で部品を固定できるという特徴があります。 自動車の製造において、かしめは非常に重要な役割を担っています。車体は、 軽量化と高い強度を両立させるため、薄い金属板を組み合わせて作られていますが、この金属板同士を接合する際に、かしめの技術が欠かせません。 ドアやボンネット、トランクなど、車体の主要な部分のほとんどにかしめが使われており、自動車の安全性、耐久性、そして軽量化に大きく貢献しています。
設計に関する用語

自動車部品を支える縁の下の力持ち「転造加工」

「転造加工」。あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、私たちの生活に欠かせない自動車の製造に、無くてはならない技術です。 では、転造加工とは一体どんな加工方法なのでしょうか? 転造加工は、金属材料に硬い工具を押し当て、回転させながら材料を変形させることで、目的の形状を作り出す加工方法です。 似たような金属加工に「切削加工」がありますが、こちらは刃物で金属を削って形状を作り出します。 転造加工が切削加工と大きく異なる点は、材料を削らずに加工するという点です。そのため、材料の無駄が少なく、環境にも優しい加工方法として注目されています。 また、工具の回転による圧力で金属を塑性変形させるため、切削加工に比べて加工面が硬く、強度や耐久性に優れた製品を作ることができるというメリットもあります。 この転造加工、実は様々な自動車部品の製造に活用されています。
設計に関する用語

車の強度を支える「剛体」とは?

車の安全性や走行性能を考える上で、「剛性」という言葉を耳にする機会があるかもしれません。この剛性を語る上で欠かせないのが「剛体」という概念です。物理学や工学の世界では、物体の動きや力の関係を単純化して考えるために、「剛体」という仮想的な物体を用います。 剛体は、外力を加えても一切変形しないという、現実には存在しない理想的な物体として定義されます。現実の物体はどんなに硬くても、力を加えれば少なからず変形しますが、剛体はこの変形を無視することで、複雑な計算を簡略化したり、物体の運動を分かりやすく解析したりすることが可能となります。
設計に関する用語

自動車部品を支える縁の下の力持ち!冷間転造とは?

冷間転造は、金属材料を常温で回転する工具で圧力をかけることで、目的の形状に成形する加工技術です。切削加工のように材料を削り落とすのではなく、金属を塑性変形させて成形するため、材料の無駄が少なく、高強度で高精度の部品を製造できるというメリットがあります。 イメージとしては、粘土を型で押し固めて形を作る工程に似ています。冷間転造では、金属材料に転造ダイスと呼ばれる工具を押し当て、回転させながら圧力をかけることで、ダイスの形を転写するように金属を成形していきます。 この技術は、自動車部品をはじめ、航空機、家電製品など、様々な分野で活躍しています。特に、自動車のエンジンやトランスミッションなど、高い強度と精度が求められる部品に多く用いられています。冷間転造によって製造された部品は、切削加工に比べて表面の仕上がりが滑らかで、強度や耐摩耗性にも優れているため、製品の性能向上に大きく貢献しています。