車体

ボディーに関する用語

アプライドフェンダー:個性を際立てるカスタム

アプライドフェンダーとは、クルマのボディに後付けするフェンダーのことを指します。 元々は、オフロード走行などで車体を保護する目的で取り付けられていました。しかし、近年ではその武骨なルックスが人気となり、ドレスアップ目的で装着するケースも増えています。素材も、FRPやカーボンなど多岐に渡り、車種専用設計のものから汎用のものまで様々な種類が存在します。
ボディーに関する用語

車体づくりの裏側:シリーズスポット溶接とは?

車体を組み立てる際、金属同士を強固に接合するために溶接は欠かせません。中でも「スポット溶接」は、車体製造の現場で最も一般的な溶接方法として知られています。しかし、近年では、より高効率で高品質な溶接を実現する「シリーズスポット溶接」の導入が進んでいます。 それでは、従来のスポット溶接とシリーズスポット溶接には、どのような違いがあるのでしょうか? 従来のスポット溶接は、電極で金属の接合部分を挟み込み、電流を流すことでジュール熱を発生させて溶接する方法です。一方、シリーズスポット溶接は、複数の電極を直列に配置し、それぞれの電極間で同時に溶接を行う方法です。 この違いにより、シリーズスポット溶接は、従来のスポット溶接に比べて、一度に広い範囲を溶接できるため、溶接時間が短縮され、生産性の向上が見込めるというメリットがあります。また、電流を分散させることができるため、熱変形や材料へのダメージを抑え、高品質な溶接を実現できます。 このように、シリーズスポット溶接は、従来のスポット溶接に比べて多くのメリットを持つ、次世代の溶接技術として注目されています。今後、自動車製造の現場において、ますますその重要性を増していくと考えられています。
ボディーに関する用語

知って得する車の内板塗装!

車の内板塗装とは、その名の通り車の内装のパネルや部品を塗装することを指します。 内板というと少し分かりづらいかもしれませんが、例えばダッシュボードやドアの内張り、ステアリングコラムカバーなどが該当します。これらのパーツは普段あまり意識することはないかもしれませんが、経年劣化によって色褪せたり、傷が付いたりしやすい部分でもあります。そこで内板塗装を施すことで、新車のような美しさを取り戻したり、自分好みのカラーにカスタマイズしたりすることが可能になるのです。
デザインに関する用語

自動車デザインの要!モックアップとは?

モックアップとは、デザインの検証や使い勝手を評価するために実際に近い形で製作される試作品のことです。自動車開発においては、粘土模型や3Dプリンターで出力したパーツなどを組み合わせて、実物大の自動車モデルが作られます。このモックアップを用いることで、デザインの完成度を高めるだけでなく、設計上の問題点や改善点などを早い段階で見つけることが可能になります。
設計に関する用語

車の開発現場で知る「ハードポイント」

車の設計において、「ハードポイント」という言葉を耳にすることがあります。これは、車体の骨格部分で強度が必要とされる箇所のことを指します。具体的には、サスペンションやエンジンマウント、シートベルトの取り付け位置などが挙げられます。これらのポイントは、衝突安全性や走行性能、快適性など、車の基本性能を左右する重要な要素となるため、設計段階で厳密に決められます。
ボディーに関する用語

クルマが軽くなる「薄引き鋼板」って?

「薄引き鋼板」とは、その名の通り、従来の鋼板よりも薄く引き延ばして作られた鋼板のことです。鉄は薄くすればするほど、同じ面積でも軽くなるため、自動車の車体などに使えば、軽量化につながります。 自動車の燃費向上や電気自動車の航続距離延長などが求められる中、薄くて軽いのに強度が高い「薄引き鋼板」は、次世代の素材として注目されています。
ボディーに関する用語

解放感の象徴?タルガトップの魅力

オープンエアの爽快感とクーペの安心感を併せ持つタルガトップ。その魅力は、1965年に登場したポルシェ911タルガから始まりました。当時のアメリカでは、オープンカーの安全基準が見直されつつあり、 rollover barと呼ばれる転倒時の安全性を高める構造が求められていました。そこでポルシェは、特徴的な幅広のロールバーを持つ、新しいスタイルのオープンカーを開発。これが911タルガであり、タルガトップの誕生です。タルガという名前は、ポルシェが伝統的に参戦していたイタリアのレース、「タルガ・フローリオ」に由来しています。こうして誕生したタルガトップは、その後の自動車史に名を刻む、スタイリッシュで実用的なオープンカーとして、多くの人を魅了し続けています。
ボディーに関する用語

車の走りを左右する「ねじり剛性」とは?

- ねじり剛性の基礎知識 車のボディは、走行中に様々な外力を受けます。たとえば、コーナーを曲がるときには遠心力がかかり、でこぼこ道を走れば上下方向の力も加わります。これらの力に対して、ボディがどれだけ変形を抑えられるかを示す指標の一つが「ねじり剛性」です。 ねじり剛性とは、簡単に言えば「ねじれに対する強さ」のこと。具体的には、ボディの上部と下部にねじれの力を加えたときに、どれだけ変形に抵抗できるかを数値で表したものです。ねじり剛性の値が大きいほど、ねじれに対する強さが高くなり、変形量が小さくなります。
ボディーに関する用語

知ってる?車のタイプ「車型」の話

「車型」って、普段の生活ではあまり聞かない言葉ですよね。でも、車好きの人や車関係の仕事をしている人にとっては、とても重要な言葉なんです。車型は、車のボディの形や構造を分類したもので、車の性格や使い道を大きく左右する要素です。例えば、みんなが大好きなスポーツカーや、家族でのお出かけに便利なミニバンも、車型で分類するとそれぞれ「クーペ」や「ミニバン」といったように呼ばれます。 この特集では、普段あまり意識することのない「車型」の世界について、分かりやすく解説していきます。車に詳しくなりたい人も、そうでない人も、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
設計に関する用語

自動車製造の陰に?酸素アセチレン溶接とは

酸素アセチレン溶接は、その名の通り酸素とアセチレンガスを燃焼させることで発生する高温の炎を利用した溶接方法です。比較的シンプルな設備で始められることから、自動車整備工場や鉄工所など、幅広い現場で活躍しています。 アセチレンガスは炭素と水素の化合物で、燃焼すると約3,000℃という高温の炎を生み出します。この炎の熱で金属を溶かし、そこに溶接棒と呼ばれる金属を溶かし込むことで、金属同士を接合します。 酸素アセチレン溶接は、他の溶接方法と比べて比較的安価で操作が容易というメリットがあります。そのため、薄板の溶接や配管工事など、様々な用途に用いられています。特に、自動車の板金修理など、複雑な形状のものを溶接する際にその真価を発揮します。
設計に関する用語

クルマの乗り心地を決める「振動入力」とは?

私たちが普段何気なく乗っているクルマ。その快適な移動を支えている要素の一つに「乗り心地」があります。では、この乗り心地はどのようにして決まるのでしょうか?実は、クルマの乗り心地を大きく左右するのが「振動入力」です。 振動入力とは、路面の凹凸など、外部から車体に入ってくる振動のことを指します。この振動入力が、サスペンションなどを介して車体に伝わり、乗員に「振動」として感じられるのです。
デザインに関する用語

車のブラックアウト:スタイリッシュな闇の秘密

「ブラックアウト」とは、車体の一部または全部を黒で統一するカスタム手法のこと。闇夜に溶け込むような精悍さを演出できることから、近年人気が高まっています。車種や年式を問わず、オーナーの個性を際立たせることができるのも魅力の一つです。
ボディーに関する用語

車の「耐チップ塗装」とは?長持ちの秘訣!

愛車を長く美しく乗り続けたいと願うのは、多くのドライバーに共通の願いでしょう。しかし、走行中に飛び石や砂利、虫などが当たってしまい、せっかくのボディに傷が付いてしまうことは珍しくありません。このような、走行中の飛び石などからボディを守るために施されるのが「耐チップ塗装」です。 耐チップ塗装は、特殊な塗料や塗装方法によって、通常の塗装よりも厚く、強い塗膜を形成することを目的としています。これにより、飛び石などによる衝撃を効果的に吸収し、ボディへの傷や塗装剥がれを防ぐ効果が期待できます。
ボディーに関する用語

愛車を錆から守る!

車は、私たちの生活に欠かせない便利な乗り物ですが、経年劣化や使用環境によって錆が発生することがあります。 錆は、一体どのようにして発生するのでしょうか? 錆は、鉄などの金属が酸素や水と反応することによって発生する腐食現象です。 空気中の水分や酸素が、車のボディ表面に付着すると、金属表面で電気化学反応が起こります。 この反応によって、金属は徐々に酸化され、錆が発生するのです。 錆は、放置すると腐食が広がり、車の強度や美観を損なうだけでなく、故障の原因にもなります。 そのため、錆の発生メカニズムを理解し、適切な予防策を講じることが重要です。
ボディーに関する用語

クルマの天敵「塩害」 その耐久テストとは?

「塩害」という言葉を耳にしたことはありますか? 実は、クルマにとっても塩害は大きな脅威なのです。特に海岸沿いに住んでいる方や、雪の多い地域にお住まいの方は注意が必要です。 この記事では、塩害がクルマに与える影響や、その対策について詳しく解説していきます。
メンテナンスに関する用語

愛車を錆から守る!錆止め塗料の種類と選び方

愛車を長く乗り続けるためには、錆(さび)対策は欠かせません。錆は金属の腐食によって発生し、放置するとボディの強度低下や劣化に繋がります。そこで重要な役割を果たすのが「錆止め塗料」です。 錆止め塗料は、その名の通り錆の発生を抑制したり、進行を遅らせたりする効果を持つ塗料です。車体表面に塗布することで、空気中の水分や酸素、塩分など、錆の原因となる物質から金属部分を保護する役割を担います。 錆止め塗料を適切に使用することで、愛車の寿命を延ばし、美観を保つことができます。特に、海岸沿いの地域や融雪剤を使用する地域にお住まいの方、また、車庫を保有していない方は、錆が発生しやすい環境のため、錆止め対策を積極的に行うようにしましょう。
ボディーに関する用語

車の顔!アウターパネルを知ろう

アウターパネルとは、車のボディの外側に見えているパネルのことを指します。具体的には、ボンネット、フロントフェンダー、ドア、ルーフ、クォーターパネルなどが挙げられます。これらのパネルは、車の外観デザインを決定づけるだけでなく、安全性や空力性能にも大きく影響を与える重要なパーツです。
ボディーに関する用語

知ってる?車体構造「ラップジョイント」

自動車の車体は、多数の金属パネルを組み合わせて作られています。これらのパネルを接合する技術は、自動車の強度、安全性、耐久性を左右する重要な要素です。溶接、接着、リベットなど様々な方法がありますが、中でも「ラップジョイント」は、古くから自動車製造で広く採用されてきた技術の一つです。
メンテナンスに関する用語

車の輝きを再生!バフ研磨とは?

バフ研磨とは、専用の研磨剤とバフと呼ばれる研磨材を使って、車体の塗装面を研磨する技術です。細かな傷や汚れを取り除き、新車のような輝きを取り戻すことができます。塗装面の酸化や劣化を防ぐ効果もあり、車の美観維持に役立ちます。 バフ研磨は、熟練した技術と経験が求められる作業です。車の塗装状態や傷の深さを見極め、適切な研磨剤とバフ、研磨機を使い分ける必要があります。そのため、信頼できる専門業者に依頼することが大切です。
その他

車の「仕様」徹底解説!カタログの見方が変わる

車を購入する際、カタログやウェブサイトで「仕様」という言葉を目にしますよね。この「仕様」には、車の性能や機能、サイズ、燃費など、その車を構成する様々な情報が含まれています。 車選びは人生における大きな決断の一つ。そこで重要なのが、自分にぴったりの車を見つけるために「仕様」を正しく理解することです。このページでは、車の仕様について、具体例を交えながら分かりやすく解説していきます。 仕様を理解することで、カタログに記載されている情報がより深く理解できるようになり、自分に最適な一台を選ぶための判断材料が増えるでしょう。
ボディーに関する用語

クルマのID!車体番号を読み解く

車体番号とは、世界でたった一つの車に与えられた17桁の識別番号のことです。まるで人間の指紋のように、そのクルマを特定するための重要な役割を担っています。車検証にも記載されており、車両の盗難防止や不正な改造の抑止、事故車の特定などに役立っています。また、リコールが発生した場合にも、車体番号から対象車両を特定し、迅速に対応することができます。そのため、車体番号は車の安全性や信頼性を確保するためにも非常に重要な情報と言えるでしょう。
デザインに関する用語

知ってた?車の「コーチ」ってどんな意味?

「コーチ」と聞いて、スポーツの指導者を思い浮かべる人は多いでしょう。しかし車好きの人なら、少し高級な雰囲気の車体デザインをイメージするかもしれませんね。実は、車の「コーチ」は、馬車に由来する言葉なのです。 16世紀頃、ハンガリーで「kocs」と呼ばれる馬車が作られました。この馬車は、当時の最新技術を駆使した乗り心地の良さで人気を博し、ヨーロッパ中に広まっていきました。そして、「kocs」は馬車の代名詞となり、英語では「coach」へと変化していったのです。 時代は流れ、自動車が登場すると、馬車の面影を残す車体が作られるようになりました。人々は、伝統的な馬車の様式を受け継いだ車を「コーチ」と呼ぶようになったのです。こうして、馬車の「coach」は、車のデザインや車種を表す言葉として、現代まで受け継がれているのです。
ボディーに関する用語

自動車の影の立役者「トリムライン」

皆さんは「トリムライン」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか? 車好きの方ならご存知かもしれませんが、一般的にはあまり馴染みがないかもしれません。しかし、このトリムライン、実は私たちが普段何気なく目にしている自動車のデザインにおいて、非常に重要な役割を担っているのです。 トリムラインとは、車のボディを水平方向にぐるりと一周するようにデザインされたラインのことを指します。まるで一本の糸で車をきゅっと引き締めるように、ボディ全体に統一感と安定感を与え、車種によってはスポーティさや上品さを演出します。車種ごとに個性的な表情を見せる車のデザインですが、その陰には、トリムラインの緻密な計算と設計が存在するのです。
ボディーに関する用語

コンバーチブルの魅力:開放感と走行性能

コンバーチブルとは、屋根の開閉が可能な自動車のことを指します。オープンカーとも呼ばれ、ボタン一つでルーフを開閉できる手軽さから、多くの人々に愛されています。ルーフの素材には、布製のソフトトップと、金属製のハードトップの二種類があり、それぞれ異なる魅力を持っています。