デザインに関する用語 懐かしの響き「ランドートップ」 その由来と変遷
かつて、日本の街並みを彩っていたタクシーの愛称「ランドートップ」。その独特な響きと、どこか懐かしさを覚える響きは、多くの人々の記憶に残っているのではないでしょうか。この「ランドートップ」という言葉、実は馬車に由来していることをご存知でしょうか。
19世紀のヨーロッパで、貴族が愛用していた馬車の一種に「ランドー」と呼ばれるものがありました。このランドーは、屋根の前半分が開閉式になっているのが特徴で、晴れた日にはオープンカーのように風を感じ、雨天時には屋根を閉じて雨をしのぐことができました。
その後、自動車が登場すると、このランドーのスタイルを模倣した車が作られるようになります。特に、運転席と後部座席の間に仕切りを設け、後部座席の屋根だけを開閉式にしたスタイルが「ランドーレット」と呼ばれ、タクシーとして広く普及しました。そして、このランドーレットのデザインを簡略化し、後部座席の屋根のみを高くしたものが「ランドートップ」と呼ばれるようになったのです。
