EVの心臓部!オンボードモーター徹底解説
車を知りたい
先生、「オンボードモーター」ってどういう意味ですか? 電気自動車でよく聞く言葉ですが、普通のモーターと何が違うのでしょうか?
自動車研究家
良い質問ですね! 「オンボードモーター」は、モーターが車体側にあるものを指します。対して、タイヤのハブの中にモーターがあるものを「インホイールモーター」と言います。
車を知りたい
なるほど! つまり、モーターが車体にあるか、タイヤの中にあるかの違いなんですね。
自動車研究家
その通りです! 現在販売されている電気自動車の多くはオンボードモーター方式を採用しています。それぞれメリット・デメリットがあるので、調べてみるのも面白いかもしれませんよ。
オンボードモーターとは。
「オンボードモーター」とは、自動車の駆動方式のひとつです。 車輪の中にモーターを組み込む「インホイールモーター」とは異なり、オンボードモーターは車体側にモーターを搭載します。現在、販売されている電気自動車の大部分は、このオンボードモーター方式を採用しています。
オンボードモーターとは?
電気自動車(EV)の心臓部といえば、バッテリーとモーター。その中でも、実際にタイヤを回転させるために欠かせないのが「オンボードモーター」です。 車載モーターとも呼ばれるこのモーターは、EVの走行性能やエネルギー効率を大きく左右する重要な役割を担っています。
インホイールモーターとの違い
EVの駆動方式には、主に車体中央のモーターでタイヤを駆動するオンボードモーターと、各車輪にモーターを配置するインホイールモーターの2種類があります。オンボードモーターは、従来のガソリン車と同じような構造を持つため、既存の自動車製造技術や部品を応用しやすいというメリットがあります。また、車体中央に重量物が集中することで走行安定性が高まる点も利点です。一方、インホイールモーターは、各車輪を個別に制御できるため、高度なトラクションコントロールやエネルギー効率の向上が見込めるというメリットがあります。しかし、サスペンションへの負担増加や、路面からの衝撃を受けやすいといった課題も残されています。
オンボードモーターのメリット・デメリット
電気自動車(EV)の心臓部ともいえるオンボードモーター。従来のエンジン車とは異なる駆動方式であるため、メリットもあればデメリットも存在します。EVの購入を検討する際には、メリット・デメリットを理解しておくことが重要です。
まず、オンボードモーターのメリットとして挙げられるのは、高いエネルギー効率です。エンジン車と比較して、エネルギーを無駄なく動力に変換できるため、電費の向上に貢献します。 また、静粛性が高い点もメリットです。エンジン音がしないため、静かで快適なドライブを楽しむことができます。 さらに、加速性能に優れている点も魅力です。 モーターは瞬時に最大トルクを発生させることができるため、力強い加速を実現します。
一方、デメリットとしては、充電時間の長さが挙げられます。ガソリン車のように短時間で燃料を補給することが難しく、充電に時間がかかる点は大きな課題です。 また、航続距離の短さもデメリットとして挙げられます。バッテリーの容量に限りがあるため、一度の充電で走行できる距離はガソリン車と比較して短くなります。 さらに、車両価格の高さもネックとなります。搭載されているバッテリーやモーターなどのコストが、車両価格を押し上げる要因となっています。
オンボードモーターが使われているEV車種
電気自動車(EV)の心臓部であるオンボードモーターは、車種によって搭載される種類や数が異なります。ここでは、代表的なEV車種に搭載されているオンボードモーターの種類と特徴について解説します。
– オンボードモーター搭載車種例
-1. テスラ モデル3-
高性能で知られるテスラ モデル3は、リア駆動モデルに誘導モーター、デュアルモーターモデルには誘導モーターと永久磁石同期モーターを組み合わせたシステムを採用しています。これにより、力強い加速と長い航続距離を実現しています。
-2. 日産 リーフ-
日産 リーフは、コンパクトカーでありながら、パワフルな走りを実現するために、交流同期モーターを採用しています。高い効率性と静粛性が特徴です。
-3. アウディ e-tron-
アウディ e-tronは、前後輪にそれぞれ独立した非同期モーターを搭載することで、4輪駆動を実現しています。力強い走りと高いコーナリング性能を両立させています。
このように、EV車種によって搭載されるオンボードモーターは多種多様です。それぞれのモーターの特徴を理解することで、EV選びの幅が広がります。
オンボードモーターの未来
オンボードモーターは、EVの進化と共に更なる進化を遂げることが予想されます。例えば、モーターの小型化や軽量化は、車体の軽量化による航続距離の向上や、デザインの自由度向上に繋がります。また、素材の進化も期待されます。より高効率な磁石やコイルの開発によって、エネルギー効率が向上し、よりパワフルなEVが実現するでしょう。さらに、AIやIoT技術との融合も進んでいます。車両の状態や路面状況に応じて、モーターの出力や回転数を自動で制御することで、安全性とエネルギー効率を両立させることが可能になります。このように、オンボードモーターはEVの進化を支える重要な技術として、今後も進化し続けることが期待されています。