車の「型番」って何？ 車検証の見方から解説
車を知りたい
先生、自動車のカタログを見ていると、『型番』って書いてあります。これって何ですか？
自動車研究家
いい質問だね！ 実は『型番』は、一般的には『車両型式』と呼ばれるもので、自動車のモデル形式を表す大切な記号なんだ。カタログの一番上に書いてある、ローマ字と数字が組み合わさったもののことだよ。
車を知りたい
なるほど。でも、何のためにそんな記号が必要なんですか？
自動車研究家
これはね、国土交通省が新しい車を審査して、安全基準などを満たしているかを確認した後に、それぞれの車種に与えられる識別番号なんだ。だから、同じ車両型式なら、基本的な構造や性能は同じということになるんだよ。
型番とは。
自動車の「型番」は、正式には「車両型式」と呼ばれ、モデルの形式を表す記号です。ローマ字と数字を組み合わせたもので、カタログの諸元表の一番上に記載されています。この型式は、国土交通省の新型審査が完了した時点で確定します。
車の「型番」ってどこにある？
車に詳しくない方の中には、「車の型番」と言われてもピンとこない方もいるかもしれません。家電製品のように、車にもそれぞれ固有の型番が存在します。
では、車の型番はいったいどこを見ればわかるのでしょうか？ 実は、車の型番は「車検証」に記載されています。車検証は車検証入れに入っているA4サイズほどの書類で、正式名称は「自動車検査証」と言います。
車検証には車の所有者や車両重量、エンジン形式など、その車に関する重要な情報が記載されていますが、型番もそのひとつです。車検証を見る機会があれば、ぜひどこに型番が記載されているのか、確認してみましょう。
「型番」で何がわかるの？
車検証に記載されている「型番」。アルファベットと数字の組み合わせで、一見すると複雑に見えますが、この型番には、その車がどんな車なのかを知るための重要な情報が詰まっているのです。車種はもちろんのこと、エンジンや駆動方式、ボディタイプなど、型番を読み解くことで、車の詳細なスペックが見えてきます。つまり、中古車選びの際などに、型番は車の性格を見抜くヒントになると言えるでしょう。
メーカーごとの違い
車名やグレードを表す「型番」ですが、実はメーカーごとにルールが異なり、表記方法もバラバラです。例えば、トヨタの「アルファード」を例に挙げると、ガソリン車には「350」や「240」といった数字が使われるのに対し、ハイブリッド車には「HYBRID Executive Lounge S」のようにアルファベットが用いられています。これは、エンジンや駆動方式、グレードなどが複雑に組み合わさることで、一概に数字やアルファベットだけで車両を特定することが難しくなるためです。
また、日産では「ノート」のようにシンプルなものもあれば、「セレナ ハイウェイスターV」のように複数の単語を組み合わせた複雑なものも見られます。このように、メーカーによって型番のルールや複雑さは大きく異なるため、車種によっては一見しただけでは分かりにくい場合もあります。そのため、車種やグレードを正確に把握するためには、車検証で型式や原動機の型式を確認することが重要と言えるでしょう。
型番の例
車検証には、車両型式という欄があります。例として「DBA-ZVW30」と記載されていた場合、これは 「トヨタのプリウス（3代目）、2ZR-FXEエンジン搭載、排出ガス規制レベルは平成17年基準適合」といった内容を示しています。
このように、車両型式は単なる記号の羅列ではなく、メーカー、車種、年式、エンジン型式、グレードなどを識別するための重要な情報を含んでいます。
次の章では、車両型式の構成要素とその意味を詳しく見ていきましょう。
まとめ
車の型番は、車検証の「車台番号」と「型式」で確認できます。車台番号は、その車が世界に一台しかないことを証明する番号で、型式は、車の構造や性能を表す記号です。車を購入する際や、車の情報を探す際には、これらの情報が役立ちます。車検証をよく見て、自分の車の型番を確認してみましょう。