愛車を守る!シボレーの盗難防止システム「パスロック」とは?
車を知りたい
先生、「パスロック」ってなんですか? 車の盗難防止機能らしいんですけど、よくわかりません。
自動車研究家
良い質問だね。「パスロック」は、シボレー車に搭載されている盗難防止システムの一つだよ。正規のキー以外でエンジンをかけようとすると、車がそれを検知して、しばらくするとエンジンがかからなくなるんだ。
車を知りたい
へえー! つまり、泥棒が車を盗もうとしても、エンジンがかからなくなるってことですか?
自動車研究家
その通り! エンジンがかからなくなることで、盗難を防ぐ効果があるんだ。ちなみに、シボレーにはキーを差し込んだままドアがロックされない機能もあるんだよ。これも、うっかりキーを閉じ込めてしまうことを防ぐための工夫だね。
パスロックとは。
「パスロック」とは、シボレー車が搭載する盗難防止システムです。正規のキー以外でエンジンを始動しようとすると、約10分後にイグニッションシステムが自動停止します。また、キーをイグニッションに差し込んだままではドアがロックされない、キー閉じ込み防止機能も備えています。
パスロックシステムの概要
「パスロック(PassLock)」は、ゼネラルモーターズ(GM)が開発した盗難防止システムで、シボレーをはじめ、キャデラックやビュイックなど、多くのGM車に搭載されています。このシステムは、車両のイグニッションキーに埋め込まれた抵抗チップと、車両側のコンピューターが通信することで、正規のキー以外ではエンジンが始動できない仕組みになっています。
パスロックは、1980年代後半に登場した比較的古いシステムですが、そのシンプルな構造と高い効果から、現在でも多くの車種で採用されています。しかし、近年ではパスロックを突破する盗難の手口も報告されており、注意が必要です。
パスロックの仕組み:不正始動を阻止
シボレー車が搭載する盗難防止システム「パスロック」は、特殊な抵抗値が埋め込まれたキーを使用することで、不正なエンジン始動を阻止します。キーをイグニッションに差し込むと、車載コンピューターがキーの抵抗値を読み取ります。そして、コンピューターに記録されている抵抗値と一致した場合のみ、エンジン始動が許可される仕組みです。もしも、複製されたキーや不正に作られたキーが使用された場合、抵抗値が一致しないため、エンジンは始動しません。これにより、高度な技術を使った盗難からも、愛車を守ることができるのです。
キー閉込み防止機能:安心の装備
パスロックは、車両盗難を防止するためのシステムですが、同時にキーの閉じ込みを防ぐ機能も備えています。うっかりキーを車内に置いたままドアをロックしてしまう、という事態は誰にでも起こりえます。しかし、パスロック搭載車であれば、車内にキーがあることを感知し、自動的にロックが解除されるため、慌てる心配がありません。これは、小さなお子さんを車内に残したまま、うっかりキーを閉じ込めてしまうケースなどでも有効です。セキュリティの強化だけでなく、日常の使い勝手にも配慮した設計と言えるでしょう。
パスロックのメリット・デメリット
パスロックは、イモビライザーの一種であり、正規のキー以外ではエンジンが始動しないようにすることで盗難を防ぐシステムです。しかし、メリットだけでなく、デメリットも存在します。
パスロックの最大のメリットは、やはり高い盗難抑止効果です。正規のキー以外ではエンジンがかからないため、物理的にキーシリンダーを破壊するなど、大掛かりな手段を用いない限り盗難は困難になります。
一方、デメリットとしては、バッテリー上がりの際にエンジンが始動できない可能性が挙げられます。パスロックは、バッテリーから電力を供給されて動作するため、バッテリーが上がってしまうとシステムが正常に機能しなくなってしまうのです。また、キーの紛失や故障時に多額の費用がかかる可能性も、デメリットとして挙げられます。パスロックのキーは特殊な構造であるため、複製や修理に費用がかかる場合があります。
このように、パスロックにはメリットとデメリットの両方があります。パスロックの導入を検討する際は、これらのメリットとデメリットを比較検討し、ご自身の状況に最適な選択をするようにしましょう。
まとめ:進化する自動車セキュリティ
自動車のセキュリティ技術は日々進化を遂げています。かつてはハンドルロックやイモビライザーが主流でしたが、近年では、GPSを使った車両追跡システムや、スマートフォンと連携したセキュリティシステムなど、より高度なものが登場しています。シボレーの「パスロック」も、そうした進化の一端を担う重要なシステムと言えるでしょう。 愛車を盗難から守るためには、こうした最新技術を理解し、積極的に活用していくことが大切です。