クルマの安全を守る縁の下の力持ち!二重巻き鋼管とは?

車を知りたい
先生、『2重巻き鋼管』って、ブレーキパイプに使われているって聞きました。普通のパイプと何が違うんですか?

自動車研究家
いい質問ですね。普通のパイプと比べて、2重巻き鋼管は特別な作り方をしているんだよ。薄い鋼板を2重に巻いて、溶接して作られているんだ。

車を知りたい
へえー、2重に巻くんですか!なんで2重にする必要があるんですか?

自動車研究家
それは、ブレーキをかけた時に発生する強い圧力に耐えるためだよ。2重にすることで、より頑丈で、安全にブレーキを動作させることができるんだ。
2重巻き鋼管とは。
「2重巻き鋼管」は、自動車のブレーキパイプなど、液体の圧力を伝えるために使われる圧力管の一種です。この鋼管は、冷間圧延鋼板の両面に銅めっきを施し、それを2重に巻き付けて溶接し、さらにクロメート処理を施して作られます。2重巻き鋼管は、高い耐圧性と剛性を持ちながら、コストが低いという利点があるため、ブレーキパイプに広く採用されています。
ブレーキパイプとは?

ブレーキパイプとは、その名の通りブレーキを動作させるために必要な油圧を伝えるパイプのことです。 ブレーキペダルを踏むと、その力がブレーキフルードと呼ばれる油圧作動油によって各輪のブレーキに伝達され、車が停止します。この重要な役割を担うブレーキフルードを漏らすことなく、確実に各部に届けるのがブレーキパイプの役割です。
二重巻き鋼管の構造と特徴

二重巻き鋼管は、その名の通り鋼板を2重に巻き付けた構造を持つ鋼管です。 内側に高強度の鋼板、外側に靭性の高い鋼板を使用することで、それぞれの特性を活かした強度と衝撃吸収性を両立しています。 軽量でありながら高い衝突エネルギー吸収能力を持つため、自動車の車体骨格部材として、衝突時の乗員の安全確保に大きく貢献しています。
二重巻き鋼管のメリット・デメリット

自動車のボディ構造に採用されている二重巻き鋼管は、その名の通り2枚の鋼板を巻き重ねて作られた高強度な鋼管です。 軽量化と高い衝突安全性を両立できることから、自動車の安全性を支える重要な役割を担っています。
メリットとしてまず挙げられるのは、軽量であること。 車体の軽量化は燃費向上に繋がり、環境負荷の軽減にも貢献します。さらに、二重構造による高いエネルギー吸収性能は、衝突時の衝撃を効果的に緩和し、乗員の安全確保に大きく貢献します。
一方で、デメリットも存在します。 製造プロセスが複雑であるため、一般的な鋼管と比べてコストが高くなる傾向があります。 また、複雑な形状に加工することが難しいという点も挙げられます。
しかし、自動車の安全性に対する要求はますます高まっており、二重巻き鋼管は、メリットを活かして今後も重要な役割を担っていくと考えられます。
二重巻き鋼管の用途

二重巻き鋼管はその優れた強度とエネルギー吸収性から、自動車の様々な部分で安全性を支えるために利用されています。
最も代表的なのは、衝突時の衝撃を吸収する「バンパービーム」です。万が一の衝突時に、二重巻き鋼管製のバンパービームが衝撃エネルギーを効果的に吸収することで、車室の変形を抑え、乗員の安全を確保します。
また、ドア内部の「サイドインパクトビーム」にも採用されており、側面衝突時の衝撃から乗員を守ります。その他にも、シートフレームやルーフレールなど、乗員の安全に関わる重要な部分にも幅広く活用されています。このように、二重巻き鋼管は目立たないながらも、自動車の安全性を支える上で欠かせない存在と言えるでしょう。
まとめ

二重巻き鋼管は、自動車のボディ構造において重要な役割を担う高強度な部材です。二枚の鋼板を巻き重ねて溶接することで、軽量でありながら高い強度と衝撃吸収性を両立しています。主に衝突時のエネルギーを効率的に吸収し、乗員の安全を確保するために、ピラーやサイドビームなどの重要な部分に採用されています。自動車の安全性向上に大きく貢献している技術と言えるでしょう。
