空力性能UP!?車のルーフエンドキックアップとは

車を知りたい
先生、「ルーフエンドキックアップ」ってなんですか? 車の屋根の形と関係あるみたいなんですが…

自動車研究家
いい質問だね! 自動車用語で「ルーフエンドキックアップ」は、車の屋根の後端部分、つまりリアガラスの終わりのところが、少しだけスポイラーみたいに上に反り上がっている形状のことだよ。

車を知りたい
あ!確かに、言われてみればそんな形してる車が多い気がします。でも、なんでそんな形になっているんですか?

自動車研究家
それはね、空気抵抗を減らして燃費を良くしたり、走行安定性を高める効果があるんだ。空気の流れをコントロールして、車体を地面に押し付ける力(ダウンフォース)を生み出すように設計されているんだよ。
ルーフエンドキックアップとは。
車のデザイン用語の一つに「ルーフエンドキックアップ」というものがあります。これは、車の屋根の後端部分が少しだけ上向きに反っている形状のことを指します。この形状にすることで、空気抵抗の一種である抗力と、車が浮き上がろうとする力である揚力を抑える効果があります。
ルーフエンドキックアップとは?

車の後部をよく見てみると、ルーフ(屋根)の端が小さく跳ね上がっているデザインがあります。これがルーフエンドキックアップです。一見するとデザイン上のアクセントのように思えますが、実は空気抵抗を減らし、燃費向上や走行安定性向上に貢献するなど、機能的な役割も持っています。
その役割:空気抵抗と揚力を抑える

スポーツカーやレースカーにおいて、よく見かけるルーフ後端が跳ね上がった形状。これは「ルーフエンドキックアップ」と呼ばれ、単なるデザイン上の特徴ではなく、空気抵抗と揚力を抑え、車の走行性能を向上させるための重要な役割を担っています。
車が走行すると、空気の流れが車体の上面や側面に沿って移動します。ルーフエンドキックアップがない場合、ルーフ後端で空気の流れが剥離し、乱流が発生しやすくなります。この乱流は、空気抵抗を増大させ、車の加速性能や燃費を悪化させる要因となります。
一方、ルーフエンドキックアップを設けることで、ルーフ後端からスムーズに空気を流すことが可能となります。これにより、乱流の発生を抑え、空気抵抗を低減することができます。また、ルーフエンドキックアップは、車体上面を通過する空気の速度を上げ、ダウンフォース(揚力の反対方向の力)を発生させる効果もあります。ダウンフォースは、タイヤのグリップ力を高め、コーナリング時や高速走行時の安定性を向上させます。
このように、ルーフエンドキックアップは、一見すると小さな形状の違いですが、車の空力性能に大きな影響を与える重要な要素と言えるでしょう。
燃費向上効果は?

ルーフエンドキックアップのデザインによって、車両後方で発生する渦の形状が変化し、空気抵抗を低減できることがあります。空気抵抗が減ると、エンジンが車を動かすために必要なエネルギー量が減り、結果として燃費向上に繋がる可能性があります。ただし、燃費向上効果は車種や走行条件によって異なり、必ずしも体感できるほどの効果があるとは限りません。 また、ルーフエンドキックアップはデザイン上のアクセントとして採用されることもあり、燃費向上以外の目的で採用されている場合もある点は留意が必要です。
デザイン性も重要な要素

ルーフエンドキックアップは、空気抵抗の低減を目的とするだけでなく、スポーティな印象を与えるなどデザイン的な要素も併せ持ちます。そのため、近年では多くの車種、特にスポーツカーやクーペモデルで採用されています。空力性能の向上とスタイリッシュな外観を両立できることから、自動車デザインにおいて重要な要素となっています。
採用されている車種例

ルーフエンドキックアップは、車種を問わず多くの車に採用されているわけではありません。どちらかと言うと、スポーツカーや高級車など、走行性能や燃費効率を重視する車種に見られる傾向があります。
例えば、トヨタの「86」や「スープラ」、日産の「GT-R」、ホンダの「NSX」といったスポーツカーには、ルーフエンドキックアップが採用されています。これらの車種は、いずれも高い空力性能を誇り、スポーティーな走りを追求したデザインとなっています。
また、レクサスの「LC」や「LS」、メルセデス・ベンツの「Sクラス」、BMWの「7シリーズ」といった高級車にも、ルーフエンドキックアップが見られます。高級車は快適性や静粛性も重視されますが、燃費効率の向上も重要な要素となっています。
