エコと快適性のバランス? アイドリングストップ徹底解説
車を知りたい
先生、「アイドリングストップ」って、車を止めている間もエンジンがかかっているのと何が違うんですか?
自動車研究家
良い質問ですね! 実は、信号待ちなどで車を短時間止める時、エンジンをかけっぱなしにする事を「アイドリング」と言うんだ。 「アイドリングストップ」は、そのアイドリングの間、エンジンを自動で止める仕組みのことだよ。
車を知りたい
へぇ〜。でも、エンジンをいちいち切ったり、かけたりする必要ってあるんですか?
自動車研究家
それは環境問題と関係があるんだ。エンジンを切ると、排気ガスが出なくなるし、燃料の消費も抑えられる。つまり、地球に優しいって事だね。最近は、ハイブリッドカーのように、エンジンを止めても問題ない仕組みの車も増えてきているんだよ。
アイドリングストップとは。
「アイドリングストップ」とは、車が短時間停車する際に、エンジンの回転を意図的に停止させることを指します。これは、アイドリング中の排気ガスを抑え、燃料消費をゼロにすることを目的としています。しかし、エンジン停止中はエアコンが使えなくなったり、バッテリーを消費したり、再始動時の振動が大きくなるといった問題点もあります。一方、走行用モーターを搭載したハイブリッドカーの場合、アイドリングストップをスムーズに行うことができ、エンジン再始動時の振動も少ないため、これらの問題はほとんどありません。
アイドリングストップとは?
信号待ちや渋滞時など、車が停止しているにもかかわらずエンジンが動いている状態を、私たちは「アイドリング」と呼んでいます。アイドリング中は燃料を消費し続けるため、無駄な排気ガスが出てしまうことは想像に難くありません。 この無駄なアイドリングを自動的に停止させるシステムこそが、「アイドリングストップ」なのです。
環境へのメリット
アイドリングストップが環境にもたらすメリットは、主に二酸化炭素(CO2)排出量の削減にあります。クルマを停車させている間もエンジンは稼働し続け、燃料を消費することでCO2を排出しています。アイドリングストップは、この無駄なCO2排出を抑え、地球温暖化防止に貢献します。
また、CO2だけでなく、大気汚染物質の排出削減にも効果があります。排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM2.5)は、呼吸器系疾患などの健康被害を引き起こす原因となります。アイドリングストップによって、これらの有害物質の排出量を抑制することで、私たちが暮らす街の空気をキレイにする効果も期待できます。
燃費への影響
アイドリングストップが燃費向上に貢献することは、多くの人が認識しているでしょう。では、具体的にどれほどの効果があるのでしょうか? 実は、停止時間や走行状況によって燃費への影響は大きく異なってきます。 例えば、渋滞のように停車時間が長い場合は、アイドリングストップの効果は絶大です。一方、信号待ちなど短時間の停車を繰り返す場合は、燃費向上効果は限定的になります。これは、エンジン再始動時に燃料を消費するためです。
とはいえ、短時間でもこまめなアイドリングストップを心がけることで、年間を通して見ると大きな差が生まれます。 自分の運転状況や環境に合わせて、上手にアイドリングストップを活用していくことが大切です。
アイドリングストップのデメリット
環境に優しく、燃費向上にも効果的なアイドリングストップですが、メリットばかりではありません。快適性や車両への負担など、いくつかのデメリットも存在します。例えば、アイドリングストップからの再始動時に、わずかながらタイムラグや振動が発生することがあります。また、エアコンが停止することで、車内温度が上昇しやすくなることも考えられます。さらに、バッテリーやスターターモーターへの負担が大きくなるため、これらの部品の寿命が短くなる可能性も考えられます。 アイドリングストップの導入は、これらのデメリットも考慮した上で、総合的に判断する必要があります。
ハイブリッドカーにおけるアイドリングストップ
– ハイブリッドカーにおけるアイドリングストップ
ガソリン車をエコカーへと進化させるアイドリングストップ機能ですが、ハイブリッドカーとの組み合わせでは、さらにその効果を発揮します。 ハイブリッドカーは、モーターのみでの走行が可能なため、エンジンが停止している状態でも、エアコンやオーディオなどの電装品を使い続けることができます。そのため、従来のガソリン車よりも、より長い時間アイドリングストップ状態を維持することができ、燃費向上効果も高まります。 また、モーター走行からの再始動はエンジン始動よりも静かで振動も少ないため、快適性も損ないません。
しかし、ハイブリッドカーといえども、バッテリー残量が少ない場合など、状況によってはアイドリングストップが作動しないこともあります。