快適性向上!吊り下げ式エンジンマウントとは?

車を知りたい
先生、「吊り下げ式エンジンマウント」ってどういうものですか?小型車によく使われているって聞きました。

自動車研究家
良い質問ですね!吊り下げ式エンジンマウントは、エンジンを上から吊り下げるようにして車体に固定する方法なんですよ。例えるなら、ブランコみたいにエンジンがぶら下がっているイメージかな。

車を知りたい
ブランコみたいにですか?でも、なんでわざわざ吊り下げるんですか?

自動車研究家
それは、振動を抑えたり、車体への負担を減らしたりするためなんだ。エンジンは動くと振動するけど、吊り下げることで振動が車体に伝わりにくくなるんだよ。だから、乗り心地が良くなるんだね。
吊り下げ式エンジンマウントとは。
「吊り下げ式エンジンマウント」とは、主に横置きエンジンの前輪駆動車(FWD)小型車で見られる、エンジンを支える仕組みのことです。これは「ペンデュラム式」とも呼ばれ、振り子のようにエンジンを支えることからその名が付いています。エンジンを含むパワートレインは、車体の上部左右2箇所から吊り下げるように固定され、クランクシャフトと同じ軸線上に配置されます。エンジンの横揺れは、車体の前後方向に取り付けられたロッドによって抑えられます。この方式は、車体に負担をかける曲げモーメントを発生しにくく、停車時の振動を効果的に抑えられるという利点があります。
吊り下げ式エンジンマウントの仕組み

吊り下げ式エンジンマウントは、その名の通りエンジンを車体から吊り下げるように支持する構造を持つマウントです。従来型のエンジンマウントが、エンジンを車体側に固定していたのに対し、吊り下げ式はゴムや油圧ダンパーなどを用いた複数の支持点でエンジンを宙づり状態にします。これにより、エンジンから発生する振動が車体に伝達するのを効果的に抑制し、車内への不快な振動や騒音を大幅に軽減します。
振動抑制効果の秘密

エンジンは、その構造上、どうしても振動を発生させてしまいます。この振動が車体に伝わると、不快な騒音や乗り心地の悪化につながります。そこで重要な役割を果たすのがエンジンマウントです。 吊り下げ式エンジンマウントは、その名の通りエンジンを車体から吊り下げるように支持する構造が特徴です。この構造によって、エンジンから発生する振動を効率的に吸収し、車体への伝達を抑制する効果があります。従来型のマウントに比べ、より振動の抑制に特化した構造と言えるでしょう。
操縦安定性への影響

エンジンマウントの変更は、乗り心地の快適性だけでなく、操縦安定性にも影響を与える可能性があります。 従来型のエンジンマウントと比べて、吊り下げ式はエンジンをより高い位置に配置するため、重心が高くなる傾向があります。重心が高くなると、カーブや旋回時の車両のロール(横揺れ)が大きくなり、安定性が低下する可能性があります。しかし、最新の吊り下げ式エンジンマウントでは、マウントの剛性や取り付け位置を最適化することで、重心上昇による悪影響を最小限に抑え、むしろ操縦安定性を向上させているケースも見られます。 例えば、特定の周波数領域での振動を抑制するダンパーを内蔵したり、車体の動きに合わせてマウントの硬さを変化させるなどの工夫が凝らされています。そのため、一概に吊り下げ式だからといって操縦安定性が低下するとは断言できず、むしろ向上している場合もあると言えるでしょう。
採用車種とメリット・デメリット

– 採用車種とメリット・デメリット
吊り下げ式エンジンマウントは、そのメリットから高級車やスポーツカーを中心に採用が進んでいます。具体的には、メルセデス・ベンツやBMW、レクサスなどの高級車ブランドのほか、日産 GT-Rやホンダ NSXといったスポーツカーにも搭載されています。
これらの車種が吊り下げ式エンジンマウントを採用する最大のメリットは、やはりその高い静粛性と快適性にあります。エンジンから発生する振動を効率的に抑制することで、車内は高級車にふさわしい静かで快適な空間となります。また、スポーツ走行時においても、優れた操縦安定性とダイレクトなハンドリングを実現できる点も大きなメリットと言えるでしょう。
一方、デメリットとしては、従来のエンジンマウントに比べて構造が複雑になり、製造コストが高くなる点が挙げられます。そのため、コストパフォーマンスを重視する大衆車への普及には、まだ時間がかかるかもしれません。しかし、技術の進歩によって製造コストが抑えられれば、将来的にはより幅広い車種に搭載される可能性も期待できます。
今後の展望

吊り下げ式エンジンマウントは、今後ますます進化していくと考えられます。例えば、素材の進化によって、より軽量化・高強度化が進み、振動吸収性能がさらに向上する可能性があります。また、センサーやコンピューター制御と組み合わせることで、路面状況や運転状況に合わせて、リアルタイムにマウントの硬さを調整するなど、よりきめ細やかな制御も期待できます。これらの技術革新により、自動車の快適性・静粛性・燃費性能はさらに向上し、より快適なドライビングエクスペリエンスが実現するでしょう。
