ハイブリッド

駆動系に関する用語

クルマの未来?『インホイールモーター』とは

インホイールモーターは、その名の通りホイール(車輪)の中にモーターを組み込んだ駆動方式です。従来の自動車のように、エンジンやモーターの力をギアやシャフトを介してタイヤに伝えるのではなく、車輪の一つ一つに直接モーターを組み込むことで、それぞれのタイヤを個別に制御します。このシンプルな構造が、従来の車にはない様々なメリットを生み出すカギとなっています。
駆動系に関する用語

スプリット型ハイブリッド:仕組みとメリット

スプリット型ハイブリッドとは、エンジンとモーターの両方の長所を活かしたハイブリッドシステムです。従来のハイブリッドシステム(パラレル型)とは異なり、エンジンとモーターの接続にクラッチを用いることで、よりフレキシブルな動力伝達が実現できます。
駆動系に関する用語

シリーズ・パラレルハイブリッドとは?仕組みとメリットを解説

ハイブリッドカーと一口に言っても、実はそのシステムにはいくつかの種類があります。大きく分けると、「シリーズハイブリッド」「パラレルハイブリッド」「シリーズ・パラレルハイブリッド」の3つに分類されます。 それぞれの特徴を簡単に説明すると、シリーズハイブリッドはエンジンで発電機を回し、その電力でモーターを駆動する方式です。電気自動車に近いシステムと言えるでしょう。 パラレルハイブリッドは、エンジンとモーターの両方を駆動力として用いる方式です。状況に応じてエンジンとモーターを使い分けることで、燃費を向上させています。 そして、シリーズ・パラレルハイブリッドは、シリーズ方式とパラレル方式を組み合わせた方式です。複雑な制御システムにより、状況に応じて最適な駆動方式を選択し、燃費と走行性能を両立させています。
駆動系に関する用語

ハイブリッドドライブ:車の未来を動かす技術

自動車業界は、よりクリーンで持続可能なモビリティソリューションへの関心の高まりにより、大きな変革期を迎えています。その中で注目を集めている技術の一つがハイブリッドドライブです。ハイブリッドドライブとは、ガソリンエンジンと電気モーターという2つの異なる動力源を組み合わせたシステムのことです。 従来のガソリン車とは異なり、ハイブリッド車は電気モーターの力で走行することも、エンジンとモーターの両方を使って走行することも可能です。この柔軟性により、燃費が向上し、排出ガスが削減されます。ハイブリッドシステムには、燃費を最適化するためにエンジンとモーターの切り替えを自動的に行うものもあれば、ドライバーが手動で切り替えることができるものもあります。
駆動系に関する用語

進化するハイブリッド: 蓄圧式システムの可能性

自動車業界では、環境負荷低減のため、様々な電動化技術が開発されています。中でもハイブリッドカーは、エンジンとモーターを組み合わせることで燃費を向上させていますが、近年注目を集めているのが「蓄圧式ハイブリッドシステム」です。これは、従来のハイブリッドシステムとは異なるメカニズムでエネルギー回生を行う、画期的な技術と言えるでしょう。
駆動系に関する用語

次世代モーター: シンクロナスリラクタンスモーターとは?

モーターの駆動には欠かせない「トルク」。回転させるために必要な力を表すこのトルクは、モーターの種類によってその発生原理が異なります。永久磁石を用いるモーターが磁石の吸引・反発力を利用するのに対し、シンクロナスリラクタンスモーターは、磁石を使わずに「リラクタンストルク」と呼ばれる力を利用して回転します。 では、リラクタンストルクとは一体どのような力なのでしょうか? 簡単に言えば、リラクタンストルクとは、磁気抵抗の少ない方向に回転子が回転しようとする力のことです。シンクロナスリラクタンスモーターの回転子には、磁石は使われていません。代わりに、磁気的に抵抗の低い部分と高い部分が、巧みに配置されています。ここに電流を流すことで磁界を発生させると、回転子は磁気抵抗の低い方向へと回転し続けるのです。
駆動系に関する用語

パラレルハイブリッド方式とは?仕組みとメリットを解説

ハイブリッドカーと一口に言っても、そのシステムにはいくつかの種類が存在します。大きく分けると、エンジンとモーターのどちらをメインに使うかによって分類されます。 代表的なものとしては、パラレルハイブリッド方式、シリーズハイブリッド方式、シリーズ・パラレルハイブリッド方式などが挙げられます。 それぞれの方式によって、構造や特徴、得意な走行条件などが異なるため、自分の用途や好みに合ったハイブリッドシステムを選ぶことが重要です。
電機部品に関する用語

ニッケル水素電池:EV・HVを支える技術

ニッケル水素電池は、その名の通りニッケルと水素の化学反応を利用して電気を蓄え、放出する二次電池です。 正極には水酸化ニッケル、負極には水素吸蔵合金、電解液には水酸化カリウム水溶液が用いられています。 充電時には、正極のニッケルが酸化され、負極の水素吸蔵合金に水素イオンが吸蔵されます。そして、放電時には、正極でニッケルが還元され、負極で水素が放出され、電子が外部回路を流れます。 この一連の化学反応が繰り返されることで、充放電が可能となります。 ニッケル水素電池は、従来のニカド電池と比較して、エネルギー密度が高く、メモリー効果が少ないという利点があります。また、鉛蓄電池と比べて、軽量で環境負荷が低いことも特徴です。これらの利点から、ニッケル水素電池は、ハイブリッド自動車(HV)や電気自動車(EV)などの車載用バッテリーとして広く普及しています。
駆動系に関する用語

HVってどんな車?仕組みやメリットを解説

HVとは、Hybrid Vehicle(ハイブリッドビークル)の略称で、日本語では「ハイブリッド車」と呼ばれています。 ガソリンで走るエンジンと電気の力で走るモーター、両方の動力源を搭載していることが最大の特徴です。 通常のガソリン車と比べて燃費が良く、環境にも優しいというメリットがあります。最近では、街中でもよく見かけるようになり、環境性能の高さと経済性の良さから注目を集めています。
駆動系に関する用語

車の走りを決める「駆動方式」:FF、FR、RRの違いとは

車はエンジンが生み出す力をタイヤに伝えて走りますが、どのタイヤに力を伝えるかで走行性能は大きく変わります。これが「駆動方式」です。駆動方式は、エンジンの位置と駆動輪の関係によって分類されます。 駆動輪とは、エンジンからの力を受けて回転し、車を動かす役割を担うタイヤのことです。対して、駆動力を受けずに回転するタイヤは「従輪」と呼ばれます。 駆動方式は主に、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)、FR(フロントエンジン・リアドライブ)、RR(リアエンジン・リアドライブ)、MR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)、4WD(四輪駆動)の5種類に分けられます。それぞれの駆動方式によって、車の加速性能、コーナリング性能、燃費効率、室内空間などが異なってきます。
駆動系に関する用語

ハイブリッド車の心臓部!並列式ハイブリッド用トランスミッションとは?

ハイブリッドカーと聞いて、ガソリンエンジンと電気モーター、両方のパワーで走る車というイメージを持つ方は多いでしょう。では、その動力を車輪に伝えるために重要な役割を担う「トランスミッション」について、どれくらいご存知でしょうか? 一般的なガソリン車の場合、エンジンで発生した動力はトランスミッションによって適切な回転数に変換され、タイヤに伝えられます。このトランスミッションには、マニュアルトランスミッション(MT)とオートマチックトランスミッション(AT)といった種類が存在します。 ハイブリッド車の場合も、基本的にはガソリン車と同じようにトランスミッションが存在します。しかし、ハイブリッド車ならではの複雑な機構を持つため、ガソリン車とは異なる専用のものが必要となるのです。 次の章では、ハイブリッド車の中でも代表的な「並列式ハイブリッド」のトランスミッションについて、詳しく解説していきます。
電機部品に関する用語

プリウスのパワーケーブル: HVの心臓部

プリウスをはじめとするハイブリッド車(HV)にとって、パワーケーブルは高電圧電流を安全かつ効率的に運ぶための重要な役割を担っています。ガソリン車とは異なり、HVは駆動用バッテリーからモーターに大電流を供給することで力強い走りを生み出します。この大電流を支えているのがパワーケーブルです。 いわば、HVという心臓にとってパワーケーブルは動脈ともいえる重要な存在であり、その品質や状態が車両のパフォーマンスに大きく影響を与えます。
駆動系に関する用語

ハイブリッド車の仕組み|種類や将来性を解説

ハイブリッド車とは、ガソリンエンジンと電気モーターの両方を搭載した自動車のことです。従来のガソリン車と比べて燃費が良く、環境に優しいという特徴があります。 ハイブリッドシステムは、エンジンの負担を減らすことで燃費を向上させ、排気ガスを抑える役割を担っています。