車の振動を抑える縁の下の力持ち!マウントブラケットとは?
車を知りたい
先生、「マウントブラケット」って、エンジンに取り付ける部品ってことはわかったんですけど、なんでわざわざブラケットを介して取り付けるんですか? 直接エンジンに防振装置を取り付けたらダメなんですか?
自動車研究家
いい質問だね! 実は、直接取り付けるよりもブラケットを介した方が、いくつかの点で有利なんだよ。
車を知りたい
えー、そうなんですか?どんな点で有利なんですか?
自動車研究家
例えば、取り付け位置の調整がしやすくなる、強度や耐久性を上げられる、さらに、エンジン以外の部品も一緒に取り付けられるようになる、といった利点があるんだ。だから、マウントブラケットは重要な役割を担っているんだよ。
マウントブラケットとは。
自動車用語の「マウントブラケット」とは、エンジンに取り付けられる防振装置を固定するための部品です。エンジンを車体に固定する際に、振動を吸収するマウンティングインシュレーターを使用しますが、通常はエンジンを直接インシュレーターに取り付けずに、間にブラケットを挟みます。マウントブラケットの多くは金属板で作られていますが、アルミダイキャストが使われることもあります。
マウントブラケットの役割とは?
車は、エンジンやサスペンションなど、様々な部品が組み合わさって動いています。これらの部品が動く際に、どうしても振動が発生してしまいます。この振動を吸収し、車体へ伝わるのを抑えているのがマウントブラケットです。
マウントブラケットは、エンジンやミッション、サスペンションなどの部品を車体に固定する役割を担っています。金属やゴムなどの素材で作られており、部品と車体の間に挟み込むように設置されます。
マウントブラケットは、単に部品を固定するだけでなく、振動を吸収するクッションの役割も果たしています。ゴム製のマウントブラケットの場合、ゴムの弾力性によって振動を吸収し、車内への振動伝達を抑制します。これにより、車内の快適性を保ち、乗員に不快な振動が伝わらないようにしています。
なぜマウントブラケットが必要なのか?
車は、エンジンやタイヤなど、振動が発生しやすい部品で構成されています。これらの振動が車体へダイレクトに伝わってしまうと、乗員は不快な揺れを感じてしまうだけでなく、車体へのダメージや騒音の発生にも繋がります。
そこで登場するのが「マウントブラケット」です。マウントブラケットは、振動を発生させる部品と車体の間に設置され、振動を吸収する役割を担います。
マウントブラケットがあることで、車内は快適な空間となり、車体への負担も軽減されます。まさに、快適なドライブを支える縁の下の力持ちと言えるでしょう。
マウントブラケットの構造と材質
マウントブラケットは、その名の通りエンジンやサスペンションなどの部品を車体に固定するための部品です。
形状は、固定する対象や取り付け位置によって様々ですが、共通しているのは、振動を吸収するための工夫が凝らされている点です。
材質としては、強度と振動吸収性に優れた金属やゴムなどが用いられます。
例えば、ブラケット本体には強度が高い鋼鉄が使用され、振動が伝わりやすい部分にはゴム製のブッシュが組み込まれていることが多いです。
このように、マウントブラケットは、複数の材質を組み合わせることで、高い振動吸収性を実現しています。
マウントブラケットの劣化と交換時期
マウントブラケットは、常にエンジンやサスペンションからの振動や衝撃にさらされているため、経年劣化は避けられません。ゴム部分は、時間とともに硬化したり、ひび割れたりすることがあります。また、金属部分は錆が発生することもあります。
劣化が進むと、振動や騒音が大きくなるだけでなく、ハンドリングの悪化や、最悪の場合、エンジンや他の部品に損傷を与える可能性もあります。
一般的に、マウントブラケットは5年または10万キロメートルごとの交換が推奨されています。しかし、車の使用状況や環境によって劣化の速度は異なるため、定期的な点検が必要です。
異音や振動が大きくなった場合や、エンジンルームからゴム部品が垂れ下がっているのを確認した場合は、すぐに交換を検討しましょう。
まとめ
マウントブラケットは、車の快適性と安全性に大きく貢献している重要な部品です。エンジンやサスペンションなど、振動が発生しやすい部品を車体に固定し、振動や騒音を吸収する役割を担っています。 素材や形状、取り付け位置などが工夫されており、車種や用途に合わせて最適な設計がされています。マウントブラケットの状態が悪化すると、振動や騒音の増加、部品の破損などに繋がる可能性があります。日頃から点検を行い、適切なメンテナンスを行うことが大切です。